(356) ネバーランド
【監督】マーク・フォスター
【出演】ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット
【制作】2004年、アメリカ
ピーター・パンの物語が誕生するまでを描いた実話に基づく作品。
劇作家のジェームズ・マシュー・バリ(ジョニー・デップ)は、ある日、公園を散歩していて、4人兄弟を連れた未亡人、シルビア(ケイト・ウィンスレット)に出会う。ジェームズは子供たちと親しくなり、妻のメアリー(ラダ・ミッチェル)といる時間より、シルビアの家族といる時間の方が長くなっていく。
三男のピーターの心を開くため、ジェームズはピーターに芝居の脚本を書くことを教える。初めてピーター作の演劇を兄弟四人で行おうとしたとき、シルビアがひどく咳き込み、重い病気を持っていることが発覚する。
ジェームズはそれでもピーター・パンを書き上げる。孤児院の子供たちを招待し、劇場のあちこちにばらばらに座らせたことで、身分の高い紳士や貴婦人たちも、子供心に帰ったように演劇を楽しみ、芝居は大成功を収める。初日の様子を見に来た妻のメアリーは、芝居の成功を祝いつつも、夫との別れを決意する。
シルビアは、その日も体調を崩し、劇場に来ることはできなかったが、ピーターだけは芝居を見に来ることができた。
時の人となったジェームズは、ある日、シルビアの家に劇団員を連れて行き、ピーターパンの芝居を行う。それまでジェームズの存在を疎んじていた、シルビアの母、モーリエ婦人(ジュリー・クリスティ)も、芝居に感動する。そしてジェームズは、いつかネバーランドを見せてあげると言ったシルビアとの約束を果たす。
シルビアは亡くなるが、遺言で、息子たちの後見人として、ジェームズとモーリエ婦人を指名していた。ジェームズはピーターに、想像の力があればいつでも母親に会えるとはげまし、優しく抱き寄せる。
前半はちょっとかったるいところもあるが、後半に大きな感動が押し寄せる。なかなかよい映画だった。
【5段階評価】4
| 固定リンク
コメント