評価4の映画

2020年8月13日 (木)

(2143) 山猫は眠らない4 復活の銃弾

【監督】クラウディオ・ファエ
【出演】チャド・マイケル・コリンズ、ビリー・ゼイン、アナベル・ライト、リヒャルト・サメル
【制作】2011年、アメリカ

優秀な狙撃手の父を持つ国連軍の兵士が、殺された仲間の復讐のために奮闘するアクション作品。「山猫は眠らない3 決別の照準」の続編。

国連軍に所属していた米兵ブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)は命令無視の容疑で軍法会議にかけられようとしていた。彼は自らに起こったできごとを回想する。彼は国連軍としてコンゴに派遣され、上司のイェーガー大佐(リヒャルト・サメル)から避難を拒否している農場経営者のブラントを連れてくる指令を受ける。10人ほどの舞台で現地に向かうが、狙撃手に待ち伏せされ、部隊はほぼ全滅してブラントも死亡。逃げる途中で穴に落ちたブランドンは九死に一生を得、ハンターのマーティン・チャンドラー(パトリック・リスター)に救助される。ブランドンとマーティンは農場に戻り、一人で残っていたブラントの娘、ケリー(ケイラ・プリベット)を連れて何とか国境を越える。
基地に戻ったブランドンは、父親トーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)の戦友、リチャード・ミラー(ビリー・ゼイン)と出会う。ブランドンは、仲間が殺された事件をまともに調べようとしないイェーガーに業を煮やし、自らの復讐心をたぎらせるが、リチャードは狙撃手に復讐するなら敵を知る必要があると告げ、彼に狙撃手になることを勧める。しかしブランドンは待ち伏せて的を狙う狙撃手は卑怯だと言って拒絶する。ブランドンは単身で仲間を殺した人物を探し出すため、基地を抜け出し、マーティンに再会。子どもをさらって兵士にしようとする反乱軍のアジトに向かい、子ども達を救出する。そこにリチャードが現れ、ブランドンに協力する。リチャードは仲間を殺した狙撃手は、自分の育てた狙撃兵、マシエロ(ジャスティン・ストーリーダム)だと見抜く。ブランドンはマシエロをおびき出すため、基地に連絡をし、合流地点を告げる。ブランドンと恋仲になったエレン・アブラモウィッツ中尉(アナベル・ライト)が仲間とともに現場に現れるが、エレンとブランドンは大勢の兵士に囲まれてしまう。リチャードの援護もあり、何とか兵士達を退け、エレンを逃がしたブランドンだったが、リチャードはマシエロに撃たれてしまい、ブランドンとマシエロの一騎打ちとなる。夜まで耐えたブランドンは、石油タンクを爆破して暗視スコープを覗くマシエロの目をくらませると、背後に回り、マシエロの息の根を止める。
ブランドンの供述は終わり、ブランドンはイェーガーの屋敷に侵入。黒幕はイェーガーだった。彼は、ブラントを仲介人にして国連軍の武器を反乱軍やコンゴ軍に横流ししていたが、ブラントが邪魔になり、マシエロに命じて殺害させたのだった。イェーガーは逮捕され、ブランドンにはリチャードから新たな任務が告げられるのだった。

3作目までのトーマス・ベケットから、その息子のブランドン・ベケットに主役の座が移った本作。だいたいこうしたシリーズは後ろの作品になるほど派手なだけで大味になったりマンネリ化したりするものだが、本シリーズは毎回できがいい。本作も、最後にぶち切れたイェーガーが銃を振りかざしてブランドンに向かっていって無残な死を迎えたりするような結末にはせず、よくあるパターンだが自供を録音されて堕ちるという抑制の効いた終わり方になっていて、好感が持てる。また、世界各地を舞台にしている点も見所で、1作目の南米のジャングル、2作目は東欧の市街地、3作目はアジアで4作目はアフリカ。景観を見せるだけではなく、各地の政情も織り交ぜ、ただのアクション作品というだけではない品がある。「午後のロードショー」は嫌いな番組だったが、少し見直した。ただ、エピローグを迎える辺りで番宣を画面下部にどんと出すのは相変わらずだった。字が邪魔というより、もうこの後には何も起きないのか、と気づいてしまうのが興ざめなんだが、テレビ東京の映画を愛する関係者の方、やめてくれないもんかねぇ。

【5段階評価】4

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2020年8月 9日 (日)

(2139) 潮騒

【監督】西島克己
【出演】山口百恵、三浦友和、初井言栄、中村竹弥、中川三穂子、中島久之、石坂浩二(声)
【制作】1975年、日本

三島由紀夫の小説の映画化作品。鳥羽の漁師町の若い男女の恋を描いた作品。

三重の歌島の金持ち、宮田照吉(中村竹弥)の家に美しい四女、初江(山口百恵)がやってくる。貧しい漁師の青年、久保新治(三浦友和)は、初江の水運びを偶然手伝ったことがきっかけで親しくなり、時化で漁がない日に島の人に内緒で監的哨跡で会う。それを偶然見つけた千代子(中川三穂子)は、新治を初江に取られた嫉妬心から、初江の入り婿になることを狙っている川本安夫(中島久之)に告げ口。新治と初江の噂は島中に伝わり、怒った照吉は初江の外出を禁じ、二人は会えなくなってしまう。照吉は安夫と新治を、所有する遠洋漁業船に乗せる。新治の母、とみ(初井言栄)は、新治を初江から遠ざけるための照吉の悪巧みだと考えて憤慨し、照吉の家に乗り込んで、照吉はおろか初江にまで暴言を浴びせる。
一方の新治は船で立派に活躍し、悪天候の中、切れたロープを結び直すために荒海に飛び込み、見事に船の危機を救う。照吉は、男は家柄や財産ではなく気力だ、と言って、初江の夫に新治を選ぶ。島の人達は新治と初江を祝福し、二人は漁船で海にこぎ出すのだった。

純愛作品ではあるが、監的哨跡で裸になる有名シーンはしっかり映像化されている。伝説のアイドル山口百恵が、こういう演技をしていたのか、と思うと感慨深いものがある。今回はNHK BS プレミアムでの放送だったが、二人が乳繰り合っていたと子ども達が騒ぐシーンで「お@こ」が連発され、ご丁寧に字幕にもそのまま書かれているのにはちょっと驚いた。特に「不適切な表現がありますが、製作者の意図を尊重し、オリジナルのまま放送します」的な断り書きもなかった。一周回って認める方向になっているんだろうか。
山口百恵の初々しさと三浦友和の肉体美に星4つといったところ。吉永小百合の「潮騒」よりよかった。

【5段階評価】4

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2020年8月 3日 (月)

(2133) ワイルド・ストーム

【監督】ロブ・コーエン
【出演】トビー・ケベル、マギー・グレイス、ライアン・クワンテン、ラルフ・アイネソン、ベン・クロス
【制作】2018年、アメリカ

巨大ハリケーンの中、巨額紙幣の強盗を企む集団と、それに立ち向かう主人公達との攻防を描いたアクションサスペンス作品。

かつてハリケーンで父親を目の前で失った経験を持つ気象学者のウィル・ラトリッジ(トビー・ケベル)は、巨大ハリケーンの襲来を予想。保安官のジミー・ディクソン(ベン・クロス)は町中の住民を避難させる。ウィルは、街で修理屋をしている兄のブリーズ(ライアン・クワンテン)に避難を勧め、窓の補強を手伝う。
そんな中、裁断する古紙幣を扱う財務省職員のコナー・パーキンス(ラルフ・アイネソン)は6億ドルの紙幣の強奪を計画。ハッカー2名、武装要員3名からなる仲間とともに、施設内の警備員を麻酔銃で無力化して監禁。管理者のランディ・モレノ(クリスチャン・コントレラス)を脅して金庫を開けようとするが、女性職員のケーシー・コービン(マギー・グレイス)が暗証番号を入れ替えていたため、金庫が開かない。ケーシーは発電機の修理のため、修理屋のブリーズ・ラトリッジ(ライアン・クワンテン)を施設に連れて行こうとするが、施設の様子がおかしいことに気づき、ブリーズとともに逃げようとするが、ブリーズは捕らえられてしまう。ケーシーが何者かと銃撃戦をしているのを見つけたウィルは乗っていた気象観測車両でケーシーを救出。警察署に助けを求めに行く。しかし出迎えた保安官もコナーの協力者だった。ケーシーとウィルは隙を突いて逃げ、追ってくる車を返り討ちにし、彼らが通信に使っている電波塔を車のウィンチで倒して破壊。ケーシーは無線で、ブリーズを解放すればパスコードを教えるとコナーに伝える。コナーの仲間がブリーズを連れて、ケーシーのいるショッピングモールに向かうが、ハリケーンによる高波がモールを襲い、全員が飲み込まれてしまう。ウィルとブリーズは何とか無事に再会するが、ケーシーはコナーらに捕らえられてしまう。ケーシーは金庫の解錠を余儀なくされ、コナーらは大金の獲得に成功。コナーはモレノを撃ち殺すと、ケーシーを連れて三台のトレーラーに分乗して施設を出る。いったん家に戻って逆襲の準備をしたウィルとブリーズは、トレーラーを車で追いかけ、最後尾のトレーラーに飛び移って運転していたハッカー2人から運転を乗っ取ると、ウィルが2代目に飛び移り、ケーシーと合流。ウィルとブリーズはコナーの乗る先頭車両を挟み撃ち。後ろから追ってくる巨大ハリケーンに巻き込まれ、コナーは空高く飛ばされたトレーラーの下敷きになり爆死。ブリーズはウィルの乗るトレーラーに飛び移り、九死に一生を得るのだった。

車のウィンチで電波塔を倒せるの(車が引っ張られるんじゃないの)、とか、コナーはなんで途中まで警備員を殺さずに計画を進めていたのに金庫の扉が開いた途端に無抵抗のモレノを撃ち殺したの、とか、なんでその一方でケーシーを殺さず連れて行くの、とか、なんで畑の干し草ロールは強風で飛んでってないの、とか、ツッコみたくなるところはあったし、ショッピングモールでの気圧を利用した攻撃や、最後のトレーラーバトルも行き当たりばったり感がすごすぎるが、大迫力でリアルな映像とアクションは見応え十分。ロブ・コーエン作品の中では大当たりだろう。展開にもう少し現実味があれば評価5でもよかった。

【5段階評価】4

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2020年8月 2日 (日)

(2132) さびしんぼう

【監督】大林宣彦
【出演】富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、浦辺粂子、岸部一徳
【制作】1985年、日本

女子高生に片思いをしている男子高校生と、彼の前に突如現れた少女との不思議な経験を描いた青春映画。「転校生」、「時をかける少女」とともに尾道三部作の一つ。

尾道の寺の一人息子、井上ヒロキ(尾美としのり)は写真が趣味だがお金がなくてフィルムが買えず、片思いの女子高生(富田靖子)にさびしんぼうと名付け、カメラの望遠レンズで眺めていた。ヒロキの母親のタツ子(藤田弓子)は怒りん坊で、ヒロキに勉強しろとうるさく、ピアノでショパンの別れの曲を弾くことも勧めるが、ヒロキはうまく弾けないのだった。
ヒロキはある日、部屋の中に見たことのない不思議な格好の少女(富田靖子、二役)がいるのを見つける。彼女はさびしんぼうと名乗り、ヒロキの前に出たり消えたりするようになる。彼女はタツ子にヒステリーババァと悪口を言い、タツ子は少女を叩くが、不思議なことにタツ子自身の同じ所が痛くなる。どうやら少女は若い頃のタツ子のようだが、ヒロキもタツ子もそれに気づいていない。
ある日、片思相手の少女が自転車のチェーンが外れて困っているところに出くわしたヒロキは、自転車を押して渡し船に乗り、彼女の家の近くまで送る。彼女は橘百合子と名乗るが、翌日再開しても知らん顔。不思議に思うヒロキに百合子からのチョコレートと手紙が届く。手紙にはもう会わないと書かれていた。
さびしんぼうが、明日17歳になると私はいなくなるとヒロキに告げる。その日、ヒロキは以前から準備していたプレゼントを百合子に届けるが、百合子は感謝の言葉を述べつつも、もう会うつもりはないようで、ヒロキにさよならを告げる。雨の中、家に戻ったヒロキは、家の前の石段でずぶ濡れになっているさびしんぼうを見つける。さびしんぼうは別れを告げようと思ったと言って、ヒロキに抱きつく。ヒロキはさびしんぼうを抱きしめるが、いつの間にか彼女はいなくなる。次の日、母親のタツ子は石段で、自分が17歳の頃の写真を拾う。そこには雨で目の化粧が流れたさびしんぼうが映っていた。
時が過ぎ、ヒロキは跡取りとして僧侶になっていた。妻(富田靖子、三役)はさびしんぼうにそっくりで、ピアノで別れの曲を弾く娘(富田靖子、四役)もまたさびしんぼうにそっくりなのだった。

多感な男子高校生の前に現れた不思議な少女が実は母親、というのは、なかなか衝撃的な設定。その間に恋愛感情が生まれるととってもややこしいことになるわけだが、本作は微妙なところでその領域には踏み込まず、世代を超えた運命を美しく描いている。富田靖子が演じる清楚ではかなげな女子高生のかわいさは必見。青春の甘酸っぱい思い出を蘇ること間違いなし。佐藤江梨子に顔が似ていた。
そうした清純な青春映画である一方で、女性教師(秋川リサ)のスカートが脈絡なく脱げてパンツ丸見えになるというシーンが数回登場したり、校長(佐藤允)の買うオウムが「たんたんたぬきの金玉は~」の歌を歌うとか、ゴキブリが服の中に入ったと言ってタツ子が上の服を脱いで下着姿で大騒ぎしたり、といった、下品なネタもあり、その辺りのテイストは「ねらわれた学園」と共通。思えば「転校生」でも、小林聡美が演じる少女(男の子に心が入れ替わっている)が上半身裸になるシーンがあったりするので、実は尾道三部作のうち「時をかける少女」だけが例外的にそういった性的描写のない、純粋な作品なのだということに気づいた。今回の放送は大林宣彦監督の追悼の位置づけだったが、「転校生」も名作なのに、なかなかテレビで放送しないのはなぜなんだろう。

【5段階評価】4

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2020年7月27日 (月)

(2126) 女王蜂

【監督】市川崑
【出演】石坂浩二、中井貴恵、仲代達矢、岸惠子、高峰三枝子、沖雅也、司葉子、加藤武
【制作】1978年、日本

昭和初期の伊豆で起きる連続殺人事件を描いた作品。「獄門島」に続いて名探偵金田一耕助が事件の謎に挑む。

昭和10年、大道寺家の娘、琴絵(萩尾みどり)は学生の仁志(佐々木勝彦)と銀造(仲代達矢)から思いを寄せられる。琴絵は仁志の子を身ごもるが、仁志は琴絵の家に現れ、結婚を待ってほしいと告げ、琴絵が部屋を出たあと、何者かに頭を殴られて殺害される。
19年が経ち、琴絵の娘、智子(中井貴恵)に求婚していた三人の男のうち、遊佐三郎(石田信之)が時計塔で撲殺される。その後、別の求婚者、赤根崎嘉文(中島久之)もお茶会で毒殺。銀造は琴絵の家に婿養子に入り、智子の父となるが、琴絵は智子が15歳で死亡していた。大道寺家に仕え、琴絵に変わって京都にいる銀造の世話をしていた蔦代(司葉子)の兄、九十九龍馬(神山繁)は、智子に父親の秘密を告げると言って智子を二重扉の仕込まれた礼拝室に連れ込み、智子を犯そうとするが、部屋の天井から刀が飛び、龍馬は絶命する。
等々力警部(加藤武)は、遊佐の殺害現場から姿を消した謎の男、多門連太郎(沖雅也)を怪しいとにらむとともに、琴絵の家庭教師だった神尾秀子(岸惠子)が、智子を過剰に愛するが故に、智子に寄ってくる男を殺害しているのではないかと疑う。とある人物から調査を依頼された探偵、金田一耕助(石坂浩二)は、事件の謎を追う。とある人物とは、資産家の東小路隆子(高峰秀子)だった。彼女は死んだ仁志の母親だった。そして金田一は、銀造は幼い頃、東小路家の主人の乗る馬に妹をひき殺され、その犯人役に父親を仕立てられ、両親を失うという過去を持つことを突き止める。東小路家に恨みを持っていた銀造は、東小路家の血を引き、自分の愛する琴絵を奪った仁志を殺し、琴絵の面影を持つ智子を愛するが故、彼女につきまとう男達を殺していたのだった。金田一が銀造にそれを白状させたとき、そばにいた神尾秀子が自分が犯人だと叫び、銀造を持っていた銃で撃ち殺し、その場で自殺する。
金田一は秀子の残した遺書を東小路隆子らと読む。そこには秀子が銀造を飽いていたことが綴られていた。その内容を聞いていた智子は、銀造を自分の父親であることを受け入れる。金田一は事件を解決し、大道寺家を去るのだった。

犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」に続く横溝正史原作、市川崑監督、石坂浩二主演の作品。過去の作品の俳優陣が大勢出演しており、見応えがあった。内容的にも、横溝正史作品らしい複雑な血縁関係や恋愛関係を丁寧に追っていかないとついていけなくなる恐れがあるが、ところどころに登場する映像(馬に轢かれそうになる少女、銀造の胸に抱かれる秀子など)が回収され、意外性は強くないが納得感のある結末に至り、いい作品だった。

【5段階評価】4

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2020年7月25日 (土)

(2124) ドラえもん のび太の宝島

【監督】今井一暁
【出演】水田わさび(声)、大原めぐみ(声)、山下大輝(声)、折笠富美子(声)、大泉洋(声)、長澤まさみ(声)
【制作】2018年、日本

映画ドラえもん第38作。宝島を目指すのび太達が、地球のエネルギーを使って宇宙へ飛び立とうとする科学者の野望に立ち向かう。

のび太(大原めぐみ)は、ジャイアン(木村昴)らに馬鹿にされ、宝島を見つけると豪語。ドラえもんの道具を使って宝島を発見。そこには時間を飛び越えて金銀財宝を奪う海賊がいた。ボスの船長シルバー(大泉洋)は、地球のエネルギーを使って宇宙に脱出する宇宙船、ノアの箱舟を発射させようとしていた。シルバーの息子フロック(山下大輝)と娘のセーラ(折笠富美子)と知り合ったドラえもんたちは、協力してシルバーを改心させることに成功。のび太たちはフロックたちに別れを告げ、日本に帰るのだった。

親子愛がテーマ。ノアの箱舟を発進させようとするシルバーにフロックが立ち向かい、父親を打ち負かす。腕を上げたな、と褒める父親に、だってパパの子だもん、というシーンは感動的。ほかにも、ジャイアンとスネ夫が盾となってのび太たちを先に進ませるシーンや、エネルギー体の中に閉じ込められたドラえもんをのび太が命がけで助け出すシーンも、ベタながら胸が熱くなった。

【5段階評価】4

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2020年7月22日 (水)

(2121) クリミナル 2人の記憶を持つ男

【監督】アリエル・ブロメン
【出演】ケビン・コスナー、ガル・ガドット、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ライアン・レイノルズ
【制作】2016年、アメリカ、イギリス

死亡したCIA捜査官の記憶を埋め込まれた男の運命を描いたアクションサスペンス。

CIA捜査官のビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)は、米軍の軍備を自由に操作できるシステムを持つハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)を確保。しかし、そのシステムを狙うハイムダール(ジョルディ・モリャ)に捕まって拷問され、命を落とす。CIAのクウェイカー・ウェルズ(ゲイリー・オールドマン)は脳医学者のフランクス(トミー・リー・ジョーンズ)を使って、ビルの記憶を別の男に移す手術を依頼。フランクスは、脳障害で感情が欠落し、凶悪犯罪を繰り返してきた囚人ジェリコ・スチュワート(ケビン・コスナー)を対象者に選定する。手術は成功したはずだったがジェリコにビルの記憶はなく、ジェリコは始末されることに。しかしジェリコは護送中の車から脱走。車を強奪してロンドン市街のドライブを楽しむジェリコだったが、次第にビルの記憶が頭痛をともに断片的に甦るようになる。ビルの記憶を頼りにビルの家に侵入したジェリコはビルの妻ジル(ガル・ガドット)をテープで拘束し、娘のエマ(ララ・デカロ)の寝顔を確認。感情のなかったジェリコは混乱しながらも、金目の物を手に家を出る。ジェリコがビルの記憶を持ち始めていることを知ったクウェイカーは、ジェリコの形跡を追い、ダッチマンの居場所を突き止めようとする。ジェリコはビルの記憶を頼りに、ダッチマンの居場所を突き止めようとするが、ハイムダールもジェリコを追っており、ついにジェリコを捕らえると、ジルとエマを人質にとって、ジェリコにダッチマンの居場所まで案内させる。ビルの正義感に目覚め始めたジェリコは、ハイムダールの手下を振り切り、ダッチマンを逃がそうとするが、ハイムダールの右腕エルザ(アンチュ・トラウェ)に撃たれ、ダッチマンは殺されてしまう。しかしジェリコは逆襲してエリザを殴り殺すと、システムの入ったメモリを手に、ジルとエマを救うためにハイムダールのもとに向かう。空港で、ハイムダールに撃たれながらも、ジェリコはメモリと引き換えにジルとエマを取り戻す。飛行機で逃げたハイムダールは、早速システムを使って米軍のミサイルをジェリコのいる空港に発射。空港に現れたクウェイカーはジェリコの行動を責めるが、ジェリコは一枚上手だった。彼、いや記憶の中のビルは、ダッチマンに、最初のミサイルは発射の指示者に向かうよう細工をさせていた。空港に向けて飛んでいたミサイルは、方向を変え、ハイムダールの乗った飛行機を撃墜する。ジェリコにビルの記憶を定着させる手術が成功し、ジェリコはビルとして、ジルとエマと手を取り合って生きていくことを決めるのだった。

出演陣が豪華なので観てみたが、期待に違わず面白かった。序盤でいきなり主役級のライアン・レイノルズ演じるビルが死んでしまうのも衝撃的だし、始めはビルの持っていた大金を狙って行動していたジェリコが、次第にビルの正義感によって行動していく姿も無理がなく、どういう結末を迎えるのか、わくわくしながら観ることができた。ケビン・コスナーの俳優としての力のなせるわざだろう。もちろん、あれだけ街で犯罪行為を繰り返して全く捕まらなかったり、脇役がバタバタ死にすぎる安物のアクション映画のようなところもありはするのだが、ラストシーンの控えめな演技も感動的で、無料で観るには十分にお得な作品だった。

【5段階評価】4

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2020年7月20日 (月)

(2119) キングダム

【監督】佐藤信介
【出演】山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、長澤まさみ、本郷奏多、坂口拓、高嶋政宏、大沢たかお
【制作】2019年、日本

原泰久の漫画が原作。戦国時代の中国で天下の大将軍を目指す若者を描いた作品。

幼少時代を奴隷として過ごした青年、信(山﨑賢人)と漂(吉沢亮)は、剣の腕でのし上がろうと日々、剣技の鍛錬に励んでいた。二人の訓練の様子を見た秦の大臣、昌文君(高嶋政宏)は、漂を王宮仕えの身として取り上げる。残された信は、ともに天下を目指すという漂との誓いを胸に、剣術の稽古に励む。ところがある日、傷を負った漂が信のもとに現れ、息絶える。彼は秦の王、嬴政(えいせい)(吉沢亮、二役)の影武者をしていたのだった。嬴政は弟の成蟜(せいきょう)(本郷奏多)に謀反を起こされ、都を追われていた。嬴政に会った信は、はじめは嬴政を恨むが、昌文君から漂が将として立派に軍を率いていたという話を聞き、次第に嬴政とともに天下取りを目指す意志を固める。山の民の貂(てん)(橋本環奈)も仲間となり、山の王、楊端和(長澤まさみ)の協力を取り付けた嬴政は、8万の兵を抱える成蟜の城に50人で乗り込むと、嬴政率いる40名が囮となって城内で戦い、信と貂ら10名が王の抜け道を通って成蟜のいる王室に侵入。信は成蟜を守る強敵の左慈(坂口拓)を倒し、奮闘する嬴政らと合流。彼らが勝利する。信は、城に現れた六大将軍の一人、王騎(大沢たかお)に自分が大将軍になると宣言。嬴政の天下取りに協力することを誓うのだった。

始めは芝居がかった大仰なセリフが鼻につくのだが、次第にそれに慣れ、若干心地よくもあった。仲間との信頼関係を培って敵に向かう様子は、青年漫画らしいし、中ボスのようなキャラが要所で登場するのも、漫画が原作らしい演出。けっこう楽しめた。
本作は舞台が中国であるものの、登場人物が使うのは日本語。アメリカの映画では舞台がフランスだろうがドイツだろうが登場人物が英語で話すのが珍しくなく、今まで何で現実に忠実に作らないのだろう、と思っていたが、日本のエンタメ作品をわざわざ中国語音声、日本語字幕で作れば観客にはストレスなわけで、要はこういうことなのか、と納得した。

【5段階評価】4

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2020年7月19日 (日)

(2118) マイ・ボディガード

【監督】トニー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、ラダ・ミッチェル、ミッキー・ローク、クリストファー・ウォーケン
【制作】2004年、アメリカ、イギリス

幼児誘拐を企む組織に立ち向かう男の死闘を描いたアクションサスペンス。

アルコール中毒を患っている元米軍兵士のジョン・W・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、誘拐事件がはびこるメキシコで、ラモス一家の一人娘ルピタ(ダコタ・ファニング)のボディガードとして雇われる。9歳のルピタはクリーシーになつき、始めはルピタに冷たく接するクリーシーも、次第に彼女に愛情を寄せるようになる。ところがある日、習い事にルピタを送り届けたクリーシーは、パトカーの怪しい動きに気づく、建物から出てきたルピタに逃げるよう叫び、襲ってくる警官と誘拐犯を何人か撃ち殺すが、クリーシーも重傷を負い、ルピタは連れ去られてしまう。クリーシーが入院している間に、犯人側からラモス家に脅迫電話がかかり、身代金の受け渡しが行われるが、受け渡し現場に警官が乗り込んで犯人の一人を射殺したため、犯人側はルピタを殺すと通告し、電話は切れる。病室でルピタが死んだことを知らされたクリーシーは、ルピタの母親リサ(ラダ・ミッチェル)に犯人を皆殺しにすると伝える。メキシコでは誘拐が組織犯罪化しており、そこには汚職警官も加わっていた。クリーシーは関係者を脅して証言を得ながら、一人一人を殺していく。クリーシーはラモス家の顧問弁護士に金が流れていることを突き止め、リサの前でルピタの父親サムエル(マーク・アンソニー)を問い詰める。誘拐事件は元々は誘拐保険金目当ての狂言誘拐だった。サムエルは事業の借金返済のため、狂言誘拐の話に乗ったものの、身代金の受け渡しに失敗したのだった。クリーシーは父親に拳銃と一発の銃弾を渡し、父親は自殺する。
クリーシーはついにボスの弟(ゲロ・カミロ)にたどりつき、組織のボス、ボイス(ロベルト・ソーサ)に電話越しに復讐を宣言する。するとボイスはルピタの命と引き換えに自分を狙うのをやめろと応じる。ルピタは死んでいなかったのだ。クリーシーはリサにルピタが生きていることを告げ、取り引き場所に呼ぶ。クリーシーは自分の身柄と引き換えにルピタを母親のもとに戻す。ボスの弟に腹を撃たれていたクリーシーは、連れ込まれた車の座席で目を閉じ、動かなくなるのだった。

無敵の主人公が悪者を全滅させるというヒーロー映画ではない。主人公のクリーシーは銃撃戦で致命傷を負うし、最後は犯人側に拘束されて敵の殲滅には至っていない。ハッピーエンドとは言い切れない展開が、逆に作品に一定のリアリティを持たせている。悪徳警官を複数名殺し、父親を(結果的に子どもは生きていたのに)自殺に追い込んだり、暴走気味な感は否めないが、最後に自らの命を捧げることで、主人公の悲哀と決意をうまく描いていた。

【5段階評価】4

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2020年7月16日 (木)

(2117) ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

【監督】シャロン・マグワイア
【出演】レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー、ジェマ・ジョーンズ
【制作】2016年、イギリス、アメリカ、フランス

40代女性の恋の行方を描いたラブコメディ。「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」の続編。

プレイボーイだった元恋人ダニエル(ヒュー・グラント)の葬儀(のちに生存が判明)に参列した43歳独身のブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は、かつて恋仲になったものの結婚せずに別れた弁護士、マーク・ダーシー(コリン・ファース)と再会。二人はぎこちない会話を交わし、別れる。
ブリジットは友人に誘われ、野外フェスに参加し、そこでハンサムなジャック(パトリック・デンプシー)と知り合い、一夜の関係を結ぶ。その後約一週間後、今度はマークと再会し、彼が離婚調停中であること、今でもブリジットを好きであることを聞き、一夜をともにする。するとなんと、ブリジットの妊娠が発覚。ジャックとマークのどちらが父親か分からないブリジットは二人にそのことを告白。ジャックとマークはライバル心を燃やしながらブリジットに尽くす。しかし、プレイボーイのジャックの方が一枚上手で、マークはブリジットのお腹の子の父親がジャックであると考え、ブリジットのもとを去ってしまう。しかし、ブリジットはお腹の子が自分の子であることを条件視するジャックを愛しきることができない。マークに再会したブリジットは、マークはお腹の子が誰の子でも園子を愛すると言うのを聞き、彼への愛を再確認する。そのとき、ブリジットが破水。マークは彼女を抱えて病院に向かう。力尽きそうになったとき、ジャックが現れ、ブリジットは病院へ。無事に男児を出産する。
DNA検査の結果、父親はマークだった。ブリジットはついにマークと結婚し、独身とおさらばするのだった。

先が気になる物語展開で、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズの中では最も面白かった。評価5にしてもよかったが、あまりにもジャックがイケメン過ぎて引き立て役感がありありで、先の展開が読めてしまったので評価は4。ただし、読める展開を裏切らず、マークとのハッピーエンドで物語を締めたのは正解だろう。ぜひ、1、2作目を観て楽しみたい作品。自分は2→1→3の順で観ており、2の記憶がやや薄れていたのがちょっと残念だったが、1の記憶は残っていたので、それだけでもブリジットとマークとの長い縁が感じられてよかった。

【5段階評価】4

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