(828) インビクタス/負けざる者たち
【監督】クリント・イーストウッド
【出演】モーガン・フリーマン、マット・デイモン
【制作】2009年、アメリカ
南アフリカのネルソン・マンデラ大統領が切望した、ラグビー・ワールドカップの代表チーム優勝の道のりを描いた作品。
南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、自らのボディーガードを黒人・白人の混成とするなど、人種差別撤廃への強い意志を表明しながら政権を担った。
ラグビーの南アフリカ代表チーム、スプリングボクスはほとんど白人で構成されていたが、実力は貧弱で、世間ではチームカラーやチーム名の刷新を望む声が大きかった。しかしマンデラ大統領は、それでは白人と黒人の真の融和は訪れないと見抜き、チームをそのままにする。
チームの主将、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)はマンデラ大統領のお茶会に招かれ、マンデラ大統領の偉大さを肌で感じ、選手を鼓舞していく。
南アフリカが開催国となったラグビー・ワールドカップで、スプリングボクスは難敵相手に驚異的な活躍を見せ、見事に優勝を勝ち取るのだった。
ストーリーとしてはあまりひねりはないが、黒人と白人の混成のボディーガードの目線を通じて、両者が共感を深めていくシーンはとてもすがすがしく、さわやかな感動を味わうことができる。
試合のシーンも素人臭さがなかった。ニュージーランドとの最終戦の展開は、派手なトライがなく、フィールドゴールやペナルティゴールの応酬となるのがちょっと地味だが、史実なので仕方がない。
【5段階評価】4
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