(136) シンデレラマン
【監督】ロン・ハワード
【出演】ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ
【制作】2005年、アメリカ
実在のプロボクサー、ジム・ブラドックの生き様を描いた作品。やっぱスポーツものは感動できる。
ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)は、前途有望なボクサーだったが、腕の故障から落ち目になり、ライセンスを剥奪される。折りしもの不況で、肉体労働にすらなかなかありつけない日々。しかし彼は家族を守るため、ケチなプライドなど全く気にせず、日雇いの仕事をもらう集団に混じって仕事を乞い、かつての仲間に無心に行く。そんなとき、マネージャーのジョー・グルード(ポール・ジアマッティ)が、新進気鋭のボクサー、マックス・ベアとの前座試合の話を持ち込んできた。対戦相手を二人も殺しているという強敵であり、ジムの妻、メイ(レネー・ゼルウィガー)は猛反対するが、ジムの決意は固かった。
あくまで家族のため、生きるために戦うジムと、野心、名誉、欲望のために戦うベア。誰もがベアの勝利と予想していたが、勝利の女神はジムにほほえんだ。彼は一躍注目を浴び、ついにヘビー級チャンピオンとなる。
ロン・ハワードは、「身代金」の監督。そのほかにも「アポロ13」や「ビューティフル・マインド」、「ダ・ヴィンチ・コード」といった名作を手がけている。
レネー・ゼルウィガーは、「ザ・エージェント」で注目された女優。本作では黒髪の質素な出で立ちで、同じ人だと気づかなかった。
また、マネージャー役のポール・ジアマッティは、「交渉人」で人質になったたれ込み屋のルーディを演じていた役者。「プライベート・ライアン」にも出ているのだが、気づかなかった。
「ロッキー」シリーズのような試合のスペクタクル感はないが、けがや貧困といったハンディを負った主人公が勝利を連ねるシーンは見ていて心がすく。映画のトーンは暗めだが、なかなかよかった。
【5段階評価】4
| 固定リンク
コメント