(306) ブラッド・ダイヤモンド
【監督】エドワード・ズウィック
【出演】レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー
【制作】2006年、アメリカ
内戦中のシェラレオネを舞台に、ダイヤモンドの密輸を巡って巻き起こる事件を描いた作品。
武装集団のRUFは、集落を襲い、少年兵や労働力を調達していた。RUFの奴隷となったソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、ダイヤモンド採掘場で巨大なダイヤモンドを発見する。これを横領しようとしたところをRUFのボス、ポイゾン大尉(デビッド・ヘアウッド)に見つかるが、そこに政府軍が攻撃を仕掛けてきたため、その騒動に紛れ、ソロモンはダイヤを地中に埋めて隠す。バンディーとポイゾンは政府軍に逮捕されるが、ポイゾンはバンディーがダイヤを隠したことを確信し、ダイヤを渡さないと家族を見つけ出して虐殺すると脅しをかける。
ダイヤの密輸を商売としているダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、このダイヤの噂を聞き、ソロモンに接近してこれを手に入れようとする。女性ジャーナリストのボーエン(ジェニファー・コネリー)は、アーチャーのダイヤ密売を暴こうとし、犯罪を正当化しようとするアーチャーと最初は反目するが、次第に彼に共感を覚えるようになる。
行動をともにする3人だったが、ボーエンは母国に戻り、ソロモンはRUFに奪われた息子を取り戻すために、RUFの支配する採掘場に向かう。アーチャーは軍の知り合いに空爆を要請し、RUFは採掘場の支配権を失う。しかし空軍の大佐もダイヤを求めており、銃撃戦の末、アーチャーは大佐を倒すが、アーチャー自身も致命傷を負う。アーチャーはソロモンと息子を何とか逃がすと、ボーエンに電話をかけ、息絶える。ソロモンはシェラレオネの惨状を伝える生き証人として、新たな人生を踏み出すのだった。
密売ダイヤの史実に基づく重い展開。子供の腕を切り落とすなど、RUFによる虐殺の映像は容赦ない。レオナルド・ディカプリオの演技も素晴らしかった。
【5段階評価】4
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