(1038) クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
【監督】オリビエ・ダアン
【出演】ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、カミーユ・ナッタ、クリストファー・リー
【制作】2004年、フランス、ドイツ、イタリア
猟奇的な連続殺人事件を追う刑事を描いた作品。「クリムゾンリバー」の続編。
ベテラン刑事のニーマンス(ジャン・レノ)は、修道院の壁に死体が埋め込まれていた事件の謎を追う。若手刑事のレダ(ブノワ・マジメル)は、犯人を格闘のすえ逮捕するが、乗っていた車がキリストそっくりの男をはねてしまう。その男は胸を銃で撃たれていた。
男は病院に搬送され、一命を取り留めるが、修道士姿の謎の黒装束の人間が病院に現れ、キリストの男の殺害を企てる。気付いたレダは黒装束を追うが、パルクールに長け、超人的な体力を持った黒装束に逃げられてしまう。
事件を追う2人に、神学に詳しい女性刑事、マリ(カミーユ・ナッタ)が加わる。3人は、キリストの最後の晩餐を模した写真に写った者達が殺害されていることを知り、事件を未然に防ごうとするが、被害は拡大。裏には、要塞に隠された秘宝を追うドイツの要人、エメリッヒ(クリストファー・リー)がいた。彼は第二次世界大戦中、秘宝の存在を知るが、それを写真に写った男達が気付いたため、彼らに手を引かせるため、殺戮劇を指揮していたのだった。
エメリッヒは自らの率いる部隊の力でニーマンスとレダを捕らえるが、エメリッヒが見つけた秘宝を手にすると、仕込まれていた罠が起動。秘宝のあった部屋に大量の水が流れ込む。秘宝の謎を知ったエメリッヒは拳銃で自殺。ニーマンスとレダは、アンフェタミンを服用して一時的に怪力を得、難を逃れるのだった。
死体のグロテスクな映像「美」は前作さながら。最後の晩餐という日本人には小難しい題材を扱い、中盤は難解だったが、結局はお金目当ての事件だったというオチは、分かりやすくてよかった。ニーマンスとコンビを組む若手刑事は、体力自慢なところが前作と共通しているが、前作とは役名も演じている俳優も別人だった。
【5段階評価】4
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