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2010年8月23日 (月)

(207) デジャヴ

【監督】トニー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン
【制作】2006年、アメリカ

デジャヴというタイトルと、デンゼル・ワシントンという渋い配役から、心理サスペンスものかと想像したが、過去を映像化し、しかも過去に干渉できるという装置が登場する、どちらかというとSFアクション映画に近い内容だった。いわゆるタイムマシンものである。

火薬が専門の捜査官、ダグ(デンゼル・ワシントン)は、帰還した海軍兵と家族の乗るカーフェリーで起きた爆破テロを担当する。現場近くで、爆破テロの前に殺害された女性の死体の検死に立ち会った彼は、彼女が事件の鍵を握ることを見抜く。
この事件の解決にあたり、人工衛星が収集している膨大な監視データをもとに、過去の映像を再構築する最新技術が用いられることになる。ダグは死亡した女性、クレア(ポーラ・ハットン)の殺害の場面を見ることにする。このとき、過去の映像が映し出された画面に、ダグがふとレーザーポインターを向けると、驚いたことに映像中のクレアがこの光に反応したのだ。
この装置が、過去に干渉できることを知った彼は、なんとか自分自身にこの事件のことを知らせようと、装置のスタッフに頼んで過去にメモを転送しようとするが、別の捜査員の手に渡ってしまう。この捜査員は、メモをもとに現場に向かうが、逆に犯人に射殺されてしまう。
とうとうダグは、自分自身を過去に転送することにする。転送先で犯人に殺されそうになっていたクレアを救うと、彼女とともにフェリーの爆破現場に向かう。
ダグとクレアは、犯人を倒すが、爆弾を積んだ車もろとも水中に沈んでしまう。ダグはクレアを助け出すものの、自分は脱出することができず、車もろとも爆発に巻き込まれてしまう。クレアは無事に救出される。ダグの死に直面し、悲しみにくれるクレアだったが、彼女の前に登場したのは、事件の担当をすることになったダグだった。ダグは彼女に優しい言葉をかけるのだった。

かなりいい作品だった。誰もが体験したことのあるデジャヴに、新たな解釈を与えている点も面白い。ただ、映画の中では、あまりデジャヴを映像化しているようには思えなかったところが残念。
デンゼル・ワシントンは、アクション・スターというより、事務系のおじさんみたいな風貌でありつつ、実はヒーローというのが、なかなかいい。

【5段階評価】4

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