« (395) ドラゴン怒りの鉄拳 | トップページ | (397) トランスポーター »

2011年4月 4日 (月)

(396) 愛を殺さないで

【監督】アラン・ルドルフ
【出演】デミー・ムーア、ブルース・ウィリス、グレン・ヘドリー
【制作】1991年、アメリカ

警察の取り調べを受ける女性の回想シーンで構成されたサスペンス。なかなか面白かった。

シンシア(デミー・ムーア)は、親友のジョイス(グレン・ヘドリー)の経営する美容室で働いていた。ジョイスの夫、ジェームズ(ブルース・ウィリス)は、ヤク中のどうしようもない暴力亭主。
ある日、シンシアとジョイスが夜のカーニバルに行こうとすると、ジェームズが付いてくる。ジェームズは早々にラリってしまい、シンシアはジェームズをバンに押し込んでカーニバルを楽しむ。そこにジョイスが現れ、ジェームズを殺してしまったと告げる。シンシアの制止を聞かず、ジョイスはジェームズの死体を川に遺棄する。血まみれのまま帰宅したシンシアは、夫のアーサー(ジョン・パンコウ)に事実を告げる。アーサーはワーカホリックで、仕事の忙しいときに面倒に巻き込まれた、とシンシアを責める。
ジョイスは、二人の秘密を知ったアーサーを殺すとシンシアに告げる。実家に避難していたシンシアが家に戻ると、そこには警察車両が押し寄せており、夫が殺されたことを知る。
これらは全て、シンシアの警察の取り調べによる回想シーンとして描かれる。そのため、映画の観客はこの回想シーンを事実と受け止めてしまいがちだが、実は違った。ジェームズを殺したのはシンシアだった。シンシアは、ジェームズに強姦されそうになり、手元にあったカッターでジェームズの首をかき切っていた。それを知ったジョイスは、もしジェームズの命が助かったら二人とも殺されると考え、彼を川に捨て、さらには、シンシアのアリバイを確保した上で、アーサーを殺したのだった。
しかし、罪の意識に耐えかねたシンシアが、真実を話すために警察を訪れ、自白の状況の撮影が始まったところで映画は終わる。

デミー・ムーアとブルース・ウィリスは、当時、実際に夫婦であるのだが、作中、「おっぱい見せろ」とせがんだり、シンシアがレイプされそうになるシーンでは、実際にブルース・ウィリスの手がデミー・ムーアの胸をまさぐったりしており、実の夫婦でやっているところが、ちょっとほほえましかったりする。
ダイ・ハード」や「ハドソン・ホーク」などで、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのブルース・ウィリスと、1990年に「ゴースト/ニューヨークの幻」で、これまた大スターのとなったデミー・ムーアが出演、しかも夫婦で、ということで、話題性は抜群のはずだが、日本ではあまり知られていない。テーマが暗すぎるせいかもしれない。ちまたでは酷評が目立つが、なかなか面白かった。

【5段階評価】4

|

« (395) ドラゴン怒りの鉄拳 | トップページ | (397) トランスポーター »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価4の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (396) 愛を殺さないで:

« (395) ドラゴン怒りの鉄拳 | トップページ | (397) トランスポーター »