映画・テレビ

2020年5月28日 (木)

(2077) シャドー・チェイサー

【監督】マブルク・エル・メシュリ
【出演】ヘンリー・カビル、ベロニカ・エチェーギ、シガニー・ウィーバー、ブルース・ウィリス、ジョゼフ・マウル
【制作】2012年、アメリカ

拉致された家族を救うために奮闘する青年の死闘を描いたサスペンス。

家族と会うためにスペインに渡った青年ウィル・ショー(ヘンリー・カビル)は、父マーティン(ブルース・ウィリス)のヨットで家族と海に出る。ところが、買物のために陸に上がり戻ってくると、父のほか、乗っていた母親(キャロライン・グッドール)、弟(ラフィ・ガブロン)とその恋人(エマ・ハミルトン)が姿を消していた。ウィルは警察に駆け込むが、なぜか拉致されそうになる。そこにマーティンが現れ、彼を救う。マーティンは、自分がCIAの捜査官であることを明かし、ともに家族を助けようとウィルに伝えるが、同僚のジーン・キャラック(シガニー・ウィーバー)と話した後、何者かに狙撃され殺されてしまう。ウィルは父親の携帯と銃を手に逃走。父親の通話記録をもとに電話の相手を訪ね、ルシア(ベロニカ・エチェーギ)という女性と出会う。ウィルはキャラックと再会。ウィルに協力を求めていたキャラックは本性を現し、ウィルとルシアに銃を向ける。キャラックは、マーティンを騙して機密情報を手にし、それを犯罪組織に渡して大金を得ようとしていたのだ。ウィルとルシアは何とか逃げ切るが、ウィルは原二十段を受けていた。ルシアはウィルを仲間のもとに連れ込み、応急措置をする。ルシアはマーティンとその愛人との間に産まれた娘で、ウィルの腹違いの妹であることが判明する。
ウィルは、父の電話にかかってきた指示に従い、太陽の門の広場に向かうが、そこでイスラエルの情報機関モサドのザヒール(ロシュディ・ゼム)に拉致される。キャラックの狙っている機密情報はモサドのもので、彼らはそれを奪い返そうとしていた。ザヒールは、ウィルをおとりにキャラックをおびき出させることにする。ウィルはルシアのもとに戻り、ルシアの仲間と協力して、キャラックの右腕、ゴーマン(ジョゼフ・マウル)を捕らえ、彼を解放して尾行し、キャラックの取引現場を突き止める。キャラックは機密情報の入ったトランクを持って逃走。ウィルはルシアを乗せてキャラックとカーチェイスを繰り広げる。ウィルの車は横転し、身動きのとれなくなったウィルにキャラックが銃口を向けるが、駆けつけたザヒールの放った銃弾がキャラックを貫き、彼女は絶命。ウィルは家族との再会を果たすのだった。

出演者が豪華だったので観ることを決めたが、ブルース・ウィリスは序盤で死亡。以降、登場しないので、やや騙された感。シガニー・ウィーバー演ずるキャラックも、典型的な頭の悪い悪役ボスで、狡猾な役どころのはずなのに、取引現場の駐車場で周囲に聞こえるような声で相手とやりとりし、感づかれたと知るや相手を撃ち殺して逃走。挙げ句の果てにはウィルに逆上したのか、町なかで衆人環視の中、発砲。逃げればいいのにウィルを執拗に攻撃し、最後は狙撃されて死ぬ。「スピード」、「ダイ・ハード3」に匹敵する、知能犯の無能化・腕力主義化という落ち。ちなみにキャラックの右腕、ゴーマン(ジョゼフ・マウル)も、敵の店であっけなくつかまったり、尾行されているとも知らずにキャラックの元に戻ったり、序盤の不敵なキャラから一転して無能ぶりをさらす。
ラストシーンで、ウィルはCIAの幹部(コルム・ミーニイ)と会話。えっ、実は彼もまたCIAの捜査官だったというどんでん返しか、と思ったが、そうではなかったようだ。そのほうが、ウィルのタフさの説明になるし、父親がCIAであることを隠していたことに憤慨していたウィルが、実は自分もCIAだったという落ちの方が面白かったように思う。

【5段階評価】2

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2020年5月27日 (水)

(2076) ライアー ライアー

【監督】トム・シャドヤック
【出演】ジム・キャリー、モーラ・ティアニー、ジャスティン・クーパー、ジェニファー・ティリー
【制作】1997年、アメリカ

子どもの願掛けによって本音しか言えなくなった弁護士が、愛する一人息子との絆を取り戻す様子を描いたコメディ作品。

弁護士のフレッチャー・リード(ジム・キャリー)は、出世のために家族より仕事を優先し、何かと嘘の言い逃れをしては家族との約束をないがしろにしていた。息子のマックス(ジャスティン・クーパー)は、誕生日パーティに父親が来てくれなかったことを悲しみ、一日だけパパが嘘をつけなくなってほしいと誕生日のお願いをする。するとフレッチャーは、お世辞を言うことも、物乞いに小銭がないと言うこともできなくなり、エレベーターに乗り合わせたセクシーな女性に向かって胸にしゃぶりつきたいと言ってしまったり、秘書の女性に給料を上げる気はないと断言してしまったりするようになってしまう。自分の浮気が原因で離婚することになり、夫から財産分与を受けるための弁護を依頼してきたサマンサ・コール(ジェニファー・ティリー)に対しても、本音では浮気女と思っているため、まともな弁護ができなくなってしまう。離婚した妻のオードリー(モーラ・ティアニー)にも、息子のパーティに行けなかったのは上司の女性とセックスしていたからだと正直に言ってしまい、オードリーは新しい恋人のジェリー(ケイリー・エルウィス)の待つボストンに引っ越すことを決意する。
息子に会えなくなることを悲しんだフレッチャーは、仕事が終わったら絶対に会いに来ると約束。圧倒的に不利な裁判の席で、サマンサが結婚当時、まだ17歳であり、結婚できない年齢だったことに気づき、当時の結婚は無効で、その時に交わされた「浮気した場合は離婚時の財産分与はなし」という契約も無効だと主張し、逆転勝訴。フレッチャーは急いで空港に向かい、オードリーとマックスの乗る飛行機を無理矢理停止させ、ボストン行きを阻止する。三人は再び強い絆で結ばれ、幸せな生活を取り戻すのだった。

ジム・キャリーの魅力が十分に生かされた作品。「マスク」のように特撮に頼らず、生身のジム・キャリーの演技だけで勝負しており、より彼の役者としての実力が発揮された一作になっている。エンディングでのNGシーンでは、けっこうアドリブで撮影していることが分かり、興味深かった。
物語もハッピーエンドで微笑ましいのだが、オードリーを譲ったジェリーが、いい人すぎてちょっとかわいそうだった。例えばコールがジェリーの人柄に惚れて、浮気と決別して彼の新しい恋人になるとか、何か救いがあってもよかった。

【5段階評価】4

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2020年5月26日 (火)

(2075) ほっぷすてっぷじゃんぷッ!

【監督】土岐洋介
【出演】天木じゅん、渡辺裕太、和久井雅子、水沢柚乃、佐藤聖羅
【制作】2018年、日本

岡田和人の漫画が原作のコメディ。カエルの能力を持った女子校の用務員と、天真爛漫な女子高生のドタバタを描く。

32歳で独身の鶴岡一途(渡辺裕太)は、女子校のしがない用務員。女子高生や国語教師の湯ノ浜唯(和久井雅子)らに蔑まれながら、女子高生のパンチラに妄想を膨らませていた。ある日、1年生の朝日村莢香(天木じゅん)が風紀委員を名乗り、活動を始める。一途は、莢香が服の中にカエルが入ったとパニックになっているところに遭遇。カエルを取ろうとして噛まれたことでカエルの能力を身につける。莢香は、女子トイレで喫煙する生徒の現場を押さえようと、女子トイレの用具入れに潜むが、彼女を気に入らないモモ(西谷麻糸呂)とイチゴ(園部琴子)は、莢香を閉じ込めてトイレの中で新聞紙を燃やす。煙に気づいた一途は、カエルの能力を使って壁をよじ登り、莢香を救出するが、能力がバレるのを恐れてその場から逃げる。莢香を助けた手柄は、エロ体育教師の酒田英雄(今奈良孝行)に取られてしまうが、莢香の親友、羽黒優菜(水沢柚乃)は、一途が何かを隠していると気づき始める。二人の会話を、何者かがカメラを持って覗き見しているのだった。

ドタバタの寸劇と、出演者達が水着姿や下着姿で一途を悩殺する一途の妄想シーンで構成されている作品。そのまま録音しました、みたいな音質だったりで安っぽさは拭えないが、需要層にはあまり関係ないのだろう。主役の天木じゅんは、身長が148cmしかないらしく、そのせいか体と顔の大きさのアンバランスさがちょっと気になった。ピンクのカエルや、壁を登るシーンは、CGの特撮が一応使われていたようだ。

【5段階評価】2

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2020年5月25日 (月)

(2074) Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly

【監督】須藤友徳
【出演】杉山紀彰(声)、下屋則子(声)、植田佳奈(声)、諏訪部順一(声)、川澄綾子(声)
【制作】2019年、日本

PCゲームが原作のアニメ映画。「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」の続編。

本作では、大人しい少女だった間桐桜(下屋則子)がライダー(浅川悠)のマスターとなる。主人公の衛宮士郎(杉山紀彰)は桜を守り続けることを誓うが、せーバントであるセイバー(川澄綾子)を失った士郎は戦いに巻き込まれ、片腕を失う。遠坂凛(植田佳奈)のサーバント、アーチャー(諏訪部順一)は自らの片腕を切り落とし、士郎に捧げる。士郎は帰宅し、桜は士郎に愛を告白。二人は結ばれるが、桜は自分を制御できなくなっていることを自覚し、士郎のもとを去る。桜は自分を陵辱しようとする兄の慎二(神谷浩史)を殺害。自らの能力に覚醒し、町は巨大な陰に覆われていくのだった。

第三章へのつなぎとなる本作では、凛と桜が実の姉妹であることなどが明かされていく。桜と士郎の運命はどうなるのか、気になるところ。若干のお色気シーンがあるせいか、PG12指定。

【5段階評価】3

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2020年5月22日 (金)

(2073) Fate/stay night [Heaven's Feel] I. presage flower

【監督】須藤友徳
【出演】杉山紀彰(声)、下屋則子(声)、川澄綾子(声)、植田佳奈(声)、諏訪部順一(声)
【制作】2017年、日本

PCゲームが原作のアニメ映画。三部作のうちの三部作めの第一章という位置づけ。

本作では、高校2年生、衛宮士郎(杉山紀彰)が怪我で弓道部を辞め、身の回りの世話を後輩の間桐桜(下屋則子)がするようになり、やがて町に不穏な空気が流れる。ここでいったんエンドロールが流れ、CMに入ったので、なんだか妙に短いな、と思ったら、続きがあった。テレビで観てたら気づかないぞ。このスタッフロールで、士郎がセイバー(川澄綾子)というサーバントと契約したことがダイジェストで示されるのだが、原作の情報でもなければ何のことか分からないというなかなか不親切な作り。その後、士郎は聖杯戦争という、魔術師同士の戦いについて教えられ、町を守るために参戦を決意。しかし、セイバーはアサシンとの戦いに敗れてしまう。アサシンは士郎に襲いかかるが、そこにサーバントのライダーが現れ、アサシンを退ける。負傷して帰宅した士郎を桜が出迎える。

Fateの原作を知らないと、よく分からない内容だった。戦争シーンの迫力はそこそこあるが、キャラの造形は、鼻の描き方が直線的というか好みが分かれるところ。
第二章までは録画されているから観るが、三部作全てを観ようとは、現時点では思えない。というか、ちょっと調べたら原作はエロゲなのかこれ。

【5段階評価】2

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2020年5月21日 (木)

(2072) コーヒーが冷めないうちに

【監督】塚原あゆ子
【出演】有村架純、伊藤健太郎、石田ゆり子、深水元基、波瑠、吉田羊、薬師丸ひろ子、松重豊、林遣都
【制作】2018年、日本

過去に戻ることのできる喫茶店で起きる人間ドラマを描いた作品。

喫茶店「フニクリフニクラ」には、過去に戻ることのできる席があり、恋人と喧嘩別れした女性(波瑠)が、恋人(林遣都)に言いたいことを言うために過去に戻る。過去に戻るには、喫茶店のウェイトレスである時田家の娘がコーヒーを入れる必要があり、その役目は時田数(有村架純)が負っていた。過去に戻った場合は入れたコーヒーが冷める前に飲み干さなければならず、過去に戻っても起きた出来事は変えられない。女性は過去に戻って恋人と対話し、現実を変えるのではなく未来の自分の行動を変えることができるようになる。認知症の妻(薬師丸ひろ子)に会いに行く夫(松重豊)や、交通事故で亡くなった妹(松本若菜)に会いに行く姉(吉田羊)も、それぞれ新しい未来を歩き始める。
過去に戻る席は決まっており、そこにはいつもある女性(石田ゆり子)が座っていた。他の人は、彼女がトイレに立っている間に席に座る必要があった。彼女はコーヒーが冷めないうちに飲み干すことができず、過去から帰ってこれなくなった「幽霊」で、その女性は数の母、要だった。数は母親にコーヒーを入れてあげたことを後悔しており、なぜ母親が戻ってこず自分を置いてけぼりにしたのか、過去に戻って尋ねたいと考えていた。しかし、自分でコーヒーを入れても過去に戻ることはできなかった。数の恋人となった新谷亮介(伊藤健太郎)は、数が身ごもったことを知り、ある作戦を企てる。それは成長した数と亮介の間の娘が成長したときに過去に戻らせ、母親である数にコーヒーを入れさせるという世代を超えた作戦だった。この作戦は成功し、数は未来からやってきたまだ見ぬお腹の中の子ども、未来(みき)(山田望叶)にコーヒーを入れてもらい、過去に戻る。母親の要は、自分が病弱で死期が迫っていることを知り、自分が死んでも娘がちゃんとやっていけているかを確認するために、過去ではなく未来に行っていたのだ。そこで会った娘(高松咲希)に帰らないでとせがまれ、帰ることができなくなっていたのだ。その場に立ち会った数は、慌てて要にコーヒーを飲ませようとするが、コーヒーはもう冷めていた。要に会えた数は過去に戻ることを拒むが、要は数にコーヒーを飲ませる。数は泣きながらコーヒーを飲み干し、現在に帰っていく。数は自分を見守り続けていた、物言わぬ要に感謝し、亮介に感謝の言葉と愛の言葉を伝えるのだった。

かなり強引な条件設定で群像劇風の展開に、あまり期待せずに観ていたが、主人公と母親との話がクローズアップされ、真相が明らかになるところはミステリとして成立しており、いい作品だった。タイムリープものは、細かい矛盾を指摘し出すと切りがないので、あまり言わないでおくが、そこを気にしなければ、人の哀しい側面を描きながらもまずまずハッピーエンドで、心温まる作品だった。

【5段階評価】3

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2020年5月19日 (火)

(2071) 今夜、ロマンス劇場で

【監督】武内英樹
【出演】坂口健太郎、綾瀬はるか、加藤剛、本田翼、中尾明慶、柄本明、北村一輝、石橋杏奈
【制作】2018年、日本

映画から抜け出た女性と映画製作会社の助監督の恋を描いた恋愛作品。

牧野(加藤剛)という老人が、入院している病院で、看護師の吉川天音(石橋杏奈)にせがまれて、映画の脚本の内容を話して聞かせる。
映画製作会社で助監督をしている牧野健司(坂口健太郎)は、本多正(柄本明)が館主の映画館で、「お転婆姫と三獣士」という古い作品を見つけ、登場人物のお姫様、美雪(綾瀬はるか)に恋をする。フィルムが奇特な蒐集家の手に渡るというので、健司は営業後の劇場で一人、最後の上映を目に焼き付けていると、停電が起き、暗い館内に美雪が現れる。健司は白黒の状態の彼女を家に連れ帰る。翌日、健司は美雪の要求に応えて彼女を撮影所に連れて行く。美雪は健司を「しもべ」呼ばわりしてこき使うが、健司は美雪に恋に落ちる。しかし、美雪は、人のぬくもりに振れると消えてしまうという宿命を背負っていた。美雪は、自分が健司を幸せにすることはできないと悟り、健司に思いを寄せる成瀬塔子(本田翼)に健司のそばにいるよう頼むが、健司は美雪を選ぶ。美雪は健司に、最後に抱きしめてと頼む。
牧野の話はそこで終わり、続きは書いていないのだ、と告げるが、天音は続きをせがみ、見舞客が来たので病室を去る。見舞いに来たのは、昔と変わらぬ姿の美雪だった。病室の老人は、老いた健司本人だった。健司は、美雪に抱擁を乞われたとき、美雪を抱くことを拒み、これまでずっと美雪と暮らしてきた。健司の余命がわずかだと知った美雪は、ベッドに横たわる健司に触れる。健司も老いた手で美雪に触れ、目を閉じたまま微笑む。美雪の姿はゆっくりと消滅する。健司の病室に入った天音は、健司が書ききった脚本を手に取る。そのエンディングで、健司は美雪のいた映画の世界に入り、美雪に赤いバラを差し出す。それに美雪が触れた途端、白黒の映画の世界に鮮やかな色彩が広がる。大勢が祝福する中、健司と美雪は口づけを交わすのだった。

見始めてしばらくは、映画の登場人物に恋をして思い悩む、というアイドルファンみたいな状況設定に加え、触れたら消えるという、これまた制作側のご都合主義的な、コロチキのネタかよ、という必然性の感じられない条件設定で、こんな話どうにでもなるだろうという感じだったのだが、後半のたたみかけでぐっと評価が上がった。序盤に天音が「見舞いに来た孫が、おじいちゃんが転んでも手すら出さない」と話す伏線が、こう回収されるのか、というのも心地よかった。死後に結ばれ周囲に祝福されるというエンディングは「タイタニック」ぽいが心温まるシーンだった。

【5段階評価】3

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2020年5月18日 (月)

(2070) 若おかみは小学生!

【監督】高坂希太郎
【出演】小林星蘭(声)、水樹奈々(声)、松田颯水(声)、一龍斎春水(声)、薬丸裕英(声)、鈴木杏樹(声)
【制作】2018年、日本

令丈ヒロ子の児童文学作品が原作のアニメ映画。伝統的な旅館の若おかみとなった小学生の成長を描いている。

両親を交通事故で失った小学生の「おっこ」こと関織子(小林星蘭)は、旅館を営む祖母の峰子(一竜斎春水)に引き取られ、若女将となる。老舗の旅館、春の屋には、峰子の幼友達だったウリ坊(松田颯水)の幽霊が住み着いており、おっこはほどなくウリ坊と仲よくなる。秋好旅館の娘、真月(水樹奈々)はおっこをライバル視するが、真月も旅館業を愛する勤勉家。ついには打ち解ける。おっこは、様々なお客様の相手をしながら成長。伝統行事の神楽の踊り子を立派に勤め上げるのだった。

「おくさまは女子高生」みたいな安直なタイトルなので、ドジっ子小学生が元気に働く明るい話かと思ったら、想像以上に感動的な作品だった。序盤から両親が死亡。幽霊の少年が出てきて主人公の成長と旅館の行く末を見守り、いろいろな悩みを抱えた宿泊客が試練を与えていく。若女将がお客につくす姿はすがすがしく、料理のシーンも胸が熱くなる。最後のお客様は、主人公の両親が亡くなる直接の原因となった、対向車線から飛び出した運転手の家族。そこに立ち向かう主人公の姿に、胸が熱くなった。本作はEテレでの放映だったが、子供向けだと思って飛ばさずに観てよかったと思える作品だった。

【5段階評価】3

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2020年5月17日 (日)

(2069) ブルーサンダー

【監督】ジョン・バダム
【出演】ロイ・シャイダー、マルコム・マクドウェル、ダニエル・スターン、キャンディ・クラーク、ウォーレン・オーツ
【制作】1983年、アメリカ

最新鋭のヘリコプターを駆使して政府関係者の陰謀を阻止しようとする警察官の活躍を描いたアクション作品。

ロサンゼルス市警に、武装ヘリ、「ブルーサンダー」が導入される。ヘリコプターのパイロット、マーフィ(ロイ・シャイダー)は、若い相棒のライマングッド(ダニエル・スターン)とブルーサンダーに試乗。マーフィを敵視するコクラン(マルコム・マクダウェル)をヘリで追跡したマーフィは、ヘリの盗聴機能を使い、彼が政府の役人とともに、局長襲撃事件を起こしていたことを知る。ライマングッドは、盗聴内容を録音したテープを持ち帰るが、それを知った政府側に襲われ、死んでしまう。ライマングッドが残した音声データから、テープの隠し場所を知ったマーフィは、ブルーサンダーに乗り込み、妻のケイトにテープをテレビ局に持ち込むよう指示。コクランは別のヘリに乗ってマーフィを襲うが、マーフィは見事な宙返りを決め、コクランを返り討ちにする。マーフィはブルーサンダーを貨物列車の前に乗り捨て、ブルーサンダーを破壊するのだった。

ヘリコプターの造形は今見てもかっこよく、古さを感じさせない。撮影もよくできていて、F-16は模型っぽかったが、ヘリのシーンは見応えがある。コクランのヘリは撃ち落としてコクランの命を奪ってしまうが、他のヘリや戦闘機は、墜落はさせるが乗員が死ぬには至っていないのも、抑制が効いていて、ロイ・シャイダーのクールさとマッチしていた。

【5段階評価】3

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2020年5月16日 (土)

(2068) マンネリ

【監督】国沢実
【出演】佐々波綾、竹本泰志、美泉咲、野間清史、太田望
【制作】2017年、日本

マンネリ夫婦の家庭に若い女性が居候が割り込んできて巻き起こるドラマを描いたピンク映画。

喫茶店を営む卓也(竹本泰志)と美沙(美泉咲)の家に、美沙のめいの雅美(佐々波綾)が飛び込んでくる。彼氏と別れたという雅美は居候を決め込む。雅美は卓也と美沙の夫婦関係が冷え切っていることを知り、二人を鼓舞する。美沙はOL時代からの不倫相手、石田(野間清史)との腐れ縁が続いていたが、卓也との関係を取り戻し、別れを決断。落ち込んでいる石田を見かけた美沙は石田を励ますが、酔った石田を家に送ったときに石田に犯される。美沙が帰ってこないことを心配した美沙は石田の家で美沙を発見。卓也も現れ、石田を責めるが、美沙は石田にも帰る場所がある、と言って、別れた妻とよりを戻すよう促す。雅美も彼氏とよりを戻すのだった。

映像、音、芝居、ストーリー、どれを取ってもテレビドラマ以下の貧相な品質。何分かおきにエロシーンが流れるわけだが、大した内容でもなく、このジャンルの作品を心から好きだと思う人が世の中にどれだけいるのか、不思議である。出演者目当てで観るのだろうか。いやまあお前が観てるだろって話なんだけども。タレントや制作者の習作というか練習に付き合わされているようだった。

【5段階評価】2

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