評価3の映画

2021年8月16日 (月)

(2354) シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ

【監督】アンソニー・C・フェランテ
【出演】アイアン・ジーリング、タラ・リード、マシエラ・ルーシャ、デビッド・ハッセルホフ
【制作】2016年、アメリカ

アメリカ内陸部を襲う巨大トルネードと鮫との戦いを描いたテレビ映画。「シャークネード エクストリーム・ミッション」の続編。

シャークネードを無力化するシステムを開発したアストロX社の社長、アストン・レナルズ(トミー・デビッドソン)は、ラスベガスに鮫をテーマにしたホテルを建設。しかし、ラスベガスで巨大竜巻が発生。ホテルの鮫が巻き上げられ、シャークネードになる。シャークネードは砂を巻き上げたサンドネード、岩を巻き上げたボルダネード、油田の油を巻き上げたオイルネード、それに引火したファイアネード、発電所を巻き込んだライトニングネード、原子力発電所を巻き込んだニュークリアネードと姿を変え、大暴れする。フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は家族を救うため、姪のジェム(マシエラ・ルーシャ)や息子のマット(コディ・リンリー)らと奮闘する。
東海岸のシャークネードで死んだと思われていたフィンの妻、エイプリル(タラ・リード)は、父親のウィルフォード(ゲイリー・ビジー)によってサイボーグとして再生されていた。エイプリルはフィンらと合流し、息子のギル(クリストファー・ショーン、ニコラス・ショーン)を救出。ナイアガラの滝で量子箱を起動させてシャークネードを無力化する。安堵した一同のもとにエッフェル塔が飛んでくる。そこにはパリに渡っていたノバの影があるのだった。

西海岸、東海岸と来て、今回は中央アメリカ。オープニングの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」から「オズの魔法使」や「アイアンマン」、「ターミネーター」も入っていたようだが気づかなかった)、悪乗り感もあった。原発が破壊されてニュークリアネードになるという展開は、日本だと不謹慎だなんだと言われて謝罪沙汰になりそうだが、この辺りのエンタメへの寛容さはアメリカらしい。

【5段階評価】3

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2021年8月15日 (日)

(2353) シャークネード エクストリーム・ミッション

【監督】アンソニー・C・フェランテ
【出演】アイアン・ジーリング、タラ・リード、キャシー・スケルボ、ライアン・ニューマン、フランキー・ムニッズ
【制作】2015年、アメリカ

アメリカ東海岸一帯を襲う巨大トルネードと鮫との戦いを描いたテレビ映画。「シャークネード カテゴリー2」の続編。

ワシントンD.C.に巨大シャークネード(鮫を巻き上げたトルネード)が発生。シャークネードは東海岸全体に広がっており、フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は、ユニバーサルスタジオを訪れている家族を守るため、ワシントンからユニバーサルスタジオのあるオーランドに向かう。途中、ロスの「シャークネード」でともに戦ったノバ(キャシー・スケルボ)と合流。シャークネードを無力化できる巨大な火柱を発生させるため、フィンはNASAに勤めていた父親ギルバート(デビッド・ハッセルホフ)に協力を仰ぐ。フィンはギルバート、妻のエイプリル(タラ・リード)とともにスペースシャトルに乗り込み、宇宙からの熱光線でシャークネードを消滅させる。ギルバートは宇宙服の燃料切れで地球に戻れなくなるが、エイプリルとフィンは宇宙に飛んできた巨大鮫の腹に入った状態で大気圏に突入し、地上に生還。鮫の中でエイプリルは身ごもっていた息子を産む。再会を喜ぶ家族だったが、空から落ちてきたスペースシャトルの破片がエイプリルに激突する直前で作品は終わる。

空から降ってくる鮫が宇宙に現れるというおバカ映像だが、流れは比較的無理がなく、意外と楽しめた。作品にはアメリカで活躍する芸能人などのカメオ出演が多く、アメリカ人はより楽しいのだろう。本作は自動録画で取りこぼしてしまったため、初めてAmazon Primeの有料版で視聴した。

【5段階評価】3

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2021年7月23日 (金)

(2347) ノア 約束の舟

【監督】ダーレン・アロノフスキー
【出演】ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、レイ・ウィンストン
【制作】2014年、アメリカ

ノアの方舟の伝説を映画化したファンタジー作品。

アダムの子孫ノア(ラッセル・クロウ)は神の啓示を受け、洪水から動物たちを救い、未来に継承させるため、方舟の建設を始める。ノアの父(マートン・チョーカシュ)を殺した王トバル・カイン(レイ・ウィンストン)は、方舟を乗っ取ろうと大群で攻め込むが、岩の姿をした見守りの天使たちがそれを追い払う。舟の中で、ノアは子ども達に、未来に生き残るべきは動物たちであり、人間は滅ぶのだと説くが、旅の途中で助けた少女イラ(エマ・ワトソン)は、ノアの長男セム(ダグラス・ブース)の子を授かる。それを知ったノアは、女児が誕生したら直ちに殺すと宣言する。果たして、イラが産んだのは双子の姉妹だった。ノアは二人の赤子を殺そうと剣を突き立てようとするが、思いとどまる。ノアは神の啓示に背いた自分を責めるが、イラは、神はノアに選択を与え、ノアが慈悲を選んだのだと説く。ノアは心を入れ替え、息子たちに「産めよ。増やせよ。地を満たせ」と語りかける。空には大きな虹が輝くのだった。

ジェニファー・コネリーやアンソニー・ホプキンスなどの名優が登場し、壮大な特撮を織り交ぜた大作のはずなのだが、チープ感がつきまとう作品だった。中盤、方舟に乗り込もうと押し寄せる人々を、ノアが問答無用に惨殺するシーンがあるのだが、たとえばここでノアが「赦してくれ」と泣き叫びながら人々を振り払っていれば、ノアの苦悩や葛藤を表現できたはず。本作では単純なアクションシーンになっていて深みがない。幼少時に腹部を負傷し、子どもを産めない体になっていたイラが、ノアの祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)の力で子どもを産める体になるシーンは唐突で、必然性や脈絡が感じられなかった。家族のもとを離れて旅立つハム(ローガン・ラーマン)についても、新しい出会いの予感などを描くこともできるのに、何も救いもないままほったらかして終わる。唯一、剣を突き立てようとしていたノアが赤子に口づけをするシーンだけは感動的だった。

【5段階評価】3

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2021年7月12日 (月)

(2343) JOKER

【監督】トッド・フィリップス
【出演】ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン
【制作】2019年、アメリカ

バットマン」の悪役JOKERの誕生秘話を描いた作品。

老いた母親ペニー(フランセス・コンロイ)と二人で暮らすアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、笑いが止まらなくなる精神疾患を抱えていた。彼はピエロの仕事をしながらコメディアンを目指していたが、街の不良少年から暴行を受け、仕事仲間のランドル(グレン・フレシュラー)から護身用にと拳銃を渡される。しかし、慰問先の病院の子ども達の前で持っていた拳銃を落としてしまい、雇い主に首を宣告されてしまう。ピエロ姿のまま電車に乗っていたアーサーは、無神経なビジネスマン3人が、若い女性にちょっかいを出しているのを見かける。アーサーはそこで笑いの発作が起きてしまい、気づいたビジネスマンから暴行を受けるが、持っていた銃で彼らを撃ち殺す。事件は富裕層に不満を持つ貧困者の犯罪とされ、ピエロは富裕層打倒のシンボルとなる。殺されたビジネスマンは、街の名士トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の会社の社員だったことから、トーマスは犯人や貧困層を激しく非難する。
アーサーは同じアパートに住むシングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)と親しくなり、自分のステージを見に来てもらう。ステージの映像が、憧れのコメディアン、マレー・フランクリンの番組で取り上げられ、アーサーは喜ぶが、マレーはアーサーのつまらないネタを笑いものにしているだけだと知り、アーサーは失望する。
母親ペニーから、トーマスが自分の父親だと聞かされたアーサーは、トーマスに会いに行くが、ペニーは狂った女で自分とは何も関係はなく、アーサーはペニーの養子だと聞かされる。アーサーは病院の記録を調べ、トーマスの言葉が真実だったことを知る。ソフィーと親しくなったこともアーサーの妄想だった。アーサーは自分に嘘を突き続けていたペニーを病室で窒息死させる。ペニーの死を知ったランドルは、小人症の仲間ゲイリー(リー・ギル)を連れてアーサーの様子を見に来るが、彼の本当の目的は、警察の捜査が自身に及んだことによる口裏合わせだった。自分を失職に追いやった恨みからアーサーはランドルを惨殺する。
マレーの番組で流れたアーサーの映像が意外な反響を呼んだため、アーサーはマレーの番組出演が決まる。アーサーはマレーの番組で、自分がビジネスマン3人を殺害した犯人だと告白。彼を責めるマレーを撃ち殺し、その場で逮捕される。パトカーに乗せられたアーサーは、街が暴動によって混乱状態に陥っている様子を目にする。すると暴動を起こす市民によって護送中のパトカーが襲われ、アーサーはパトカーから救い出される。運命にもてあそばれるように、彼は暴動の主導者、ジョーカーとして担ぎ上げられるのだった。

猟奇的犯罪者として描かれがちな悪役ジョーカーを、度重なる不幸な運命に翻弄される悲劇の人として描いている。これまで大きな主役を務めた実績のなかったホアキン・フェニックスが、悲しいことが起きても笑いがこみ上げるという怪演を見せて高く注目され、アカデミー賞主演男優賞を射止めた。異色のアメコミ作品と言えるが、物語としては想像を超えてくるほどの内容ではなかった。
なお、本作はテレビ無料録画ではなく、Amazon Primeで視聴した。

【5段階評価】3

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2021年7月 5日 (月)

(2342) GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

【監督】押井守
【出演】田中敦子(声)、大塚明夫(声)、山寺宏一(声)、榊原良子(声)
【制作】2008年、日本

士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」の映画化作品。1995年公開の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のリニューアル版。

サイボーグが実現した近未来世界。光学迷彩を纏った暗殺者が外交官を暗殺する事件が起き、内務省公安9課の草薙素子(田中敦子)は相棒のトグサ(山寺宏一)やバトー(大塚明夫)と捜査に乗り出す。事件の裏に、「人形使い」と呼ばれるハッカーの存在が浮かび上がる。
ある日、女性型の義体が公安9課に持ち込まれる。義体の頭脳の中に人形使いの意識が入り込んでいることが判明。義体は自らを生命体だと主張し、亡命を希望する。そこに外務省の手を引く部隊が乱入し、義体を持ち去ってしまう。素子は義体を追い、銃撃戦の末、義体を手に入れると、バトーが見守る中、義体の頭脳に「ダイブ」し、義体の意識と対話をする。その後、外務省の狙撃部隊により義体は破壊されるが、バトーが咄嗟に庇ったことで、素子の頭脳は損傷を免れる。バトーが闇ルートで入手した義体に頭脳を移した素子は、再びネットの世界に消えていくのだった。

ブレードランナー」の世界観の影響を色濃く受けていることは間違いなく、サイボーグは自我を持つのか、生命として認められるのかというテーマが取り上げられている。文学性の高い内容である一方で、登場人物の背景や、なぜ外務省が黒幕として動く理由などの説明が不足していて、物語に関しては、よく言えば想像力をかき立てられる、悪く言えば何となくしか理解できない作品だった。

【5段階評価】3

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2021年6月28日 (月)

(2339) ニセコイ

【監督】河合勇人
【出演】中島健人、中条あやみ、池間夏海、島崎遥香、DAIGO
【制作】2018年、日本

古味直志の漫画「ニセコイ」の実写映画化作品。恋人同士を演じることになった二人の恋の行方を描いたラブコメディ。

ヤクザ集英組の二代目、一条楽(中島健人)は、凡矢理高校に通う高校生。彼は幼い頃、ロミオとジュリエットの絵本を持つ少女と、錠と鍵のペンダントを分け合い、再開したら結婚しようという約束をしていた。ある日、楽は、登校時に校門に飛び込んできた女子生徒に膝蹴りを食らう。その子は、楽のクラスの転校生、桐崎千棘(中条あやみ)。彼女はニューヨークのギャング「ビーハイブ」のボス(団時朗)の娘。ビーハイブと集英組が抗争寸前の状態となったため、集英組の親分(宅麻伸)はビーハイブのボスと一計を案じ、楽と千棘が恋人同士を演じることで、血気にはやる構成員を鎮めることにする。楽と千棘はしぶしぶその作戦に乗ることになる。千棘は楽をもやしと呼び、楽は千棘をゴリラ女と呼んで、互いにいがみ合っていたが、ビーハイブの幹部クロード・リングハルト(DAIGO)は二人の関係を怪しみ、監視を怠らないため、二人は仲睦まじい恋人同士を演じざるを得なくなる。
楽は、クラスの同級生、小野寺小咲(池間夏海)に片思いをしており、彼女がペンダントの相手であることを夢見るが、実は彼女が本当に鍵のペンダントの持ち主だった。小咲は楽がペンダントの相手であることを知っており、彼に気づいてもらうため、文化祭の出し物をロミオとジュリエットにすることを提案。ロミオ役は楽に決まり、小咲は自分がジュリエット役になろうとするが、千棘が抜擢されてしまう。しかし、千棘は小咲がペンダントの相手であることを知り、演劇が終わると、楽を小咲に譲り、アメリカ行きの飛行機に向かう。楽は小咲が運命の相手であることを知るが、自分の愛する女性が千棘であることに気づく。小咲も楽の思いを受け入れる。楽は千棘を追って空港に向かい、千棘に愛を告白。二人は空港で口づけをかわすのだった。

漫画のような設定で漫画のようなラブコメディ。原作は漫画なんですけども。ばかばかしい作品ではあるが、千棘と小咲以外にも、楽に言い寄る美少女、橘万里花(島崎遥香)も登場したりして、恋の展開はそれなりに面白く、肩の凝らない娯楽映画として楽しめる部類だった。

【5段階評価】3

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2021年6月20日 (日)

(2336) 網走番外地

【監督】石井輝男
【出演】高倉健、丹波哲郎、南原宏治、安部徹、嵐寛寿郎、田中邦衛
【制作】1965年、日本

網走刑務所に収監された男の運命を描いた作品。

網走刑務所に、複数の囚人が送り込まれる。その一人、ヤクザの橘真一(高倉健)は、刃傷沙汰を起こして刑務所行きとなったが、貧乏のために不幸な再婚を強いられた母親と妹を気にかける筋の通った男。雑居房のボス依田(安部徹)や、橘に敵意をむき出しにする権田(南原宏治)らと衝突し、懲罰房に入れられながらも刑期を務める。保護司の妻木(丹波哲郎)は、病床に伏せる母親に会いたいという橘の思いを受け、仮釈放の手続きに奔走する。
しかし、出所を間近に控えた橘をよそに、依田らは脱獄を企て、雪道を行く移動中のトラックから飛び降りて脱走。権田と手錠で繋がれていた橘は、それに巻き込まれてしまう。ようやく仮釈放の手続きを終えた妻木は、橘の脱走を知って激怒し、橘を追う。
絶えず争いながら雪山を逃げ続ける権田と橘は、列車の線路に横たわり、レールの上に手錠を渡して機関車の車輪で断ち切るという賭に出る。手錠は切断され、橘は自由を手に入れるが、権田は負傷。権田の言動に終始怒りを感じていた橘は、彼を置いて立ち去ろうとするが、権田が「おっかさん」と力なく何度もつぶやくのを聞き、彼も自分と同じように不幸な人生を歩んできたことに気づく。橘が権田を抱えて雪道を進み始めたところに彼を追ってきた妻木が現れる。妻木は橘の行為を責めるが、橘は自分はどんな裁きも受けるから権田を病院に運んでほしいと懇願。橘の誠意に気づいた妻木は橘を赦し、三人で馬ぞりに乗って病院を目指すのだった。

低音ボイスの高倉健の主題歌で始まり、幕間にも何度か歌が入るのが特徴的。お笑い好きの自分からすると、ショートコントネタのようにも見えた。
主人公をはじめ、登場人物がどういう罪や境遇で刑務所入りしたのか、多くは語られない。妻木と橘の関係も、過去のシーンなどでは描かれない。回想シーンは橘の不遇な少年時代と継父のもとを飛び出すところのみになっている。余分な説明シーンを省くことで、観る者は橘の現在と過去に集中することができ、テンポがよかった。権田と橘が雪上で殴り合いの喧嘩をするシーンでは、空を舞うカラスのカットを混ぜることで、要は殴り合う振りの喧嘩シーンだけを映すよりも、不安をかき立てることに成功している。
タイトルは聞いたことがあったものの、内容は知らずに観たので、脱獄ものだったのは意外だったが、ドタバタ劇ではない硬派な作風。物静かな印象の強い高倉健だが、本作ではひと味違う勝ち気な役どころを演じている。

【5段階評価】3

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2021年6月14日 (月)

(2335) ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

【監督】ロン・ハワード
【出演】オールデン・エアエンライク、エミリア・クラーク、ウディ・ハレルソン、ドナルド・グローバー
【制作】2018年、アメリカ

スター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ。名脇役、ハン・ソロの若い頃を描いた作品。

若い盗賊、ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、恋人のキーラ(エミリア・クラーク)とともに、高価なハイパー燃料コアクシウムを奪取して逃走しようとするが、キーラだけ捕まってしまう。キーラを連れ戻すことを心に誓ったハンは、帝国軍にいったん入隊。檻に入れられていたチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)を仲間にし、戦場荒らしをしているトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)の一味に加わる。ベケットは仲間とともに大量のコアクシウムを強奪しようとするが、ライバル盗賊のエンフィス・ネスト(エリン・ケリーマン)の妨害に遭い失敗。ベケットは生き残ったハンを連れて、依頼主のドライデン・ボス(ポール・ベタニー)に失敗の穴埋めの相談に行く。ハンはそこでキーラに再会。キーラはドライデンの副官となっていた。冷酷非情なドライデンはベケットとハンを始末しようとするが、ハンがとっさに、未精製のコアクシウムを盗んで精製するという案をひねり出し、ドライデンはそれを了承。ハンは高速船を持つランド・カルリジアン(ドナルド・グローバー)のもとに向かい、カード勝負を挑むが、ランドのいかさまによって返り討ちにあう。しかし、同行していたキーラやベケットの説得を受け、ランドは未精製コアクシウムの強奪作戦に参加。ハンたちは死闘の末、作戦を成功させる。精製基地に到着した彼らが一息ついていたところに、エンフィス・ネストが現れる。警戒するベケットらだったが、エンフィスは盗賊ではなく、帝国の暴虐に立ち向かう反乱組織の若き女性指導者だった。エンフィスの説得を受け、ハンは協力を決断。ハンはベケットを説得するが、ベケットは立ち去る。ハンはキーラとともにコアクシウムを持ってドライデンの船に乗り込む。しかし、ドライデンはベケットの密告により、ハンがドライデンを出し抜こうとしていることを察知していた。ドライデンの手下は、エンフィスたちを取り囲み、彼らのもとにあるはずの本物のコアクシウムを奪おうとするが、容器はカラ。ハンは、ドライデンが自分を裏切ることを予知し、裏の裏をかいて、本物のコアクシウムをドライデンのもとに持ち込んでいたのだ。ベケットはとっさにドライデンを裏切り、チューバッカを脅してコアクシウムとともに逃走。ハンはドライデンと一騎打ちとなるが、キーラがドライデンに挑みかかり、彼を倒す。キーラはハンに、自分は後を追うのでチューイを助けに行くよう告げると、自らはダース・モール(サム・ウィットワー)に連絡を取り、ベケットがコアクシウムを持ち出したと報告する。
ベケットに追いついたハンはベケットを倒し、チューイを救出すると、コアクシウムをエンフィスに託し、ランドのもとに向かう。彼のいかさまを見抜いていたハンは、ランドが袖に隠し持っていたカードを密かに奪い取り、カード勝負に勝利。ミレニアム・ファルコン号を手に入れ、チューイとともに宇宙に飛び立つのだった。

特撮はよくできており、列車からコアクシウムを強奪するシーンはなかなかの迫力。シリーズ本作で登場するチューバッカやランド・カルリジアンとの出会いの様子が分かるのも面白く、一本道RPGのようなお約束感は感じるものの、娯楽作品としては普通に楽しめた。ただ、初期のスター・ウォーズ・シリーズの見所である重厚な人間ドラマという意味では、チューイやランドとの厚い友情や、キーラとの運命的な別れなど、もっと感動的に描くこともできたのではないか、と少々物足りなかった。興行的にも成功とは言えなかったようだ。
ところどころで見せる、若きハン・ソロの苦笑いの表情などは、ハリソン・フォード演じる本家ハン・ソロを彷彿とさせるところもあった。

【5段階評価】3

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2021年6月13日 (日)

(2334) ヲタクに恋は難しい

【監督】福田雄一
【出演】高畑充希、山﨑賢人、賀来賢人、菜々緒、斎藤工、佐藤二朗、ムロツヨシ、今田美桜
【制作】2020年、日本

ふじたの同名漫画が原作のラブコメディ。オタクの男女の恋物語を描いている。

重度のアニメオタクであることを隠して働いていた桃瀬成海(高畑充希)は、幼なじみのゲームオタク、二藤宏嵩(山﨑賢人)と社内で再会。二人は交際を始める。成海は宏嵩を、コミケの助手のように扱っていたが、次第に自分がオタクであることを隠さずに過ごせる宏嵩に安らぎを感じるようになり、二人の関係は少し深まるのだった。

ミュージカル仕立てで、歌やダンスが時折混ざるのだが、正直に言ってそれほど上手ではないのと、それぞれがちょっとずつ長めなので、観ていてだれた。オタク用語や登場するゲームやアニメに共感できる人には楽しいだろうが、そうでもない人は面白さを感じないだろう。自分は残念ながら後者だった。せめてモンハンぐらいはやっていれば違ったのかもしれない。

【5段階評価】3

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2021年6月 6日 (日)

(2332) スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

【監督】J・J・エイブラムス
【出演】デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、イアン・マクダーミド
【制作】2019年、アメリカ

「スター・ウォーズ」シリーズ第9作。銀河を支配しようとする悪の帝王に立ち向かう人々の戦いを描いたスペース・オペラ。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の続編。

悪の組織ファースト・オーダーの黒幕パルパティーン(イアン・マクダーミド)は、巨大艦隊による銀河支配作戦「ファイナル・オーダー」を進める。レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンスは、敵艦隊の位置を探る。手がかりを求め、レジスタンスのレイ(デイジー・リドリー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー(オスカー・アイザック)らは砂漠の惑星パサーナに向かう。彼らはそこで、ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)と対面。ランドの助言でレイたちは、パルパティーンの居場所の手がかりとなる短剣を手に入れるが、同じ場所に現れたファースト・オーダーの最高指導者カイロ・レン(アダム・ドライバー)の部隊にチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)をさらわれ、短剣も奪われてしまう。
短剣に刻まれた文字を解読するため、ポーたちはC-3POとともに惑星キジーミに向かい、パルパティーンの本拠地をつきとめる重要な情報を得る。レイたちはチューバッカを救出するため、敵の戦艦スター・デストロイヤーに潜入。スパイの導きもあり、チューバッカの救出に成功する。レンは、パルパティーンを倒してともに銀河の帝王になろうとレイに告げるが、レイは拒否。二人はライトセーバーで激しく戦う。死の淵にあったレイアはレンに語りかけ、戦意を失ったレンの体を、レイのライトセーバーが貫く。レンの変化を感じたレイは、フォースの力でレンの傷を癒やすと、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が晩年を過ごした地に向かう。パルパティーンを倒すことを拒否しようとするレイだったが、ルークは彼女にレイアのライトセーバーを託し、勇気づける。
ポーやフィンたちは、ファイナル・オーダー阻止のため、ファースト・オーダーの大艦隊に立ち向かい、レイはパルパティーンのもとに向かう。パルパティーンは、レイが自分に復讐し、ダークサイドに落ちてシスを継ぐことを望むが、レイはそれを拒否。パルパティーンは、そこに現れたレンとともにレイを葬ろうとするが、レイは死力を尽くしてパルパティーンを倒す。ポーたちも民間人の宇宙船の大援軍の力を得て大艦隊の殲滅に成功。銀河に平和が訪れるのだった。

スター・ウォーズ・シリーズの大団円となる最終作。時代を先取る特撮のインパクトや、血縁をテーマにした人間ドラマが魅力的なシリーズだったが、最終作に至る7-9作は、登場人物が多めで、その関係性の描写が弱く、物足りなさが残った。ルークとレイアが実は兄弟で、ダース・ベイダーが実は父親で、レイアとハン・ソロが最後に結ばれて、と主要人物の人間関係が分かりやすく、それゆえ劇的で濃密だったシリーズ1-3作に比べると、7-9作に登場するポーやフィンは、レイとの関わりが血縁ではないために希薄だし、その割に彼らをけっこう中心人物的に描くので、結果的にレイの出生の秘密のインパクトも弱くなってしまった。特撮や、登場する乗り物や異星人も、CG全盛の時代では目新しさも薄くなってしまい、逆にすでに亡くなっていたキャリー・フィッシャーのアーカイブ出演や、旧作登場人物(ランド・カルリジアン)のご本人復活登場など、過去の威光にすがるような話題作りが目立った。好きなシリーズなので、批判は不本意だが、正直に言って、何度も見直したい、という感動は得られなかった。

【5段階評価】3

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