(712) 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
【監督】松岡錠司
【出演】オダギリジョー、樹木希林、松たか子、内田也哉子
【制作】2007年、日本
リリー・フランキー原作の同名小説の映画化作品。
筑豊の寂れた炭鉱町に住む少年、ボク(幼少時: 谷端奏人、青年時: オダギリジョー)は、自由奔放なオトン(小林薫)が家に不在がちなため、オカン(若い頃: 内田也哉子、老人: 樹木希林)に育てられる。高校で一人暮らしを始め、東京の芸術大学でもフラフラするが、オカンはガンに冒される。手術で快復したオカンに、主人公は相変わらず金を無心する日々だったが、ようやく一念発起して仕事をするようになり、生活基盤も安定したことから、母親を東京に呼び寄せる。
しばらくは楽しい生活が続くが、やがてオカンの病状は悪化し、ついに帰らぬ人となる。
オダギリジョーが、意識が混濁した母親のうわごとを聞いたとき、そして死後にオカンの手紙を読んで涙するシーンは、ベタながらぐっと来た。また、抗がん剤治療に苦しむ樹木希林の演技も壮絶で、見応えがある。
昭和の時代と東京タワーと言えば、「ALWAYS 三丁目の夕日」だが、本作はそれとはまた一風違った、静かな感動を与えてくれる。
【5段階評価】4
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