(162) 不都合な真実
【監督】デイビス・グッゲンハイム
【出演】アル・ゴア
【制作】2006年、アメリカ
アル・ゴア元副大統領の環境問題に対する取り組み、特にその講演の模様をドキュメンタリーとしてまとめている。
この手の映画はただの教育もの、あるいは政治プロパガンダであり、観る気もしない、という人もいるかもしれないが、見てみると、なかなか面白い。
まず、演説、プレゼンテーションの巧みさが心地いい。そして、彼の子どもが交通事故に遭ったこと、喫煙者の娘(アル・ゴアの姉)を肺がんで亡くした父親がたばこ農家をやめる話など、一見、かかわりのないエピソードを交えつつ、一刻も早くみんなで環境問題に取り組まなければ、取り返しがつかなくなるという心境をうまく伝えている。
いろいろ根拠のない情報や嘘が混じっているなど、曰くもある作品だが、エンターテインメントとしてなかなか良質。
【5段階評価】4
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