(503) リーサル・ウェポン
【監督】リチャード・ドナー
【出演】メル・ギブソン、ダニー・グローバー
【制作】1987年、アメリカ
妻の死を悔やみ、自殺願望を持つ麻薬課の刑事と、50歳になったベテラン刑事のコンビの活躍を描いた作品。シリーズ化された、バディ・ムービーの代表作。
50歳の誕生日を迎えた、ロス市警のロジャー・マータフ刑事(ダニー・グローバー)は、若い女性の飛び降り自殺事件を扱う。その女性は、ベトナム戦争で世話になった男の娘だった。ロジャーのもとに、相棒役の刑事がやってきた。麻薬課から転職してきた刑事、マーティン・リッグス(メル・ギブソン)だった。彼の死をも恐れぬ強引な捜査は、仲間から疎まれていた。飛び降り自殺をしようとしている男に手錠をして一緒に飛び降りるなど、型破りな働きぶりに、安定した刑事生活を臨んでいたロジャーは頭を痛めるが、自分の家庭にマーティンを招き、まともに暮らすことの幸せを伝えていく。
事件の影には麻薬の密輸があった。それを突き止めた二人だったが、密輸組織に狙われる羽目になる。マーティンは町中で銃撃を受け、ロジャーは娘のリアン(トレーシー・ウルフ)を誘拐される。ロジャーは犯人の要求に従い、砂漠に赴くが、そこでマーティンともども拉致されてしまう。知っている情報を吐け、と拷問を受けるが、隙を見てマーティンが拷問係を倒し、リアンとロジャーを連れての脱出に成功する。黒幕の将軍(ミッチェル・ライアン)は、彼らを追おうとして車ごとバスにぶつかり、車に積んでいた手榴弾で爆死。
逆上した将軍の部下、ジョシュア(ゲイリー・ビジー)は、ロジャーの家に乗り込むが、そこにはロジャーとマーティンが待ち構えていた。マーティンは決着を付けようとジョシュアに言い、二人は壮絶な殴り合いをする。殴り合いに勝ち、立ち去ろうとするマーティンに、ジョシュアが警官の銃を奪って発砲しようとしたところ、それに気付いたロジャーとマーティンは、とっさにジョシュアに銃弾をぶち込み、彼を倒す。
常識外れな暴れん坊と、争いごとを好まないベテランという、バディ・ムービーの一つの型が具現化している。「相棒 劇場版」も、まさにそんなコンビだ。
【5段階評価】4
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