(285) LIMIT OF LOVE 海猿
【監督】羽住英一郎
【出演】伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太
【制作】2006年、日本
海上保安官、千崎大輔(伊藤英明)の活躍を描く。原作はヤングサンデーの漫画。
鹿児島港沖でフェリーが座礁。陸地にも近く、問題は乗客が比較的多いために救出に時間がかかりそうということぐらいで、対応に大きな問題はないように思われた。千崎は同僚の吉岡(佐藤隆太)とともに救助にあたる。途中、船内の駐車場にいた海老原(吹越満)と、妊婦の本間恵(大塚寧々)を誘導するが、逃げ遅れてしまう。船は傾きはじめ、上層階の駐車場からは、漏れたガソリンに引火し、火の手が上がる。上層階は火事、下層階は浸水という絶望的な状況の中、4人は決死の脱出に挑む。
この手の映画では、見ている方は、はいはい、どうせ主人公は助かるんでしょ、という目で見てしまう。ただ、船が沈み、4人は船もろとも海底に沈んでしまう。救出の司令部は、彼らの救出を断念しようとする。そのため、観客はここで一瞬、「うわ、もしかして助からないバージョンですか」という気分になる。しかし、現場にいる海上保安官達が、次々と司令部に潜水許可を求める。このシーンは、胸を打った。
【5段階評価】4
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