(802) タイタンの戦い
【監督】ルイ・レテリエ
【出演】サム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、ジェマ・アータートン
【制作】2010年、アメリカ・イギリス
神話を題材に、人類と神の戦いを描いた作品。
海で漁師(ピート・ポスルスウェイト)に拾われたペルセウス(サム・ワーシントン)は、漁師として立派に成長する。ある日、彼らが家族で漁をしていると、兵士たちが巨大なゼウスの像を破壊しているところを目撃する。すると海からハデス(レイフ・ファインズ)が現れ、兵士たちをなぎ倒す。ハデスはペルセウスの乗った船にも襲いかかり、彼の家族が犠牲となる。兵士に救助されたペルセウスは、王国内に連れて行かれる。宮殿内で、人間の時代が来た、と豪語するケフェウス王(ビンセント・リーガン)。王妃カシオペア(ポリー・ウォーカー)もまた、娘のアンドロメダ(アレクサ・ダバロス)は美の女神アフロディーテより美しい、我々が神になったのだ、と叫ぶ。「それは言い過ぎだ」と突っ込む王。いやいや突っ込む資格ないからあんた。
そこに再びハデスが現れる。人々の傲慢に怒った神、ゼウス(リーアム・ニーソン)が、神々の会議の場で、増長した人間を懲らしめよとの命を兄のハデス(レイフ・ファインズ)に与え、人間界に送り込んだのだ。ハデスは日食の日にアンドロメダを生け贄に捧げなければ、魔獣クラーケンを放ってアルゴスの街を滅ぼすと宣告。そして去り際に、ペルセウスがゼウスの息子であると告げる。ペルセウスは、ゼウスと人間の間に産まれた子だった。ペルセウスは、王の部隊とともに神との戦いに挑む。ペルセウスの守護者イオ(ジェマ・アータートン)は、ペルセウスをクラーケン討伐に導く。ペルセウスは王国の兵士たちとともに街を出る。彼らはクラーケンを倒す手がかりを得るため、グライアイの魔女の住む山を目指す。
一方ハデスは、ゼウスに妻を寝取られたかつての王、カリボス(ジェイソン・フレミング)に、ゼウスの子、ペルセウスを倒すようそそのかし、彼に魔力を与える。カリボスは旅の途中にあったペルセウスに襲いかかるが、兵士の一人が彼の手首を切り落とし、カリボスは逃走。その血のしたたった地中から巨大なスコーピオンが現れる。スコーピオン相手に死闘を繰り広げるペルセウスたちだったが、巨大なスコーピオン3体に囲まれる。万事休すというときに、砂漠の民ジンが現れる。ジンはスコーピオンの扱いに長けていた。ジンの長(イアン・ホワイト)は彼らと手を組むことを決め、ともにグライアイの魔女のすみかを目指す。グライアイの魔女は、目のあった者の姿を石に変えるメデューサの力が必要だと彼らに告げる。
ペルセウスたちはメデューサの討伐に向かう。仲間が次々と石に変えられていく中、ペルセウスはメデューサの首を手に入れ、洞窟を抜け出る。外で待っていたイオはペルセウスの帰還を喜ぶが、突如、そこにカリボスが現れ、イオに剣を突き立てる。ペルセウスはゼウスに与えられた剣でカリボスを倒すと、イオの言葉に従い、ペガサスに乗ってアルゴスに向かう。そこでは、生け贄にされたアンドロメダが、クラーケンの餌食になろうとしていた。ペルセウスはメデューサの首の力でクラーケンを石に変え、アルゴスの街とアンドロメダを救う。そこに怒りに満ちたハデスが現れるが、ペルセウスはハデスに剣を投げつけ、その勢いでハデスは冥界に送り込まれる。ゼウスはペルセウスに神の座につくよう説くが、ペルセウスは固辞する。ゼウスはペルセウスの伴侶に、とイオを蘇らせるのだった。
伝説の剣とスコーピオンの盾を手に入れ、魔女に会ってフラグを立ててメデューサを倒す。ペガサスに乗って街にワープし、クラーケンとハデスを倒す。次々と冒険の目的が小出しにされて飽きずに観ることができるのだが、サブクエストをクリアしながらエンディングを目指す一本道RPGのような展開だった。とはいえ映像はすばらしく、CGくささもなくてよくできていた。巨大なスコーピオンとの戦いもすさまじい迫力。ただ、デカい生物の動きが早すぎて、何がどうなってるのやら、というのは、「トランスフォーマー」と同じだった。
イオを演じたジェマ・アータートンと、アンドロメダ王女を演じたアレクサ・ダバロス。どちらも美人だが、落ち着いた印象のジェマのほうが、かわいさをたたえたアレクサより4つも年下というのは意外だった。
ジェマ・アータートンは「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」で王女の役を演じているが、同一人物とは思えないぐらい印象が違った。
レイフ・ファインズは、「ハリー・ポッター」シリーズの悪の親玉ボルデモートを演じた俳優だが、本作でも冥界の神、ハデス役。「イングリッシュ・ペイシェント」でも顔面大やけどの主人公を演じている。超絶メイク俳優ナンバーワンの称号を与えたい。
監督のルイ・レテリエは、「トランスポーター」や「トランスポーター2」を手がけている。
主演のサム・ワーシントンは、「アバター」の主役も演じており、乗りに乗ってる俳優というところだろう。
【5段階評価】4
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