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2012年5月16日 (水)

(753) A.I.

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】ハーレイ・ジョエル・オスメント、フランシス・オコナー、ジュード・ロウ
【制作】2001年、アメリカ

人を愛する機能を持った人工知能ロボットを描いた作品。

半植物状態になった息子(ジェイク・トーマス)を持つモニカ(フランシス・オコナー)は、夫(サム・ロバーズ)の勤める会社から提供されたロボットを受け入れる。それは、母親を愛し続ける少年型ロボット、デビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)だった。
しかし、真の息子が奇跡的に回復し、デビッドは嫉妬心を持つようになる。廃棄されることを忍びなく思ったモニカは、デビッドを山中に置き去りにしてしまう。デビッドは他のロボットの助けを得ながら、最後に人間になったピノキオの話に登場する青い妖精を探す。しかし、彼の夢は叶うことなく、地球に氷河期が訪れ、人類は滅亡してしまう。
そして2000年後。デビッドを目覚めさせたのは高度に進化したロボットだった。彼らはデビッドの記憶を読み取り、モニカの髪の毛から、一日しか生きられないクローンを再生し、デビッドの夢を叶えるのだった。

コミカルさやほほえましい要素のない、終始、悲しみに包まれた作品になっている。モニカがデビッドを置き去りにしようとして、デビッドが置いていかないでと懇願するシーンなどは、痛々しくて見ていられないほど。ラストも、母親型ロボットを作ってもらって仲良く暮らしました、ならまだよかったが、一日だけの幸せではあまり救いになっているとも思えず、何とも救いどころのない、少々後味の悪い作品である。特撮はよくできているし、ジュード・ロウのジゴロ・ロボットもそれっぽくてよかったが。

【5段階評価】4

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