評価1の映画

2025年4月 9日 (水)

(3002) nijiko

【監督】徳井義実
【出演】徳井義実、川島邦裕、友近、博多大吉、小杉竜一
【制作】2007年、日本

寿司をアートにする女性の奮闘ぶりを描いた作品。

路上パフォーマンスで、寿司を食べ物ではなくアートとして売る女性、川向(かわむかい)虹子(徳井義実)。恋人(博多大吉)に愛想を尽かされ、衛生局の職員(小杉竜一)ににらまれながらも、海外のプロデューサー(ポール・サリー)に見出され、有名になる。しかし虹子の思いは暴走し、ついに彼女自身、爆発したかのように消失してしまうのだった。

有名な芸人が出ているということ以外、見所はなく、全く面白くなかった。徳井義実は映画監督に向いてない、としか言いようがない。途中で、画面が暗転し、棒読みのような読み間違えまくりのナレーションが入るところも、内輪受けしたかのような失笑が漏れるのだが、観ている側としては何にも面白くなく、映画を馬鹿にしているのか、と逆に腹が立ってくる。「大日本人」(2007)同様、監督のお笑い芸人としてのセンスは一流であっても、その才能を映画にぶつけると、いいものができるとは全く限らないということを再認識させる作品だった。

【5段階評価】1

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2024年2月15日 (木)

(2583) パタリロ!

【監督】小林顕作
【出演】加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀、魔夜峰央
【制作】2019年、日本

魔夜峰央の漫画の実写映画化作品。

マリネラ王国のパタリロ王子(加藤諒)が王位に就くことになる。英国外務省はボディガードにバンコラン(青木玄徳)をつける。バンコランはBBC記者のマライヒ(佐奈宏紀)に一目ぼれ。マライヒは実は、国際ダイヤモンド輸出機構が放った刺客だった。パタリロは時空を飛び越えながらも暗殺から逃れる。バンコランは、マライヒと死闘を繰り広げるが、最後はマライヒを守り続けることを誓い、マライヒの受けた国際ダイヤモンド輸出機構の密命を破棄させるのだった。

スラップスティックコメディの部類だが、序盤から全く面白くなく、筋書きもわからない。お目当ての俳優が出ているファン以外にとって、この作品は何を見どころにすればいいのかわからなかった。イケメン俳優が意外と多く出ているところかもしれないが、男性同士のキスシーンもやたら多く、SMネタなど悪趣味で面白くない演出を多用。出演者が一生懸命やっていることだけはわかるし、加藤諒のような身体的に特徴のある俳優が活躍しているところは勇気をもらえたりするわけだが。
超時空要塞マクロス」のテーマ曲やら「スター・ウォーズ」やらのパロディが出てきたが、最もパクられていたのはタブレット純かもしれない(違)。
エンディングでは続編を作りたいということをネタにした歌を歌うが、さて、自動録画されたらどうしようかな(←きっと観るんだが)。

【5段階評価】1

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2020年9月12日 (土)

(2173) スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!

【監督】ポール・ティビット、マイク・ミッチェル
【出演】トム・ケニー(声)、ミスター・ローレンス(声)、アントニオ・バンデラス、クランシー・ブラウン(声)
【制作】2015年、アメリカ

アメリカのアニメ、スポンジ・ボブの劇場版第2作。

ハンバーガー店、カニカーニのレシピを盗もうとしたプランクトン(ミスター・ローレンス)は店の金庫に忍び込むが、盗むのに失敗。その場にいたスポンジ・ボブ(トム・ケニー)はカーニ(クランシー・ブラウン)からレシピ盗難の共犯者と見なされてしまう。プランクトンとスポンジ・ボブは協力してレシピを探す。レシピは現実世界の海賊兼ハンバーガー店主、バーガー・ビアード(アントニオ・バンデラス)が盗んでいた。スポンジ・ボブは仲間と協力してレシピを奪い返すと、元の世界に戻るのだった。

序盤から意味不明な展開。子供向けだということを差し引いても、全く引き込まれない。映像は派手だが、CG合成による派手な映像が売りになる時代でもなく、ほぼ時間を無駄にした作品だった。それでも1作目が放送されたら、一応シリーズ物はコンプしたいし、観ちゃうんだろうな。

【5段階評価】1

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2020年2月 4日 (火)

(1997) ときめきに死す

【監督】森田芳光
【出演】沢田研二、杉浦直樹、樋口可南子、岸部一徳、宮本信子
【制作】1984年、日本

要人殺害をもくろむ男と、それを支える男の関係を描いた作品。

北海道の渡島駅で、大倉洋介(杉浦直樹)という中年男が工藤直也(沢田研二)を出迎える。大倉はとある家に工藤を招き入れ、手厚くもてなす。大倉は何者かの組織から大金で雇われ、工藤の世話をするよう命じられていた。組織の命により、梢ひろみ(樋口可南子)という女性も加わる。彼女は工藤にあてがわれるはずの女性だったが、工藤は彼女に手を出さなかった。工藤は組織から、新興宗教の会長、谷川(岡本真)の殺害を命じられる。ところが、警察の厳重な警備により殺害は失敗。車は会長を乗せて走り出すが、別の暗殺者が会長をライフルで狙撃。会長は命を落とす。パトカーに取り残された工藤は、自ら手首を噛みちぎる。血しぶきを浴びて工藤は絶叫するのだった。

森田芳光監督作品らしい、訳の分からない作品。意味深長なようで意味が分からない演出がてんこもり。ピンボールを黙々と行う老人とバニーガール。PC-8801を扱う少年。少年にキャビアを食わせる男。おつまみの入った大きなガラス瓶。海で泳ぐ工藤に英語学習の勧誘をする男(岸部一徳)。ピンクの装束の村に荷物を置きに行く工藤。荷物の中味。旅館の廊下で縦笛を吹く児童。演出の意味が分からないし、出てくるシーンの意味もストーリーとのつながりも分からない。あっさり会長の殺害に失敗する意味も分からないし、結局狙撃できるんかい、っていう意味も分からない。最後に派手に死ぬのも分からない。サスペンス性もないし、秘められたメッセージも読み取れない作品だった。

【5段階評価】1

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2019年5月31日 (金)

(1894) 女子ーズ

【監督】福田雄一
【出演】桐谷美玲、高畑充希、有村架純、山本美月、藤井美菜、佐藤二朗
【制作】2014年、日本

怪人と闘う女子戦隊の活躍を描いたコメディ。

名字に色の名前が付いているという理由から、赤木直子(桐谷美玲)、青田美佳(藤井美菜)、黄川田ゆり(高畑充希)、緑山かのこ(有村架純)、紺野すみれ(山本美月)の五人が女子戦隊、女子ーズに選ばれる。彼女たちは、ボスのチャールズ(佐藤二朗)の指令で、地球に現れる怪獣と力を合わせて闘う。ところが彼女たちにはモチベーションがなく、次第に、呼び出されても闘いの場に現れない者が出始める。レッドも、本業の大事なプレゼンを優先し、闘いをサボったことで、仲間の信頼を失う。チャールズに呼び出されたレッドは、彼女がいない間、ほかの四人が一生懸命闘っていたことを知らされ、心を入れ替える。チャールズから次の指令が来たとき、彼女は2回目の仕事のプレゼンの直前だったが、怪人との闘いの場に向かう。やってきたのはレッドだけだった。レッドは、怪獣に待ってもらって仲間を説得して回り、ようやく5人そろって怪獣を倒す。
レッドは戦隊の仕事に邁進することにするが、それでもやはり、現場には自分しか来ず、嘆く日々は続くのだった。

乾いたツッコミを入れあう女子ーズのシュールなギャグ漫画のようなセリフ回しと、佐藤二朗らしい独特のアドリブ一人ボケトークが特徴。同じ福田雄一監督の「斉木楠雄のΨ難」(2017)でも佐藤二朗のこの芸風が見られるが、個人的にはあまり面白いと思わない。そんなわけで、終始ゆるすぎて、かなりつまらない作品だった。出演者の女性が全員主役級という豪華さに感激し、内容には目をつぶるべき作品。

【5段階評価】1

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2017年12月30日 (土)

(1662) 甘い生活

【監督】フェデリコ・フェリーニ
【出演】マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ、イボンヌ・フルノー
【制作】1960年、イタリア、フランス

退廃的な生活を送る男女の様子を描いた作品。

新聞記者のマルテロ(マルチェロ・マストロヤンニ)が女を取っ替え引っ替えしながら、ドライブやパーティ、乱痴気騒ぎを繰り広げる。

キリスト像を吊り下げたヘリコプターが印象的なオープニング。魅力的な展開を期待するのだが、次々と出てくるシーンにことごとく脈絡がない。人間関係もよく分からない。そのくせ、長い。3時間近くある。いちおう名作だし、評価1はないなと思ったが、これまで1,600作以上レビューしてきた中で、最も「早く終わってくれ」という苦痛を感じた作品だったので、評価1とせざるを得なかった。
なお、ゴシップ誌のカメラマンを指す「パパラッチ」は、本作品に登場するカメラマン、「パパラッツォ」(ウォルター・サンテッソ)が語源。

【5段階評価】1

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2017年2月11日 (土)

(1449) 地球防衛未亡人

【監督】河崎実
【出演】壇蜜、大野未来、福田佑亮、なべやかん、福本ヒデ、モト冬樹
【制作】2014年、日本

地球に現れた怪獣を倒す未亡人を描いたコメディ。

主人公が壇蜜ということ意外、何の面白みもない。本当に上映したとは信じられないほど質が低い。芝居もひどい。お色気シーンがあるわけでもない。最初から最後までつまらなく、クスリともしなかった。

【5段階評価】1

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2013年12月24日 (火)

(1073) 大日本人

【監督】松本人志
【出演】松本人志、UA
【制作】2007年、日本

漫才師、ダウンタウンの松本人志がメガホンをとった監督デビュー作。

町に現れる巨大な獣(じゅう)を倒すという特殊かつ伝統技能をもった大佐藤(松本人志)。防衛庁から要請があると、彼はショボいスクーターに乗って変電所のような施設に向かい、そこで大日本人に変身する。彼へのインタビュー映像を通じ、彼の生き様を描く。
最後はアメリカから来たとおぼしきヒーローとともに、大佐藤が苦手としていた獣を倒す。

大佐藤を演じる松本人志が、ぶしつけなインタビュアーにアドリブのように返事をするというシュールな展開。これが全く面白くなく、登場する獣も、オリジナリティはあると言えるが、下品な着ぐるみコントをCGでやっているような貧相な映像。最後はチャチな街のミニチュアセットの中で、赤鬼の着ぐるみをグダグダな段取りで痛めつけて終了。映画を作る気がなくなったのか、と言いたくなるような展開にフラストレーションは最高潮に達する。この作品を「ああ、面白かった」と言って映画館を後にした人はいたのだろうか、と不思議でならない。クスリとも笑うところがなかった。
コメディアンとしての松本人志には畏敬の念すら抱いているが、この作品はひどかった。北野武とどうしても比較されるだろうが、足下にも及んでいなかった。

【5段階評価】1

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2011年9月 7日 (水)

(551) 地下鉄のザジ

【監督】ルイ・マル
【出演】カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノワレ
【制作】1960年、フランス

おじの元に預けられたおませな少女の周りで巻き起こる騒動を描いたスラップスティック・コメディ。

ザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)が、電車に乗ってパリにやってくる。母親が遊んでいる間、おじのガブリエル(フィリップ・ノワレ)に預けられる。ザジは地下鉄に乗るのを楽しみにしていたが、ストのため停止中。つまらないザジは、おじのもとを抜けだし、町に出て騒動を巻き起こしていく。

映像はスラップスティックというよりも、前衛的というか実験的というか、試し撮りを見せられているような感覚で、正直言って、だんだんと怒りのような諦観がわき上がるだけの作品だった。もちろん現代のコメディの古典となるような工夫や試みが随所にあることは認めるのだが。
最後は登場人物たちがレストランで食器や食べ物を投げ合っての大乱闘。若干、「家族ゲーム」のような感じもあったが、全く意味が分からない割にシーンが長すぎで、飽き飽きしてしまった。
なお、クレラップのCMに登場するおかっぱ少女は、ザジがモデルかもしれない。ちなみに、原田知世が、本作の少女をモチーフにした同名の曲を歌っている。歌の中に「お皿の中からエスカルゴ飛び出す」という歌詞があるが、映画で飛び出すのはムール貝(の煮汁)である。

【5段階評価】1

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2011年8月28日 (日)

(541) 監督・ばんざい!

【監督】北野武
【出演】北野武、岸本加世子、鈴木杏、江守徹
【制作】2007年、日本

北野武監督のコメディ。映画監督である自分をパロディにした作品。

映画監督の北野武が、もうギャング映画は作らないと宣言し、様々なジャンルの映画に挑み、失敗を続ける。
全体的に不条理ギャグが多く、ハマらないと退屈きわまりない。残念ながらおもしろさを感じることができず、これをお金払って映画館で観るのはないな、という感じだった。ちょっと悪のりしすぎだった。

【5段階評価】1

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