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2011年4月11日 (月)

(403) ハンサム★スーツ

【監督】英勉(はなぶさつとむ)
【出演】塚地武雅、谷原章介、北川景子、佐田真由美、大島美幸
【制作】2008年、日本

放送作家、鈴木おさむが脚本を描いたラブコメディ。

ぶさいく男、大木琢郎(塚地武雅)は地元で評判の食堂を営む青年。アルバイトに来た星野寛子(北川景子)に一目惚れし、告白するが、「私のどこを好きなんですか」と聞かれ、外見のことばかり言ってしまったために、「がっかりしました」とふられてしまう。そんなとき、洋服の青山の店長、白木(外見: 中条きよし、中身: 温水洋一)から、ハンサムスーツのモニターを依頼される。
琢郎はハンサムスーツで超ハンサムな男(谷原章介)に変身。芸能プロダクションの社長、神山(伊武雅刀)にスカウトされて、光山杏仁となって一躍スーパーモデルとなり、同じ事務所の來香(らいか)(佐田真由美)との関係を深めていく。
一方、琢朗の店には、新たなアルバイトの希望者が来る。それは寛子とは見た目が正反対の橋野本江(大島美幸)。琢朗は、外見は関係ないから、と、彼女を雇う。本江は店の切り盛りがうまく、明るく前向きで、琢朗は彼女に大きな安らぎを感じるようになる。
琢朗は光山杏仁としても成功を収めていくが、モニター用のハンサムスーツは、お湯に弱いという弱点があったため、再び白木の元を訪れ、完璧なハンサムスーツを希望する。しかしそれは、元の不細工な自分には戻れないという特性を持っていた。元の自分では何もしていなくても痴漢に間違われるなど、さんざんな目に遭っていた琢朗は、そのスーツを着ることにし、食堂の仲間には「旅に出ます」と告げる。
琢朗は光山杏仁として、東京ガールズ・コレクションに出演することにするが、出演の直前に携帯に留守電が入り、本江がバイク事故に巻き込まれたとの連絡を受ける。本江のことが頭を離れないまま、ファッションショーに出演するが、途中で仕事を投げ出し、本江の運び込まれた病院に向かう。本江は無事だった。
病院の屋上で、琢朗は本江に、「本江さんといると笑顔になれる」と告げると、本江は「隠していたことがあるんです」と言って、本江の外見を脱ぎだした。中にいたのは寛子だった。琢朗に自分の内面を見てもらいたくて、ハンサムスーツ開発者の父が作った「ブスーツ」を着ていたのだった。二人仲良く、親友の結婚を祝うところで映画が終わる(最後に、次の不細工男として、バナナマンの日村勇紀が登場するが)。

うきうきとする楽しい映画だった。いわゆるベタな展開ではあるが、意味不明だったり冗長だったりするところもなく、最初から最後まで面白かった。美女だと思ったら不細工だった、となると「シュレック」と同じだが、本作は逆。ちょっと男にとって都合のよいエンディングではあるかもしれない。

【5段階評価】4

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