(1055) アポロ13
【監督】ロン・ハワード
【出演】トム・ハンクス、エド・ハリス、ケビン・ベーコン、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ
【制作】1995年、アメリカ
月面探索機、アポロ13の搭乗員の巻き込まれた事故と奇跡の生還を描いた作品。
宇宙飛行士のラベル(トム・ハンクス)に月面着陸のミッションが言い渡される。強い絆で結ばれていた仲間のフレッド(ビル・パクストン)とケン(ゲイリー・シニーズ)との宇宙飛行に胸を躍らせるラベルだったが、ケンが風疹にかかっていることが発覚。若いジャック(ケビン・ベーコン)が代役となる。
ロケット発射の日。5番エンジンが停止するという事故が起きつつも、順調に飛行を続けていたアポロ13。ところが、司令室からの指示によってジャックが酸素の撹拌を行った瞬間、爆発が発生。多くの酸素が失われてしまう。限られた電力を節約するため、大半の装置の電源を切り、増える船内の二酸化炭素を減らすためのフィルターを作成するなど、帰還のための懸命の努力が続けられ、3人を乗せた司令船は何とか大気圏への突入にこぎつける。
クルーとならなかったケンが必死に呼びかける中、落下傘を開いた司令船の映像がモニターに映し出される。3人は奇跡の生還を果たすのだった。
冷却された機体から剥がれ落ちる氷など、関係者も舌を巻くほど克明に描写された映像が話題となった作品。当時の映像も巧みに利用されているらしい。
乗組員が船内から地球にメッセージを発するが、すでにアポロ11号による人類初の月面着陸がなされた後で国民の関心は薄れていたため、どこも生中継しなかったにもかかわらず、事故を機にマスコミが家族に殺到。家族の怒りとやるせなさも描いている。ラベルの母親の心配をまぎらすため、月面踏査をしたアームストロングとオルドリンが慰め役を担うが、母親はこの世界的に有名な二人に「あなたたちもNASAの人なの? 」と尋ねるというのも、ほほえましい挿話だった。
無事にパラシュートが開いたときに司令室がわき上がるシーンは感動的。「SPACE BATTLESHIP ヤマト」とは比べものにならないのだった。
【5段階評価】4
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