(133) パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
【監督】ゴア・バービンスキー
【出演】ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
【制作】2006年、アメリカ
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の続編。前作同様のどたばた活劇ではあるのだが、アイディア満載でおもしろい、と言うしかない。
前作は月光を浴びるとゾンビのような本来の姿があらわになる呪われた海賊たちが、見所の一つだった。本作では、海の生物と一体化したような海賊たちがいろいろと登場する。ボスの顔はイカ(タコかも)のよう。FFXIの嫌われ者モンスター、ソウルフレア族を彷彿とさせる。そのほかにもシュモクザメやヤドカリのような船員もいるし、主役のウィル(オーランド・ブルーム)の父親の顔にはフジツボが宿っている。こうした姿が、ただのかぶり物で表現されているのではない。同体化している生物が、まるで独自の生命を持っているように、つねにもぞもぞ動いているのだ。この作り込みは、やはり最近の映画ならでは。
もう一つの見所は、坂を転がる大きな水車の車輪の上での乱闘シーン。くだらないと言えばくだらないが、笑っちゃうと言えば笑っちゃう。
とは言え、本作は続編のつなぎという位置づけになっており、ストーリーとしてははなはだ中途半端。「スター・ウォーズ/EPISODE5 帝国の逆襲」のようなすっきりしない感じで終わる。
【5段階評価】4
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