(370) 千と千尋の神隠し
【監督】宮崎駿
【出演】柊瑠美(声)、入野自由(声)、夏木マリ(声)、菅原文太(声)
【制作】2001年、日本
宮崎駿監督のアニメ。「もののけ姫」や「ハウルの動く城」を超える大ヒット映画。
小学生の女の子、荻野千尋(柊瑠美)は、両親と車で引っ越しの移動中、不思議な街に入り込む。両親は店にあった怪しい料理を勝手に食べ出し、呪いで豚になってしまう。そこは、八百万の神が体を癒しに来る湯屋の街だったのだ。
千尋は両親を助けるため、ハク(入野自由)という少年の協力のもと、湯屋を取り仕切る湯婆場(ゆばーば)(夏木マリ)にお願いして、湯屋で働くことにする。一生懸命働くことで、最初は人間を毛嫌いしていた湯屋の魔物達も、次第に千尋の味方になっていく。湯婆婆の双子の姉、銭婆(ぜにーば)の助けも得て、湯婆婆との契約を打ち切り、人間の世界に返してもらう。
話は実はけっこう複雑なのだが、次々登場する魔物や八百万の神の姿の、気味悪いようなかわいいような造形が楽しく、飽きることなく見入ってしまう。宮崎アニメの真骨頂というところだろう。顔が湯婆婆で体が鳥の「湯バード」が、銭婆の力でハエドリになるのだが、これもかわいいキャラクターで、終盤のストーリーにいい味を添えている。
ちなみに、全体を通して重要な役割を演じる「顔なし」が「あぅあぅ」言うのが、どうしてもビーグル38の加藤が演じる老人に聞こえてしまったのは、悲しいお笑いファンの性かも。
【5段階評価】4
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