(883) 時をかける少女
【監督】大林宣彦
【出演】原田知世、高柳良一、尾美としのり
【制作】1983年、日本
筒井康隆原作の青春SF小説の映画化作品。大林宣彦監督の「尾道三部作」の2作目である。
高校一年生の芳山和子(原田知世)は、幼なじみの吾郎(尾美としのり)と深町(高柳良一)と理科室の掃除をしているとき、ラベンダーのにおいのする薬品をかいで、気絶してしまう。目覚めた和子は、一度体験した地震や吾郎の家の火事、古典の授業を、繰り返し体験することになり、自分のおかしな能力に思い悩む。
悩みを幼なじみの深町に相談する和子だったが、子どもの頃、彼が指に受けたはずの傷跡がないことに気付く。指に傷があるのは吾郎だった。和子はラベンダーのにおいをかいで気絶した、土曜日の実験室に戻ることを願い、深町はそれに協力する。
深町は、タイムリープにより未来からやってきた人間だった。吾郎の思い出を借りて、和子のいる世界に来ていたのだ。深町は和子の記憶を消して未来に戻ると言う。和子は記憶を消されることをいやがるが、深町は和子に不思議なにおいをかがせ、未来へ戻っていくのだった。
原田知世のデビュー作。尾道の風景と彼女の魅力が融合し、古風な中にも清新な印象が強烈。青春のノスタルジーを感じさせる名作になっている。主題歌もヒットした。
【5段階評価】4
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