(1339) 007 スカイフォール
【監督】サム・メンデス
【出演】ダニエル・クレイグ、ジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム
【制作】2012年、イギリス、アメリカ
ダニエル・クレイグ主演の007シリーズ第23作。「007 慰めの報酬」の続編。
諜報部MI6のエージェントが、スパイ情報の入ったハードディスクを何者かに奪われる。007(ダニエル・クレイグ)はそれを追うが、実行犯(オーラ・ラパス)を逃してしまう。犯人はMI6を爆破。MI6は拠点を地下施設に移して捜査を続行。死地を脱した007はM(ジュディ・デンチ)のもとを訪れ、諜報部員としての活動を再開。
銃弾から実行犯が上海に向かうことを知った007は、雇い主を聞き出そうとするが失敗。彼が持っていたカジノのコインから、仲間と思われる女性、セブリン(ベレニス・マーロウ)に接近し、ついに首謀者のもとにたどり着く。それは、かつてMのもとで諜報部員として働いていたラウル・シルバ(ハビエル・バルデム)だった。彼はMを恨み、007を仲間に引き入れようとするが、007に捉えられる。
Mと再会したシルバは、Mに激しい復讐の意志をあらわにする。Q(ベン・ウィショー)はシルバのパソコンを調べるが、それはシルバの罠だった。シルバは脱出すると、007の追撃をかわしてMのいる会議場に姿を現す。追いついた007はなんとかMを逃がし、彼女とともにスカイフォールを目指す。そこは、007が幼少の時期を過ごした場所だった。
007とMは、管理人のキンケイド(アルバート・フィニー)とともにシルバの部隊を待ち受ける。シルバは、ヘリコプターと手榴弾で猛攻をしかけ、キンケイドはMを連れて秘密の地下通路から脱出。しかし、Mは銃撃により重傷を負っていた。シルバはMに追いつき、Mに拳銃を握らせて自分とともにM自身の脳天を打ち抜かせようとするが、間一髪で追いついた007がシルバの背中にナイフを投げつけ、シルバを倒す。しかし、Mは007の胸の中で息を引き取るのだった。
007の少年時代が明らかになり、Mがギャレス・マロリー(レイフ・ファインズ)に交代するという大きな展開を見せた本作。序盤のトルコの街並みでのチェイスや、パワーショベルを使った鉄道での戦闘など、迫力あるアクションが楽しめた。悪役のシルバを演じたハビエル・バルデムもはまり役。奥歯に仕込んだシアン化水素で自らの命を絶とうとするも、あごの骨が焼けただれて死ねなかった、と言って入れ歯を外して見せる壮絶な顔の映像も見応えがある。
ダニエル・クレイグが演じているのは、ロジャー・ムーアや、ピアース・ブロスナンが演じたスマートで粋なスパイではなく、泥臭く血と汗にまみれたスパイである。個人的にはこちらが好みだ。
【5段階評価】4
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