(177) 荒野の用心棒
【監督】セルジオ・レオーネ
【出演】クリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ジャン・マリア・ボロンテ
【制作】1964年、イタリア、西ドイツ、スペイン
西部劇の名作。イタリア作品であり、いわゆるマカロニ・ウェスタンである。
無法地帯と化した街にはびこる二つの勢力。主人公のジョー(クリント・イーストウッド)は、用心棒として両勢力の仕事を請け負いながら、両勢力を戦いに仕向けて両方を滅ぼし、人質となっていた女を夫と幼い子どもの元へ返す。黒沢映画の「用心棒」のアイディアの盗作であることが問題になった作品でもある。
撃鉄を左の手のひらで倒し、右手で引き金を引いて、あっという間に複数の敵を葬るというジョーの早撃ちは、いかにも子どもがあこがれてまねをしそうなシーン。爆風の煙の中から登場するジョーの映像も、古典的ながらなかなかしびれる。クライマックスで、胸の部分に鉄板を入れ、敵のライフルをものともしないところは、普通なら頭を撃ち抜かれて終わるだろ、という感じなんだが、そこはご愛敬。
西部劇を語るときに忘れてはならない作品だろう。
【5段階評価】4
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