(1116) ゾンビ
【監督】ジョージ・A・ロメロ
【出演】ケン・フォリー、ゲイラン・ロス、スコット・H・ライニガー、デビッド・エンゲ
【制作】1978年、イタリア・アメリカ
ゾンビ映画の代表作。原題は「Dawn of the Dead」。
死体が人を襲う現象を伝えるテレビ番組を担当していたフラン(ゲイラン・ロス)は、恋人のスティーブン(デビッド・エンゲ)から、ヘリで脱出しようともちかけられる。ヘリにはSWATのロジャー(スコット・H・ライニガー)とピーター(ケン・フォリー)も同乗し、彼らは巨大なショッピング・モールに降りる。そこにもゾンビと化した死体がうろついていたが、動きが遅いため、ロジャーとピーターは、ショッピング街から物資を調達し、上層階に籠城する作戦をとる。モールにゾンビが入り込まないよう、入り口にトレーラーを横付けさせることとなり、ロジャーとピーターが出向くが、ロジャーの興奮が収まらなくなり、ゾンビに手足を噛まれてしまう。ピーターは何とかロジャーを連れて仲間の元に戻るが、彼は次第に衰弱していく。看病もむなしく、彼はゾンビと化し、ピーターが拳銃で彼を葬る。
そこに、武装したバイク集団が訪れ、ゾンビを蹴散らしながら、ショッピングモールの中を荒らし始める。彼らを追い返そうとスティーブンが彼らに発砲し、ピーターも参戦。エレベーターに逃げ込んだスティーブンだったが、敵に腕を撃たれてしまう。そこにゾンビが群がり、必死の防戦もむなしく、とうとう彼もゾンビとなってしまう。
ピーターは、上層階で一人、彼らを待つフランのもとに戻るが、ゾンビとなったスティーブンは、他のゾンビを引き連れて彼らのいるフロアにやってくる。ピーターは彼の脳天を撃ち抜くと、フランをヘリのとめてある屋上に送り込む。一時は死を覚悟し、拳銃自殺しようとするが、急遽思い直すと、ゾンビを振り切ってヘリに乗り込む。彼らは少ない燃料のヘリでモールから飛び立つのだった。
銃で吹っ飛ぶ頭部、なたで割られる頭、食いちぎられる手足や内臓など、ショッキングな映像が随所に登場。ゾンビを射的の対象にしたり、顔にパイをぶつけて遊んだりといった、コミカルな展開を見せたり、ひょうきんな音楽をBGMに採用したり、といった演出をおりまぜながら、むらがるゾンビになすすべなくやられる悲惨さもしっかりと描いている。ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの代表作と言える。
【5段階評価】4
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