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2010年4月22日 (木)

(114) ニードフル・シングス

【監督】フレイザー・クラーク・ヘストン
【出演】エド・ハリス、マックス・フォン・シドー、ボニー・ベデリア
【制作】1993年、アメリカ

とある町、キャッスルタウンに開店した骨董品屋の主人が起こす惨劇を描いたサスペンス。原作はスティーブン・キングであり、ホラーと言えばホラーだが、ゾンビが出てきてギャーッとかいう感じではない。

とある骨董品屋の主人、ガーント(マックス・フォン・シドー)は、店を訪れる人に対して、望みのモノ(たまたま店を訪れた少年に、彼の名前のサインの入った大リーグのレアカードを渡したり、だんなのDVに悩まされていた女性には、むかし壊れてなくした人形とか)を渡すかわりに、ちょっとした悪戯をするように伝えていた。
このいたずらは、いさかいのある者同士が、相手がやったに違いないと思わせるような形になっており、町の人々は、互いに相手を憎み合うようになっていく。そして、ついに、二人の女性の間で互いを殺し合うという悲劇が起きる。
この町で保安官をしているアラン(エド・ハリス)は、カフェの店員、ポリー(ボニー・ベデリア)と結婚の約束をしていたが、ポリーもガーントの入れ知恵で、アランが汚職を働いていると信じ込まされた挙げ句、ガーントのとりこになってしまっていた。最後には、町の神父すらも巻き込んで、町民同士の殺し合いに発展していくが、ついにアランがガーントを前に、「もうやめろ、目を覚ませ! 」と叫び、町民たちはやっと我に返る。
はたしてガーントは、これまでの数々の凶悪な事件を引き起こしてきた、人ではない存在だった。妻を憎み、殺してしまった町の議員が、自暴自棄になってガーントとともに爆死するが、ガーントは焼け跡となった建物から平然と出てくると、アランに向かって、「次はお前の息子のところに現れるぞ」と言い残し、その場を去っていく。

人の暗い側面を描いており、すがすがしい映画ではないが、アランの叫びで人々が目覚めるところは、救いだった。
ちなみに、アランの相手役のボニー・ベデリアは、「ダイ・ハード」の主人公、ジョン・マクレーンの奥さん、ホリーを演じた人。

【5段階評価】4

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