(612) 007 美しき獲物たち
【監督】ジョン・グレン
【出演】ロジャー・ムーア、クリストファー・ウォーケン、タニア・ロバーツ、グレース・ジョーンズ
【制作】1985年、イギリス
007シリーズ第14作。ロジャー・ムーアの主演最終作。
本作の敵は、シリコンバレーを人工的な地震で水没させようと企むゾーリン。「スリーピー・ホロー」など、悪役がはまるクリストファー・ウォーケンが、人体実験により高い知能を持つ一方で、人間性に欠格のある男を演じている。
ヒロインのタニア・ロバーツも美しく、ボンドが美女と二人で敵のアジトに侵入し、仕掛けられた爆弾の解除に挑むという、本流中の本流の作品になっている。
強敵として登場する、ロボットのような黒人女性、メイデイ(グレース・ジョーンズ)も、一度見たら忘れないインパクトがある。最後は、爆弾が坑内で爆破するのを防ぐため、命を投げ出す悲劇のヒロインとなる。
古い作品だが、冒頭のスノーボードでの滑走から、最後のゴールデン・ゲート・ブリッジ上での死闘まで、見応えがある。同じロジャー・ムーア主演の007シリーズでも、第10作の「007 私を愛したスパイ」なんかは、同様にスキーのシーンがあるが、合成画像であることが丸わかりだったりしており、ずいぶんとできばえが違う。
【5段階評価】4
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