(794) マッドマックス2
【監督】ジョージ・ミラー
【出演】メル・ギブソン、バーノン・ウェルズ、ブルース・スペンス
【制作】1981年、オーストラリア
「マッドマックス」の続編。「北斗の拳」をはじめ、荒廃した近未来の世界観の表現が、後の作品に多大な影響を与えた名作。
元警官のマックス(メル・ギブソン)は、荒廃した世界で、襲いかかる暴走族を倒してガソリンを手にして生きる日々を過ごしていた。マックスは自分を襲おうとしたジャイロのパイロット(ブルース・スペンス)から、石油精製をしている集団の存在を知る。彼らは暴走族から身を守りながら石油の精製をしていた。
マックスは、ガソリンの入手と引き替えに、彼らが暴走族の包囲から逃れて新天地に向かうのを助けることにし、ガソリンを運ぶタンクローリーを基地内に運び込む。基地内の一族の長であるパッパガーロ(マイケル・プレストン)は、マックスにタンクローリーの運転を頼む。最初は拒絶し、基地を去るマックスだったが、暴走族に襲われ、基地に戻ったのを機に、運転を引き受けることにする。
基地を出たタンクローリーに暴走族が群がり、一族の人間が次々と命を落としていく。マックスに異常なライバル心をもつ暴走族の男、ウェズ(バーノン・ウェルズ)は、タンクローリーに乗り込んでマックスを襲うが、最後は暴走族のリーダー、ヒューマンガス(ケル・ニルソン)の車とマックスのタンクローリーとの正面衝突に巻き込まれ、命を落とす。タンクローリーは衝突の衝撃で横転する。そこに襲いかかろうとする暴走族たちだったが、タンクローリーに積載されていたのは赤茶けた土だった。基地にいた一族は、彼らを身替わりにして新天地に向かっていたのだった。
言葉を話さない野生児(エミル・ミンティ)、白ずくめの防具をまとった女戦士など、それぞれが特徴的。野生児の放ったブーメランをキャッチしようとして指が飛んでしまうと、周辺の仲間があざけり笑う。そんな描写が、常軌を逸した時代をうまく表現している。原形をとどめないほど改造された車も独特で、カーチェイスシーンも迫力がある。
【5段階評価】4
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