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2014年3月 3日 (月)

(1117) ダイダロス 希望の大地

【監督】アハン・サタエフ
【出演】アシルハン・トレポフ、アリーヤ・アヌアルベク、アヤン・ウテプベルゲン
【制作】2012年、カザフスタン

カザフスタンの戦乱の世で戦う青年を描いた作品。珍しいカザフスタン映画。

幼い頃、両親をジュンガル族に殺されたカザフ民族のサルタイ(アシルハン・トレポフ)は、仲間のタイマス(アヤン・ウテプベルゲン)、コルラン(クラレイ・アナルベコバ)とともに、ジュンガルへの復讐を誓う。仲間を集め、数人の部隊や要塞を襲撃する盗賊のようなことを続け、奴隷を集める大きめの部隊の頭を倒し、サルタイは次第に名を上げるようになる。
タイマスは一人で名声を恣(ほしいまま)にする彼を恨むようになり、ついにタイマスは、サルタイを人気のない荒野に連れて行くと、疑いを知らず馬を走らせるサルタイの背後から、矢を浴びせる。
タイマスはサルタイが敵に連れ去られたと嘘をつくが、サルタイは、カザフの民に助けられていた。集落の美しい娘、ゼレ(アリーヤ・アヌアルベク)の看病もあって彼は回復。カザフ軍と合流して戦うことを決意する。ゼレはサルタイを愛するようになるが、ゼレの父親は彼女とともに避難しようとする。ゼレはサルタイのもとに行こうと父親の部隊を離れるが、気付いた父親が彼女を連れ戻す。ところが、そこにジュンガルの部隊が現れ、父親を殺してしまう。ゼレを逃すため、コルランも命を落とす。サルタイを殺そうとした咎でタイマスは木にくくりつけられていたが、サルタイは彼を許し、縄を解く。
サルタイはゼレの兄の許しを得てゼレと結婚するが、翌日、カザフとジュンガルの戦闘に旅立つ。巨大なジュンガル軍にひるまず、サルタイは敵の中心へと乗り込む。倒された仲間の前でしゃがみこむサルタイに、敵の武将が襲いかかるが、そこに突如タイマスが現れ、武将と相打ちとなる。駆け寄ったサルタイに、タイマスは「復讐できた」と告げる。「誓いを守ったな」というサルタイの言葉を聞くと、彼は静かに息を引き取る。サルタイは最後の力を振り絞ってジュンガルの旗を倒すと、満身創痍のまま、永遠の眠りにつく。戦いの終わったあとの村では、サルタイの子を身ごもったゼレの家が作られるのだった。

戦闘シーンに迫力があり、展開もスピーディで分かりやすい秀作。主役のアシルハン・トレポフの顔が、誰かに似ているような気がしたのだが、どうしても思い出せなかった。キアヌ・リーブスのような精悍な顔立ちである。タイマス役のアヤン・ウテプベルゲンや、ゼレ役のアリーヤ・アヌアルベクなど、俳優が美男美女ぞろいであるところも見所。何でも観るスタイルで映画を観ていると、たまにこういうアタリ作品に出会えるのが楽しい。

【5段階評価】4

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