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2015年6月27日 (土)

(1289) 史上最大の作戦

【監督】ケン・アナキン、ベルンハルト・ビッキ、アンドリュー・マートン
【出演】ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ
【制作】1962年、アメリカ

第二次世界大戦での連合軍のノルマンディー上陸作戦を描いた作品。

フランスを占領しているドイツ軍は、米英仏の連合軍の上陸作戦を警戒していた。連合軍はラジオ放送による暗号で、レジスタンスの行動を促し、ドイツ軍の裏をかいて、イギリスから遠いノルマンディーからの上陸を決行。
オマハ・ビーチでは、堅牢なドイツ軍の要塞を突破することができずにいたが、工兵隊の爆薬によって突破に成功。戦局は一気に連合軍側に傾くのだった。

ブリキの「カッコン」と鳴るおもちゃで敵か味方かを判別するという作戦に連合軍は出るが、その音がライフル銃の装填音と同じだったために、敵を味方だと勘違いして死んでしまう兵士が出たり、落下傘部隊が敵のいる市街地に落下してしまって次々と殺戮されていく様子を、教会の屋根にひっかかった状態で眺めることしかできない兵士が登場したり、印象的な場面が数多く盛り込まれているのが、本作の魅力になっている。上陸した連合軍が、カジノホテルを陥落すべく突入する場面では、当時としては野心的な空撮での長回しが用いられているのも見逃せない。アメリカ映画では、敵も味方も英語を話すという傲慢な作り方も時折見られるが、本作では、英語、フランス語、ドイツ語がきちんと使われ、監督も国ごとに用意されており、本格的である。同じくノルマンディー上陸作戦を映像化した「プライベート・ライアン」に比べれば、さすがに映像の迫力ではかなわないが、不朽の戦争映画と言えるだろう。

【5段階評価】4

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