2026年6月17日 (水)

(3447) ブラザーサンタ

【監督】デビッド・ドブキン
【出演】ビンス・ボーン、ポール・ジアマッティ、レイチェル・ワイズ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、ケビン・スペイシー、キャシー・ベイツ
【制作】2007年、アメリカ

サンタクロースを弟に持つ男性を描いたファンタジーコメディ。

アメリカで暮らすフレッド(ビンス・ボーン)は、実の弟ニコラス(ポール・ジアマッティ)がサンタクロース。子どもの頃から弟と比べられ、弟の引き立て役になる人生を送っており、反抗的でひねくれた大人になっていた。恋人のワンダ・ブリンカウスキー(レイチェル・ワイズ)の誕生日の日に、ディナーの約束をするが、お金を稼ぐために、無許可で募金集めをしたために、留置場に入れられ、デートをすっぽかす。フレッドは、弟ニコラスに電話し、保釈金を払ってほしいと懇願。ニコラスから、クリスマスの仕事の手伝いに、北極に来てほしいと言われる。フレッドは、ワンダに謝罪しに行くが、ワンダは激怒し、フレッドに別れを告げる。フレッドの家に、エルフのウィリー(ジョン・マイケル・ヒギンズ)が現れ、トナカイのそりで北極に連れて行かれる。
そこは、小人のエルフたちが働く世界。フレッドは、プレゼント工場で、いい子と悪い子を判別する作業をすることになる。クリスマス工場の合理化を検討しているクライド・アーチボルド・ノースカット(ケビン・スペイシー)が、ニコラス夫妻のもとに現れ、効率の悪化したニコラスの工場の閉鎖を示唆し、審査を始める。
フレッドは、ニコラスやその妻アネット(ミランダ・リチャードソン)、そして父親(トレバー・ピーコック)、母親(キャシー・ベイツ)と食事を取るが、子どもの頃と同様に、弟と比較されて面白くなく、その場を立ち去る。フレッドは、ウィリーと再会。彼が、秘書のシャーリーン(エリザベス・バンクス)に恋していることを知り、ダンスでシャーリーンの気を引く作戦を伝授する。ところが、ウィリーが、ダンスに失敗してすっ転んだところに、タイミング悪くシャーリーンが現れたため、ウィリーは落ち込む。フレッドは、ウィリーを励ます。
ノースカットは、ひねくれた性格のフレッドに問題があると睨む。フレッドの家族は、カウンセリングにより、彼を治療しようとするが、フレッドは拒否。フレッドを見かけたノースカットは、自分も医者の弟と比較された、と、フレッドに理解を示す。翌朝、フレッドは、悪い子リストの1位が、仲良しの黒人少年スラム(ボビー・J・トンプソン)になっているのを見つける。スラムは、フレッドが語ったサンタクロースへの悪態を、そのまま、クリスマスを楽しみにしている友だちにぶつけて、喧嘩をしていた。フレッドは、いたたまれなくなり、全ての子に、いい子のハンコを押し始める。プレゼントの生産を間に合わせるのは絶望的。ノースカットは、ニコラスに解雇通知を手渡す。
元の世界に戻ったフレッドは、兄弟との葛藤を乗り越える会に出席。そこには、シルベスター・スタローンの弟フランク・スタローンや、ビル・クリントンの弟ロジャー・クリントン、アレック・ボールドウィンの弟スティーブン・ボールドウィンが参加していた。フレッドは、兄を支えようと奮闘している彼らの話を聞く。
フレッドは北極へ戻ると、男の子には野球バット、女の子にはフラフープをプレゼントすることに決め、エルフたちに生産を急いでもらい、腰を怪我してしまったニコラスに変わって、自らウィリーとそりに乗って、子どもたちにプレゼントを届ける。その中には、スラムも含まれていた。
実は、ノースカットも、1968年に悪い子1位になり、欲しかったスーパーマンのマントが貰えなかった過去を持っていた。ニコラスは、ノースカットにプレゼントをあげなかったことを謝罪。悪い子はいないと言ったフレッドも、悪い子ではないから、とノースカットに協力を求める。ノースカットは、45歳になってようやく、サンタクロースから、スーパーマンのマントを貰い、彼に協力する。フレッドは、ウィリーとともに何とかプレゼントを配り終える。北極に戻ったウィリーは、まっしぐらにシャーリーンの前に歩み寄り、彼女にキス。後から現れたフレッドが、やり終えたことを報告し、エルフたちは歓喜に包まれる。
アメリカに戻ったフレッドは、喧嘩別れになっていたワンダに、彼女が行きたいと言っていたフランスの国旗を持った熊のぬいぐるみをプレゼント。となかいのそりに彼女を乗せて、パリの空を飛ぶ。こうしてフレッドはワンダと結婚。家族とも仲よくなり、みんなで集まって、楽しくダンスを踊るのだった。

小人たちが工場で働いている様子は、「チャーリーとチョコレート工場」(2005)を彷彿とさせた。ニコラスを憎むノースカットの過去が明かされ、一気にハッピーエンドに向かっていくところは、感動的。序盤が退屈なのが残念だった。シャーリーン役のエリザベス・バンクスの、胸の谷間も露わなミニスカサンタ衣装が、目の保養になった。

【5段階評価】3

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2026年6月16日 (火)

(3446) 雪之丞変化

【監督】市川崑
【出演】長谷川一夫、若尾文子、山本富士子、中村鴈治郎、伊達三郎、市川雷蔵、勝新太郎、柳永二郎、船越英二、市川中車、浜村淳
【制作】1963年、日本

両親の仇討ちに生きる女形(おやま)を描いた作品。

歌舞伎役者の雪之丞(長谷川一夫)は、舞台の上から、客席にいる土部三斉(どべさんさい)(中村鴈治郎)、川口屋(伊達三郎)を恨めしく見つめる。雪之丞の両親は、三斉や川口屋のせいで死んでしまったからだった。三斉の娘、浪路(なみじ)(若尾文子)は、雪之丞を気に入り、恋煩いにかかる。雪之丞は、川口屋に呼ばれ、浪路を見舞う。川口屋は、将軍の妾である浪路が雪之丞に本気で惚れれば、三斉の力を削ぐことができると考えていた。雪之丞は、浪路に接し、彼女が本気で自分に恋していることを知る。そこに、泥棒のお初(山本富士子)が忍び込む。雪之丞は、お初を発見すると、お初の攻撃をあしらい、誰にも気づかれないよう屋敷から追い出す。お初は、雪之丞に恋心を抱き、雪之丞と、師匠の菊之丞(市川中車)の会話を盗み聞き。雪之丞が親の仇討ちを企てていることを知る。
雪之丞は、広海屋(柳永二郎)に会い、江戸で買い溜めた米を売るようそそのかす。広海屋が米を安売りしたせいで、米を買い込んでいた川口屋は潰れる。川口屋は、逆恨みして、広海屋の屋敷を焼く。広海屋は、気の触れた川口屋を絞め殺す。浪路は、三斉の家を抜け出し、会いに来てほしいと雪之丞に手紙を出すが、雪之丞はそれを無視。広海屋は、浪路をおびき寄せて手込めにしようとするが、浪路は、懐剣(かいけん)で広海屋を刺し殺す。島抜け法師(勝新太郎)は、雲助(薮内武司)に捕まった浪路を担いで、闇太郎(長谷川一夫、二役)のところに連れて行く。闇太郎は、雪之丞を呼び出すが、高熱にうなされる浪路は、雪之丞の姿を見てすぐ、亡くなってしまう。
雪之丞は、三斉に面会する。三斉の屋敷に、浪路の亡骸が運び込まれる。雪之丞は、三斉に素性を明かし、三斉は、自ら毒をあおって命を絶つ。雪之丞は、その後、姿を消し、行方は誰にも分からないのだった。

古い時代劇は、観ないで消すことも多いのだが、ここのところ、テレビで録画される映画が鑑賞済みであることが増えてきたので、本作は観ることにした。「雪之丞変化」は、何度も映像化されているが、観たのはこれが初めて。物語は興味深く、映画館で「国宝」を観た後でもあり、歌舞伎役者が主人公というのも、興味深かったのだが、女形が、普段も女性のように振る舞っているところには、違和感があった。若尾文子の美貌は素晴らしかった。

【5段階評価】3

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2026年6月15日 (月)

(3445) 悪名一番

【監督】田中徳三
【出演】勝新太郎、田宮二郎、雪代敬子、伊井友三郎、矢島陽太郎、江波杏子、安部徹、名和宏、藤原礼子、芦屋雁之助、芦屋小雁、茶川一郎
【制作】1963年、日本

「悪名」シリーズ第7弾。「悪名波止場」(1963)の続編。次作は「悪名太鼓」(1964)。

朝吉(勝新太郎)のもとに、お照(藤原礼子)がやって来て、客が忘年会の支払いをしてくれないと困っている女性(今喜多代)を助けてあげてほしいと相談する。朝吉が、ツケを払わない客のところに行くと、客の雇い主が、大黒金融に預けた金を返してもらえないために、給料を払ってもらえていないのが理由だと分かる。朝吉は、大黒金融の大阪支店長(遠藤辰雄)に事情を聞く。すると、大野平助という社員が、1億円を持ち逃げしたため、預かった金を渡せないのだと言う。朝吉は、清次(田宮二郎)とともに、本社のある東京に行く。
二人はまず、大野平助の姉、妙子(雪代敬子)を訪ね、平助の居場所を聞く。しかし、妙子も、そして平助の親代わりの川田玄次郎(伊井友三郎)も、平助の居場所は知らなかった。朝吉は、大黒金融の社長に会いに行くが、秘書の圭子(江波杏子)に冷たくあしらわれる。朝吉は、圭子を尾行して社長(安部徹)を見つけ、大阪で困っている人たちに、金を返してほしいと頭を下げる。その場にいた工藤(名和宏)は、朝吉に、川田に頼まれて嫌がらせに来たのか、とすごむ。朝吉は、川田の家に行き、工藤が東京の振興ヤクザであることを知る。
靖国神社で朝吉に愛想を尽かされた清次は、偶然おぎん(茶川一郎)と再会。おぎんは、清次の仕事を世話するため、偶然にも工藤のところに清次を連れていく。清次は、工藤の事務所に、大野平助(矢島陽太郎)が捕らわれているのを発見。平助が1億円を着服したというのは、工藤や社長の画いた絵で、平助は、恋人の圭子と店を興す資金を餌に、騙されていたのだった。
工藤は、清次に、平助と圭子を殺すよう依頼。清次は、二人を殺害する振りをして、二人を逃がすが、それが工藤にバレてしまい、拷問される。朝吉は、川田のもとに戻ってきた平助と圭子から事情を聞き、川田に身を寄せていた一郎(芦屋雁之助)と二郎(芦屋小雁)を連れて、工藤の事務所に乗り込むと、捕らわれていた清次を救出し、工藤と社長を叩きのめす。朝吉は、川田に感謝されるのだった。

西日本で名を馳せていた朝吉が、東京に進出するという展開。圭子という美女とも知り合い、妙子に褒められて照れるという朝吉のキャラクターが、確立してきたような内容だった。クライマックスの格闘シーンは、一郎と二郎が、雑貨店で入手した小麦粉(なのか胡椒なのか)を振りまいて、みんながくしゃみしながら殴り合うという、コミカルな展開になっていた。

【5段階評価】3

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2026年6月14日 (日)

(3444) キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて

【監督】ゲイリー・ネルソン
【出演】リチャード・チェンバレン、シャロン・ストーン、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ロバート・ドナー、ヘンリー・シルバ
【制作】1986年、アメリカ

黄金都市を目指す冒険家を描いた作品。「ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」(1985)の続編。

冒険家のアラン・クォーターメイン(リチャード・チェンバレン)と、婚約者のジェシー・ヒューストン(シャロン・ストーン)は、結婚式のため、アフリカからアメリカに渡ろうとしていた。そこに、覆面の現地民に追われている知人のデュモン(ロリー・キラリー)が駆け込んでくる。デュモンは、黄金都市を見つけたと言い、アランの弟ロブソンとはぐれたと話す。デュモンは、再び現れた現地民に殺されてしまう。アランは、弟の無事を確かめるため、黄金都市を目指すことにする。
大斧使いのウンスロポガーズ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)と、ガイドを名乗り出た非力な男スワーマ(ロバート・ドナー)を従え、アランは、ジェシーと黄金都市を目指す。現地民に攻撃されたり、洞窟で蛇のような生物に襲われたり、炎の噴出する洞窟の川を抜けたりしながら、アランたちは黄金都市にたどり着く。そこには、平和な人たちが暮らしており、ロブソン(マーティン・ラベット)も、人々ともに無事暮らしていた。
黄金都市の大司教エイゴン(ヘンリー・シルバ)は、ライオンを聖獣と見なして、住民を生け贄に捧げる儀式を行っており、女王サライス(カサンドラ・ピーターソン)は、アランに、エイゴンを追い出すよう願い出る。アランは、出発前に町で仕入れた、武器を跳ね返す服や、ダイナマイトを使って、神の力を持つように見せかけ、ウンスロポガーズが、生け贄の祭壇を破壊。エイゴンは、女王ニレッタ(アイリーン・マルソン)とともに、黄金都市を出る。エイゴンは、野蛮な現地民を味方に付けて、黄金都市を襲撃。アランは、黄金都市のライオン像を大斧で叩いて雷を起こし(←意味が分からないが、そう見えた)、現地民たちは、溶けた黄金によって固まっていく。ニレッタは、溶けた黄金の中に落ち、エイゴンも、溶けた黄金をかぶり、自らが黄金像になってしまう。ロブソンは、黄金都市で暮らすことをアランに勧めるが、アランは、ジェシーと新たな冒険に出る道を選ぶのだった。

これぞB級映画という作品。全く怖くない作り物の謎生物。カヌーを漕ぐ人形を使ったミニチュア撮影。数が多いだけで無為無策の現地民兵士。黄金像を叩くと雷が発生して溶けるという謎現象。溶けた黄金を被り続けて固まって人が死ぬというアイディア倒れのクライマックス。まだブレイクする前のシャロン・ストーンの可愛らしさぐらいしか、見どころがなかった。本作は「午後のロードショー」で観たが、相変わらず敵ボスがまだ倒されていないのに次の番宣を画面に出すという無神経なことをしていた。

【5段階評価】2

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2026年6月13日 (土)

(3443) 赤穂城断絶

【監督】深作欣二
【出演】萬屋錦之介、千葉真一、島英津夫(えつお)、近藤正臣、原田美枝子、岡田茉莉子、三田佳子、三船敏郎、峰岸徹、丹波哲郎、若林豪、金子信雄、松方弘樹、西郷輝彦、渡瀬恒彦、森田健作、加藤嘉、成田三樹夫
【制作】1978年、日本

赤穂浪士の討ち入りを描いた時代劇。160分の大作。

吉良上野介(金子信雄)に暴言を吐かれ、刃傷に至った浅野内匠頭(西郷輝彦)は、切腹に処せられ、吉良上野介はお咎めなしとなる。大石内蔵助(萬屋錦之介)は、追い腹の覚悟を持つ者を集め、仇討ちをすると宣言。雌伏の期間を経て、元禄15年12月14日、見事、吉良を討ち取る。先に逝った橋本平左衛門(近藤正臣)を除く46名が切腹するのだった。

おなじみ忠臣蔵のお話。はつ(原田美枝子)と心中した橋本平左衛門や、大石家を見守る不破数右衛門(千葉真一)に焦点が当たっている。討ち入りのチャンバラシーンでは、不破数右衛門と小林平八郎(渡瀬恒彦)との一騎打ちに、時間が割かれていた。上に書いた他にも、大滝秀治や藤岡琢也など、有名俳優がたくさん出演している。

【5段階評価】3

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2026年6月12日 (金)

(3442) ひつじのショーン ~クリスマスの冒険~

【監督】スティーブ・コックス
【出演】ジャスティン・フレッチャー(声)、ジョン・スパークス(声)、ケイト・ハーバー(声)
【制作】2021年、アメリカ

ストップ・モーション・アニメ、「ひつじのショーン」の短編映画。

クリスマスの日、プレゼントボックスの中に隠れた子羊のティミー(ジャスティン・フレッチャー)が、牧場主(ジョン・スパークス)の車に乗って町へ出る。ひつじのショーン(ジャスティン・フレッチャー)やティミーのママ(ケイト・ハーバー)たちは、後を追いかける。
ティミーは、別の牧場主ベンの子どもに、プレゼントと間違われて連れ去られてしまう。ショーンたちはそりで、牧羊犬のビッツァー(ジョン・スパークス)はスキーで、ベンの車を追いかける。ひつじたちは、ベンの家に忍び込み、ぬいぐるみと間違われて子どもとベッドにいたティミーを取り戻すと、ビッツァーの運転する、ソーダの力で空飛ぶそりに乗って、牧場に帰るのだった。

子ども向けの作品。相変わらず、羊たちの口が、横に飛び出すのが気持ち悪かった。

【5段階評価】2

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2026年6月11日 (木)

(3441) ファーザー・クリスマス

【監督】デイブ・アンウィン
【出演】メル・スミス(声)
【制作】1991年、イギリス

サンタクロースの休暇とクリスマスイブの様子を描いたアニメ作品。

サンタクロース(メル・スミス)は、旅行に行くことを思いつく。そりをキャンピングカーに改造してフランスやスコットランド、ラスベガスに行く。旅行から戻ると、子どもたちからの手紙がたくさん届いている。サンタはプレゼントの準備をして、トナカイのそりでプレゼントを配る。ようやく仕事を終えたサンタは、眠りに就くのだった。

レイモンド・ブリッグズのほんわかした雰囲気のアニメ。30分弱の短い作品。

【5段階評価】2

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2026年6月10日 (水)

(3440) 悪名波止場

【監督】森一生
【出演】勝新太郎、田宮二郎、紺野ユカ、滝瑛子、藤原礼子、藤田まこと、青山ミチ
【制作】1963年、日本

「悪名」シリーズ第7弾。「悪名市場」(1963)の続編。次作は「悪名一番」(1963)。

朝吉(勝新太郎)の相棒、清次(田宮二郎)は、船に乗り合わせた清次の偽物、三郎(藤田まこと)がいかさま博打をしているのを見かねて、彼を懲らしめる。朝吉は、妹のために金が必要だと話す三郎の家に付いていく。そこには、麻薬の禁断症状に苦しんでいるおとし(紺野ユカ)がいた。三郎は、勤め先の三鯛(みつたい)運輸の金を持ち逃げ。三鯛運輸の鬼瓦(吉田義夫)は、おとしに金を払わせようとする。それを知った朝吉は、おとしの代わりに自らがアンコ(日雇い労働者)となって働き始める。おとしは、朝吉の愛情に触れ、手を染めていた三鯛運輸の麻薬の密売からも足を洗うことを決意する。おとしが働いているおなご舟の女性たちも、朝吉と清次に感謝する。
鬼瓦は、おとしの夫、仙太郎(水原弘)に、おとしを痛めつけるよう命令。仙太郎は、縄でおとしを折檻し、勢い余って殺してしまう。鬼瓦たちは、おとしを事故死したと見せかける。その様子を、おとしと同部屋の悦子(滝瑛子)が目撃していた。
清次は、近所にいる女の子、マリ(ジニー・マリッチ)を、鬼瓦の事務所に連れて行き、おとしの隠し子だと嘘をついて補償金を騙し取る。それを知った悦子は、それではおとしが事故死したことを認めることになる、と怒る。朝吉は、悦子がなにか知っているのでは、と怪しむ。
仙太郎は、悦子がおとしの事故死を疑っていることを鬼瓦に報告。鬼瓦は、仙太郎に、悦子を始末するよう命じる。仙太郎は、悦子をひとけのない港の倉庫裏に誘い込み、マリともども殺そうとする。そこに車が現れ、仙太郎をひき殺そうとする。おとしの家に逃げ帰った仙太郎は、そこにいた朝吉に、悦子ともども殺されかけたと伝える。朝吉は、悦子を探しに行くが、鬼瓦たちに捕まり、悦子とともに縄で縛られ、海に投げ込まれる。清次は、おなご舟の女性たちとともに、二人を助け上げる。仙太郎は、自分がおとしを殺してしまったこと、三鯛運輸が麻薬密売をしていることを、朝吉たちに白状する。朝吉たちは、鬼瓦や社長(伊達三郎)をおびき寄せ、彼らを懲らしめる。朝吉と清次は、悦子やマリ、おなご舟の女性たちに別れを告げ、去って行くのだった。

前作に登場した、清次の偽物、三郎から話が繋がっていく。三郎は早々に登場しなくなるので、朝吉たちとの関係は希薄ではあったが。それにしても、悪名シリーズって1963年だけで4本も作られているのか。すごいな。

【5段階評価】3

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2026年6月 9日 (火)

(3439) 映画 トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと軌跡の指輪!

【監督】志水淳児
【出演】日高里菜(声)、松本まりか(声)、ファイルーズあい(声)、花守ゆみり(声)、石川由依(声)、瀬戸麻沙美(声)
【制作】2021年、日本

プリキュアシリーズ映画第30作。「映画 ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身」(2021)の続作。次作は「映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢見る♡お子さまランチ!」(2022)。

トロピカル~ジュ!プリキュアの夏海まなつ(ファイルーズあい)たちに、王国シャンティアのシャロン(松本まりか)から、戴冠式への招待状が届く。人々を笑顔にする大道芸人たちとともに、特別な列車でシャンティアに到着した一行は、雪国で遊ぶ。ローラ(日高里菜)は、シャロンから指輪をプレゼントされる。
戴冠式を迎え、大道芸人たちが芸を披露。大道芸人たちが帰ろうとすると、シャロンは突然、帰さないと告げ、辺りを一面の猛吹雪に変える。まなつたちは、トロピカル~ジュ!プリキュアに変身。ハートキャッチプリキュア!の4人も加わり、雪の怪物たちを倒す。シャンティアは、大昔、隕石によって国が滅んでおり、シャロンは、隕石の魔力によって蘇っていたのだった。ローラたちは、シャロンの凍り付いた心を溶かすために、歌を歌い、シャロンは心を入れ替え、やがて消えていく。気がつくと、ローラたちは、大道芸人とともに、もといた町に戻っていた。ローラたちは、町の人々の前で、シャンティアの歌を披露するのだった。

プリキュアの変身シーンが、やたらと長い。子どもは一生懸命真似するんだろうな。ローラが歌を歌うシーンには、ちょっとうるっときた。

【5段階評価】2

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2026年6月 8日 (月)

(3438) 1917 命をかけた伝令

【監督】サム・メンデス
【出演】ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、コリン・ファース、リチャード・マッデン、ベネディクト・カンバーバッチ
【制作】2019年、イギリス、アメリカ

第一次世界大戦中のイギリス兵の命がけの伝令を描いた戦争映画。ワンカットでの映像が極めて特徴的な作品。

第8連隊に所属するイギリス軍上等兵のトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)とウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)は、エリンモア将軍(コリン・ファース)から、エクースト町の南東2キロにあるクロワジルの森にいる第2大隊デボンシャー連隊に、ドイツ軍への攻撃を中止する命令を伝える役目を言い渡される。
二人は、撤退したと聞かされたドイツ兵を警戒しながら、前線に向かう。途中、空中戦で被弾したドイツ戦闘機が彼らの目の前に落下。ブレイクとスコフィールドは、炎上する機体からドイツ兵(ロベルト・マーザー)を降ろしてやるが、ドイツ兵は、短刀でブレイクの腹を刺したため、スコフィールドがドイツ兵を射殺。ブレイクはみるみる顔が青白くなり、母に手紙を書いてほしいと言い残して息絶える。
スコフィールドは、敵の攻撃に遭いながらも単身で目的地にたどり着くと、デボンシャー連隊長のマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)に命令書を手渡し、イギリス軍の突撃命令は中止される。スコフィールドは、死んだ同僚の兄、ジョセフ・ブレイク中尉(リチャード・マッデン)を探し出し、彼にトムの遺品である指輪を手渡すと、一日前にそうしていたように、草原の木の根元に座り込むのだった。

凝りに凝った撮影がとにかく見事。ワンカットに見えるが、実際にはそうではなく、そう見せているだけらしいのだが、カメラが水面を乱さずに水上を渡っているとしか思えなかったり、カメラ機材が通れるとは思えないところを通ったり、何度も「どうやって撮ってるのこれ」と、呟かずにはいられなかった。物語は、とにかく目的地に向かって進むという単純な話で、あまり脱線もないが、我が子ではない赤ちゃん(アイビー=L・マクナマラ)を育てている現地の女性(クレア・デュバーク)との出会いなど、途中で様々な出来事が起きる。前半でブレイクが死んでしまうのも意外だった。土に埋もれたり水に浮いたりしている無残な死骸もリアル。期待通りの面白い作品だった。

【5段階評価】5

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