(129) パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
【監督】ゴア・バービンスキー
【出演】ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
【制作】2003年、アメリカ
パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズの第一弾。これまで少しカルトっぽい癖のある映画の主演が多かったジョニー・デップが、メジャーな作品で一躍大スターとしての地位を築いた作品。
映画の主なあらすじは、ゾンビとなった(正確には、欲望を満たすことができず、死ぬこともできないという呪いにかかった)海賊にさらわれた女性、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)を救うため、彼女を愛する男、ウィリアム・ターナー(オーランド・ブルーム)が、海賊に戦いを挑む、というもの。
ジョニー・デップ演じる海賊船長のジャック・スパロウは、いわば脇役的存在なのだが、作品では、きまじめなターナーに対して、いいかげんそうでいて謀略の機知に富んだ彼の人物像が魅力的に描かれている。「スター・ウォーズ」もルーク・スカイウォーカーが主役といいつつ、ハン・ソロが主役を上回る魅力ある存在として描かれているのと似ている。
映画の後半では、ジャック・スパロウもゾンビ化していることが明らかとなり、観客はここで、「うわ、主人公がゾンビかよ! 」と驚くわけだが、その後、エリザベスが持っていたコインの力により呪いが解け、ジャック・スパロウはもとの人間に戻る。
呪われた海賊たちは、ふだんの見た目は人と変わらないが、月光に照らされると本来のゾンビの姿に戻ってしまう。この特撮がよくできており、また大量に出てくるので映像としては新鮮である。とはいえ、いわゆるゾンビ映画のような恐怖感はなく、コミカルに描かれているので、子供でも楽しめる(それでも怖いかもしれないが)。
まあ、ドタバタコメディと言ってしまえばそれまでだが、特撮のすばらしさを買って評価は4。
【5段階評価】4
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