評価3の映画

2020年5月25日 (月)

(2074) Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly

【監督】須藤友徳
【出演】杉山紀彰(声)、下屋則子(声)、植田佳奈(声)、諏訪部順一(声)、川澄綾子(声)
【制作】2019年、日本

PCゲームが原作のアニメ映画。「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」の続編。

本作では、大人しい少女だった間桐桜(下屋則子)がライダー(浅川悠)のマスターとなる。主人公の衛宮士郎(杉山紀彰)は桜を守り続けることを誓うが、せーバントであるセイバー(川澄綾子)を失った士郎は戦いに巻き込まれ、片腕を失う。遠坂凛(植田佳奈)のサーバント、アーチャー(諏訪部順一)は自らの片腕を切り落とし、士郎に捧げる。士郎は帰宅し、桜は士郎に愛を告白。二人は結ばれるが、桜は自分を制御できなくなっていることを自覚し、士郎のもとを去る。桜は自分を陵辱しようとする兄の慎二(神谷浩史)を殺害。自らの能力に覚醒し、町は巨大な陰に覆われていくのだった。

第三章へのつなぎとなる本作では、凛と桜が実の姉妹であることなどが明かされていく。桜と士郎の運命はどうなるのか、気になるところ。若干のお色気シーンがあるせいか、PG12指定。

【5段階評価】3

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2020年5月21日 (木)

(2072) コーヒーが冷めないうちに

【監督】塚原あゆ子
【出演】有村架純、伊藤健太郎、石田ゆり子、深水元基、波瑠、吉田羊、薬師丸ひろ子、松重豊、林遣都
【制作】2018年、日本

過去に戻ることのできる喫茶店で起きる人間ドラマを描いた作品。

喫茶店「フニクリフニクラ」には、過去に戻ることのできる席があり、恋人と喧嘩別れした女性(波瑠)が、恋人(林遣都)に言いたいことを言うために過去に戻る。過去に戻るには、喫茶店のウェイトレスである時田家の娘がコーヒーを入れる必要があり、その役目は時田数(有村架純)が負っていた。過去に戻った場合は入れたコーヒーが冷める前に飲み干さなければならず、過去に戻っても起きた出来事は変えられない。女性は過去に戻って恋人と対話し、現実を変えるのではなく未来の自分の行動を変えることができるようになる。認知症の妻(薬師丸ひろ子)に会いに行く夫(松重豊)や、交通事故で亡くなった妹(松本若菜)に会いに行く姉(吉田羊)も、それぞれ新しい未来を歩き始める。
過去に戻る席は決まっており、そこにはいつもある女性(石田ゆり子)が座っていた。他の人は、彼女がトイレに立っている間に席に座る必要があった。彼女はコーヒーが冷めないうちに飲み干すことができず、過去から帰ってこれなくなった「幽霊」で、その女性は数の母、要だった。数は母親にコーヒーを入れてあげたことを後悔しており、なぜ母親が戻ってこず自分を置いてけぼりにしたのか、過去に戻って尋ねたいと考えていた。しかし、自分でコーヒーを入れても過去に戻ることはできなかった。数の恋人となった新谷亮介(伊藤健太郎)は、数が身ごもったことを知り、ある作戦を企てる。それは成長した数と亮介の間の娘が成長したときに過去に戻らせ、母親である数にコーヒーを入れさせるという世代を超えた作戦だった。この作戦は成功し、数は未来からやってきたまだ見ぬお腹の中の子ども、未来(みき)(山田望叶)にコーヒーを入れてもらい、過去に戻る。母親の要は、自分が病弱で死期が迫っていることを知り、自分が死んでも娘がちゃんとやっていけているかを確認するために、過去ではなく未来に行っていたのだ。そこで会った娘(高松咲希)に帰らないでとせがまれ、帰ることができなくなっていたのだ。その場に立ち会った数は、慌てて要にコーヒーを飲ませようとするが、コーヒーはもう冷めていた。要に会えた数は過去に戻ることを拒むが、要は数にコーヒーを飲ませる。数は泣きながらコーヒーを飲み干し、現在に帰っていく。数は自分を見守り続けていた、物言わぬ要に感謝し、亮介に感謝の言葉と愛の言葉を伝えるのだった。

かなり強引な条件設定で群像劇風の展開に、あまり期待せずに観ていたが、主人公と母親との話がクローズアップされ、真相が明らかになるところはミステリとして成立しており、いい作品だった。タイムリープものは、細かい矛盾を指摘し出すと切りがないので、あまり言わないでおくが、そこを気にしなければ、人の哀しい側面を描きながらもまずまずハッピーエンドで、心温まる作品だった。

【5段階評価】3

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2020年5月19日 (火)

(2071) 今夜、ロマンス劇場で

【監督】武内英樹
【出演】坂口健太郎、綾瀬はるか、加藤剛、本田翼、中尾明慶、柄本明、北村一輝、石橋杏奈
【制作】2018年、日本

映画から抜け出た女性と映画製作会社の助監督の恋を描いた恋愛作品。

牧野(加藤剛)という老人が、入院している病院で、看護師の吉川天音(石橋杏奈)にせがまれて、映画の脚本の内容を話して聞かせる。
映画製作会社で助監督をしている牧野健司(坂口健太郎)は、本多正(柄本明)が館主の映画館で、「お転婆姫と三獣士」という古い作品を見つけ、登場人物のお姫様、美雪(綾瀬はるか)に恋をする。フィルムが奇特な蒐集家の手に渡るというので、健司は営業後の劇場で一人、最後の上映を目に焼き付けていると、停電が起き、暗い館内に美雪が現れる。健司は白黒の状態の彼女を家に連れ帰る。翌日、健司は美雪の要求に応えて彼女を撮影所に連れて行く。美雪は健司を「しもべ」呼ばわりしてこき使うが、健司は美雪に恋に落ちる。しかし、美雪は、人のぬくもりに振れると消えてしまうという宿命を背負っていた。美雪は、自分が健司を幸せにすることはできないと悟り、健司に思いを寄せる成瀬塔子(本田翼)に健司のそばにいるよう頼むが、健司は美雪を選ぶ。美雪は健司に、最後に抱きしめてと頼む。
牧野の話はそこで終わり、続きは書いていないのだ、と告げるが、天音は続きをせがみ、見舞客が来たので病室を去る。見舞いに来たのは、昔と変わらぬ姿の美雪だった。病室の老人は、老いた健司本人だった。健司は、美雪に抱擁を乞われたとき、美雪を抱くことを拒み、これまでずっと美雪と暮らしてきた。健司の余命がわずかだと知った美雪は、ベッドに横たわる健司に触れる。健司も老いた手で美雪に触れ、目を閉じたまま微笑む。美雪の姿はゆっくりと消滅する。健司の病室に入った天音は、健司が書ききった脚本を手に取る。そのエンディングで、健司は美雪のいた映画の世界に入り、美雪に赤いバラを差し出す。それに美雪が触れた途端、白黒の映画の世界に鮮やかな色彩が広がる。大勢が祝福する中、健司と美雪は口づけを交わすのだった。

見始めてしばらくは、映画の登場人物に恋をして思い悩む、というアイドルファンみたいな状況設定に加え、触れたら消えるという、これまた制作側のご都合主義的な、コロチキのネタかよ、という必然性の感じられない条件設定で、こんな話どうにでもなるだろうという感じだったのだが、後半のたたみかけでぐっと評価が上がった。序盤に天音が「見舞いに来た孫が、おじいちゃんが転んでも手すら出さない」と話す伏線が、こう回収されるのか、というのも心地よかった。死後に結ばれ周囲に祝福されるというエンディングは「タイタニック」ぽいが心温まるシーンだった。

【5段階評価】3

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2020年5月18日 (月)

(2070) 若おかみは小学生!

【監督】高坂希太郎
【出演】小林星蘭(声)、水樹奈々(声)、松田颯水(声)、一龍斎春水(声)、薬丸裕英(声)、鈴木杏樹(声)
【制作】2018年、日本

令丈ヒロ子の児童文学作品が原作のアニメ映画。伝統的な旅館の若おかみとなった小学生の成長を描いている。

両親を交通事故で失った小学生の「おっこ」こと関織子(小林星蘭)は、旅館を営む祖母の峰子(一竜斎春水)に引き取られ、若女将となる。老舗の旅館、春の屋には、峰子の幼友達だったウリ坊(松田颯水)の幽霊が住み着いており、おっこはほどなくウリ坊と仲よくなる。秋好旅館の娘、真月(水樹奈々)はおっこをライバル視するが、真月も旅館業を愛する勤勉家。ついには打ち解ける。おっこは、様々なお客様の相手をしながら成長。伝統行事の神楽の踊り子を立派に勤め上げるのだった。

「おくさまは女子高生」みたいな安直なタイトルなので、ドジっ子小学生が元気に働く明るい話かと思ったら、想像以上に感動的な作品だった。序盤から両親が死亡。幽霊の少年が出てきて主人公の成長と旅館の行く末を見守り、いろいろな悩みを抱えた宿泊客が試練を与えていく。若女将がお客につくす姿はすがすがしく、料理のシーンも胸が熱くなる。最後のお客様は、主人公の両親が亡くなる直接の原因となった、対向車線から飛び出した運転手の家族。そこに立ち向かう主人公の姿に、胸が熱くなった。本作はEテレでの放映だったが、子供向けだと思って飛ばさずに観てよかったと思える作品だった。

【5段階評価】3

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2020年5月17日 (日)

(2069) ブルーサンダー

【監督】ジョン・バダム
【出演】ロイ・シャイダー、マルコム・マクドウェル、ダニエル・スターン、キャンディ・クラーク、ウォーレン・オーツ
【制作】1983年、アメリカ

最新鋭のヘリコプターを駆使して政府関係者の陰謀を阻止しようとする警察官の活躍を描いたアクション作品。

ロサンゼルス市警に、武装ヘリ、「ブルーサンダー」が導入される。ヘリコプターのパイロット、マーフィ(ロイ・シャイダー)は、若い相棒のライマングッド(ダニエル・スターン)とブルーサンダーに試乗。マーフィを敵視するコクラン(マルコム・マクダウェル)をヘリで追跡したマーフィは、ヘリの盗聴機能を使い、彼が政府の役人とともに、局長襲撃事件を起こしていたことを知る。ライマングッドは、盗聴内容を録音したテープを持ち帰るが、それを知った政府側に襲われ、死んでしまう。ライマングッドが残した音声データから、テープの隠し場所を知ったマーフィは、ブルーサンダーに乗り込み、妻のケイトにテープをテレビ局に持ち込むよう指示。コクランは別のヘリに乗ってマーフィを襲うが、マーフィは見事な宙返りを決め、コクランを返り討ちにする。マーフィはブルーサンダーを貨物列車の前に乗り捨て、ブルーサンダーを破壊するのだった。

ヘリコプターの造形は今見てもかっこよく、古さを感じさせない。撮影もよくできていて、F-16は模型っぽかったが、ヘリのシーンは見応えがある。コクランのヘリは撃ち落としてコクランの命を奪ってしまうが、他のヘリや戦闘機は、墜落はさせるが乗員が死ぬには至っていないのも、抑制が効いていて、ロイ・シャイダーのクールさとマッチしていた。

【5段階評価】3

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2020年5月15日 (金)

(2067) ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

【監督】アレックス・カーツマン
【出演】トム・クルーズ、ソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ラッセル・クロウ、ジェイク・ジョンソン
【制作】2017年、アメリカ

現代に復活した古代エジプトの王女の呪いと戦う人々を描いたSFアクション。

イラクで従軍しているアメリカ軍兵士のニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ベイル(ジェイク・ジョンソン)は、遺跡の発掘で金儲けをしようとし、古代の墓を発見。考古学者のジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)とともに棺を運ぶ軍用機に乗るが、墓の中で虫に噛まれたクリスは、何かに感染してゾンビのようになり、乗員を襲ったため、ニックはクリスを撃ち殺す。飛行機はカラスの大群に襲われて墜落しはじめ、ニックはジェニーにパラシュートを着せて脱出されるが、自分は軍用機とともに墜落する。
ところが、死体になったはずのニックは霊安室で息を吹き返す。そこには死んだはずのクリスの幻影がいた。ニックはジェニーと行動をともにするが、そこに、棺から蘇った古代エジプトの王女、アマネット(ソフィア・ブテラ)が現れる。アマネットはジェニーの所属する部隊に確保される。責任者のジキル博士(ラッセル・クロウ)は、悪の存在アマネットを無力化しようとしていたが、アマネットは束縛を解いて脱出。自らの欲望を達成する道具、セトの短剣に必要な赤い宝石を求めてロンドンに現れる。宝石を手にしたアマネットは、邪魔者のジェニーを水中に引きずり込んで殺し、ニックに世界征服を持ちかけるが、ニックはセトの短剣を自らに突き刺し、セトの力を得ると、アマネットの生気を吸い取り、ミイラ化させると、ジェニーを蘇らせて姿を消す。ニックはクリスも蘇らせ、砂漠で呪いを解くための旅を続けるのだった。

特撮のできばえはなかなかのもので、映像は楽しい。ただ、物語の展開は複雑というか、よく分からなかった。上のあらすじもよくわかってないまま書いているもんな。ジキルとハイドが紛れ込んでいるのも、話に厚みを持たせる意図だったのだろうが、本筋との関わりがよく分からなかった。
棺に封じ込まれた古代エジプトの王族が復活するあたり、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」になんだか似ているわけだが、ハムナプトラの方がギミックなども含めてユニークで楽しかった。主役はトム・クルーズとブレンダン・フレイザーで、明らかに前者が格上なわけだが。
ロビン・フッド」や「グラディエーター」のラッセルクロウがすっかり太っていたのには驚いた。アマネットに甘噛みしてもらったほうがいいかも。

【5段階評価】3

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2020年5月14日 (木)

(2066) 先生! 、、、好きになってもいいですか?

【監督】三木孝浩
【出演】広瀬すず、生田斗真、森川葵、竜星涼、健太郎、比嘉愛未
【制作】2017年、日本

河原和音の漫画、「先生!」の実写映画化作品。高校教師と女子生徒の恋愛を描いている。

高校2年の島田響(広瀬すず)は、素っ気ない性格の世界史教師、伊藤貢作(生田斗真)に片思い。教師と生徒の関係であることを理由に、伊藤は響の思いを跳ね返すが、響は世界史のテストで90点を取ったら、好きになってもいいか、と伊藤に問い、見事に97点を取る。文化祭の日、クラスの出し物としてウェディングドレスを着た響は、思い切って先生のところに行き、伊藤先生を一生愛することを誓う、と結婚式の誓いを口にする。そして照れたように「なんちゃって」と続け、普通の生徒に戻ると言いかけるが、その瞬間、伊藤は響を抱きしめ、口づけをする。
翌日、二人のキスシーンの画像が出回ってしまう。伊藤は転勤を決めるが、響に「卒業したら付き合おう」と約束する。高校を卒業した響を伊藤が出迎えに来る。響の最初のお願いは、手を繋いでほしい、だった。

橋の上で響を見つけた伊藤が響を抱きしめるシーンは感動的で、そこそこ泣けた。ただ、まあさすがに、ちょっと広瀬すずの演じる女子高生、島田響は純粋でしおらしすぎた。か細い声でうつむいてばかり。怒ったり叫んだりするシーンは一度もない。作り物のような性格で、人間らしさが感じられなかった。
ストーリーにも、今ひとつ奥深さがなかった。過去の伊藤の恋愛に何かつらいことがあったらしいことが序盤で提示されるのだが、それが回収されない。響から「どうして抱きしめてくれたの」と問われ、「魔が差した」という最悪の答えで響を突き落とす伊藤。その本音は何だったのか。伊藤の過去の恋愛と運命的な共通点があったのか、と気になったが、特に何の描写もなく、どうやら本当に魔が差して抱きしめただけだったという落ち。ぎゅっと抱きしめ「よし、ここまでだ」ぐらいならかっこよかったが、キスまで行ったら理性崩壊と言われてもしかたない。そして、明らかにいい人の両親、島田遼子(八木亜希子)と島田秀樹(矢柴俊博)は、キス事件後、一切出てこない。普通、娘が先生にキスされたら、相当激怒するはずだが、そういうところを何も描いていないところも、本作がきれい事すぎて現実味がないと感じさせた。
ついでにツッコむと、サブタイトルの「、、、」。三点リーダーの「・・・」に読点や句点を使うのは、どうにもバカっぽくて受け付けない。今どきのSNS風表現なのかもしれないが、映画も言葉を扱うという点においては文学の一種だと思うので、こういう安っぽい文字遣いにはがっかりする。

【5段階評価】3

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2020年5月12日 (火)

(2065) テッド2

【監督】セス・マクファーレン
【出演】マーク・ウォールバーグ、セス・マクファーレン(声)、アマンダ・セイフライド、ジェシカ・バース
【制作】2015年、アメリカ

命の宿ったクマのぬいぐるみの活躍を描いたコメディ。「テッド」の続編。

クマのぬいぐるみ、テッド(セス・マクファーレン)は、スーパーのレジ打ちの仕事仲間、タミ=リン(ジェシカ・バース)と結婚。子どもを得るために養子縁組の申請をしようとするが、それをきっかけに、テッドの市民権が疑問視され、結婚が無効になってしまう。テッドは親友のジョン・ベネット(マーク・ウォールバーグ)とともに弁護士事務所を訪ね、若い女性弁護士サマンサ・レスリー・ジャクソン(アマンダ・セイフライド)をつけるが、裁判で敗退。テッドは所有物と見なされてしまう。サマンサは高名な一流弁護士、パトリック・ミーガン(モーガン・フリーマン)に再弁護を頼むが、パトリックは、テッドがドラッグにふけって社会に貢献していないことを理由に弁護を断る。
テッドを狙っていたドニー(ジョバンニ・リビシ)は、憂さ晴らしにコミコンに来ていたテッドをさらうが、ジョンとサマンサがテッドを取り返す。逆ギレしたドニーは、テッドめがけてコミコンの展示物として吊ってあったスター・トレックのエンタープライズ号の模型を落下させる。それに気づいたジョンが身を挺してテッドをかばい、重傷を負う。病院に担ぎ込まれたジョンは無事に一命を取り留める。そこに弁護士のパトリックが現れ、ジョンにそこまでさせたテッドの弁護を買って出る。かくしてテッドの人権は認められ、テッドは改めてタミ=リンに結婚を申し込む。二人は養子縁組で赤ちゃんを手にし、幸せに包まれるのだった。

オープニングのダンスシーンは、なかなか見事なできばえ。「ジュラシック・パーク」のパロディには気づいたが、知らない人には何のことか分からない。おそらく自分も見逃しているパロディがいくつもあるんだろう。「96時間」ばりのシリアスさで子供用シリアルを買ったリーアム・ニーソンが、ラストシーンで血まみれになってシリアルを返しに来る(おそらく子供用シリアルを巡って死闘が繰り広げられたのだろう)のは、何のパロディか、よく分からなかった。

【5段階評価】3

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2020年5月11日 (月)

(2064) テッド

【監督】セス・マクファーレン
【出演】マーク・ウォールバーグ、セス・マクファーレン(声)、ミラ・キュニス、ジョエル・マクヘイル、ジョバンニ・リビシ
【制作】2012年、アメリカ

命の宿ったテディ・ベアを親友に持つ男が、恋人を獲得しようと奮闘するコメディ。

子どもの頃、友達のいなかったジョン・ベネット(ブレトン・マンリー)は、クリスマスプレゼントにテディベアのぬいぐるみをもらう。喜んだジョンはテディと名付け、夜、ベッドで、彼が本当に話せたら親友になれるのに、と夢見る。すると翌朝、テディが動いてしゃべり出す。親も世間も驚くが、やがてそれは飽きられ、忘れられる。
ジョンは青年(マーク・ウォールバーグ)となり、広告代理店で働くロリー(ミラ・キュニス)と恋人同士となるが、レンタカー屋の店員に過ぎないジョンは、結婚を言い出せずにいた。かわいいぬいぐるみだったテディも、35歳のジョン同様、性格は大人になり、マリファナや酒をやり、下品な言葉遣いをするようになっており、ジョンとはすっかり悪友同士。ロリーはジョンがテディのせいで大人になりきれないと考え、ジョンもロリーの思いに答えようと、テディに一人暮らしをさせる。しかし、テディは頻繁にジョンを呼びつけ、ジョンは仕事やロリーとのデートをすっぽかしたため、ロリーはついに愛想を尽かす。しかし、テディはロリーを説得し、ジョンとよりを戻してほしいと頼む。ロリーがジョンと再会したとき、ジョンにテディからの電話が入る。テディをずっと狙っていたドニー(ジョバンニ・リビシ)がテディを誘拐したのだ。テディはドニーから逃げようと野球場の照明灯によじ登るが、ドニーに引っ張られて体が真っ二つになり、動かなくなってしまう。ジョンとロリーはテディの体と中の綿を集めて家に持ち帰り、テディの体を縫って元に戻すが、テディは動かないまま。しかし翌日、テディは元に戻る。ロリーはテディを認め、三人で仲良く暮らすことになるのだった。

「フラッシュ・ゴードン」のサム・J・ジョーンズを始め、実在の芸能人が何人か登場するが、アメリカの文化を知らないとあまり楽しめない。テディの動きは自然だが、作中のギャグには今ひとつピンとこなかった。それにしても、リビングにうんこが落ちてるとか、こういう汚いネタが多いのが、アメリカのコメディ映画のなんとも不愉快なところ。
マーク・ウォールバーグの二の腕が、役どころにまったくそぐわないほどムキムキなのは面白かった。

【5段階評価】3

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2020年4月29日 (水)

(2060) 青夏 きみに恋した30日

【監督】古澤健
【出演】葵わかな、佐野勇斗、古畑星夏、岐洲匠、霧島れいか、南出凌嘉
【制作】2018年、日本

南波あつこの漫画「青夏 Ao-Natsu」を実写化した青春恋愛映画。夏休みの間、田舎の祖母の家に滞在することになった女子高生と地元の男子高生との恋を描く。

東京の高校1年生、理緒(葵わかな)は、弟の颯太(南出凌嘉)とともに、夏休みを祖母(白川和子)の家で過ごすことになる。理緒は、そこで出会った酒屋の息子で高校3年生の泉吟蔵(佐野勇斗)と出会い、紆余曲折がありながらも両思いになる。夏休みが終わり、理緒は東京に戻る。地元に残って酒屋を継ぐか東京でデザイナーの夢を追うか迷っていた吟蔵は、理緒の後押しもあり、東京に行くことを決意。二人は東京で再会し、口づけを交わすのだった。

東京の女の子と田舎の男の子の純愛を描き、さほど大きな事件もなく恋が実るという罪のない作品。住む都県が違うだけで二人は住む世界が違うとか大げさな感じなんだが、まあ微笑ましい青春映画だろう。吟蔵との別れが辛くて、予定を一日早めて吟蔵に黙って電車で東京に戻る理緒を、吟蔵がバイクで追いかけるシーンにはちょっとうるっときた。

【5段階評価】3

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