評価3の映画

2021年11月 5日 (金)

(2362) スター・トレック

【監督】ロバート・ワイズ
【出演】ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、スティーブン・コリンズ
【制作】1979年、アメリカ

地球の危機を救う宇宙船の活躍を描いたSF作品。

高い攻撃力を持った巨大な星雲が地球に迫っていることが判明し、船長経験のあるカーク(ウィリアム・シャトナー)は、若いデッカー艦長を副官に降格させ、自ら船長となって宇宙船エンタープライズ号で捜査に乗り出す。カーク船長の指示のもと、エンタープライズ号はワープ航行に入るが、航路上の障害物に衝突する危機に見舞われる。デッカーはカーク船長の指示を拒否して自らの判断で危機を回避。カーク船長はデッカーが自分に張り合おうとしていると嘆くが、同僚のマッコイ(ディフォレスト・ケリー)は、張り合っているのはカークの方だとたしなめる。
エンタープライズ号にバルカン星人のスポックが搭乗。感情を捨て去ったスポックは、乗組員の歓迎をいなし、淡々と任務を全うする。やがてエンタープライズ号は謎の星雲に接近。エンタープライズ号は攻撃を受け、デッカーとかつて恋仲だったアイリーア(パーシス・カンバッタ)が捕らえられてしまう。彼女はアンドロイドとして再びエンタープライズに現れ、情報収集を開始。アンドロイドは人間を炭素体ユニットと呼び、自分を送り込んだのはビジャーで、自分を作り出したクリエイターを探しているのだと説明する。地球への攻撃開始を阻止するため、カーク船長はアンドロイドに、クリエイターの情報を提供するから攻撃をやめるよう交渉。カーク船長やデッカーらは、ビジャーのもとに向かう。そこには、地球がかつて宇宙に放った探査船ボイジャーがあった。ボイジャーが地球へのデータ送信を試みる過程で、クリエイターとの融合を求めるようになったのだった。アイリーアを失ったデッカーは、自らボイジャーと融合することを決心。カーク船長らはボイジャーに取り込まれるデッカーを見送ると、エンタープライズ号に戻るのだった。

スター・ウォーズ」と並び称される古典的SF作品の第1作。「スター・ウォーズ」に比べると、派手なアクションシーンは控えめで、本作も「機械に命はあるか」「機械と人間は融合できるのか」といった深遠な主題が描かれている。

【5段階評価】3

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2021年10月16日 (土)

(2361) オーバー・ザ・トップ

【監督】メナハム・ゴーラン
【出演】シルベスター・スタローン、デビッド・メンデンホール、スーザン・ブレイクリー、ロバート・ロッジア
【制作】1987年、アメリカ

アーム・レスリングの勝負に挑む男と、その息子の親子愛を描いた作品。

長距離トラック運転手のリンカーン・ホーク(シルベスター・スタローン)は、陸軍幼年学校を卒業した一人息子のマイケル・カトラー(デビッド・メンデンホール)を出迎える。リンカーンは、妻のクリスティーナ(スーザン・ブレイクリー)と別れていた。クリスティーナの父親のジェイソン・カトラー(ロバート・ロッジア)が、リンカーンを認めなかったためだった。しかしクリスティーナはリンカーンを信頼しており、温室育ちのマイケルの成長のため、リンカーンとともに過ごすことを望んだのだった。
マイケルは、肉中心の食事をし、レストランで賭けアーム・レスリングをする父親になじめなかったが、トラックの運転を任されたり、運転席で寝泊まりする生活にも慣れていく。さらには、父親に勇気づけられて自分より体格のいい少年に腕相撲で勝ち、父親との絆を深めていく。
二人は、闘病中のクリスティーナが入院している病院に到着するが、クリスティーナは容態が急変して亡くなってしまっていた。マイケルは、リンカーンが迎えに来たせいで母親に会えなかったとリンカーンを責め、祖父であるジェイソンのもとに引き取られる。リンカーンはマイケルの親権を諦め、単身、ラスベガスのアーム・レスリング大会に挑む。それを知ったマイケルは、祖父に内緒で家を抜け出し、ラスベガスに向かう。リンカーンは強敵を倒し続け、決勝を迎えると、応援に来た息子の前で、ライバルのブルー・ハリー(リック・ザムウォルト)を倒し、優勝する。リンカーンは、優勝賞品のトレーラー・トラクターにマイケルを乗せ、新たな道を進むのだった。

ひたむきな主人公が、悪役を倒して優勝し、親子の愛情を取り戻すという単純明快なストーリー。スポーツものに外れはないというものの、アーム・レスリングはルールが単純すぎて競技の中味で盛り上げるのが難しいため、一歩間違えばしらけた作品になってしまうが、脂の乗ったシルベスター・スタローンが朴訥な父親を好演し、心温まり、胸が熱くなる感動作に仕上がっていた。「ロッキー」、「ランボー」シリーズに次ぐ、シルベスター・スタローンの代表作の1つだろう。

【5段階評価】3

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2021年9月26日 (日)

(2358) インターンシップ

【監督】ショーン・レビ
【出演】オーウェン・ウィルソン、ビンス・ボーン、アーシフ・マンドビ、ローズ・バーン
【制作】2013年、アメリカ

グーグルのインターンシップ生となった中年男性二人の奮闘を描いたコメディ作品。

営業の仕事を首になったニック・キャンベル(オーウェン・ウィルソン)とビリー・マクマホン(ビンス・ボーン)は、ビリーの発案でグーグル社のインターンシップに応募。大勢の優秀な学生に混じり、正社員を目指すチーム戦に挑む。チームは仲間はずれになった学生との寄せ集めで、次々と出される課題に苦戦。ニックとビリーを馬鹿にするグレアム(マックス・ミンゲラ)に差を付けられる。学生たちのコンプレックスを聞いたニックとビリーは、彼らを連れて夜の街に繰り出し、夜通し大騒ぎ。それを通じて、彼らがコンプレックスを乗り越える手助けをする。アプリ開発の課題で最優秀を獲得した彼らだったが、次のヘルプセンターの課題では、ビリーがログインをし忘れるという失態を犯し、チーム得点はゼロ。ビリーはチームメンバーに迷惑をかけていることを悔いてチームを去ってしまう。最終課題はグーグルに広告を出していない企業への営業。学生たちは地元のピザ店に営業に入るが、彼らのプレゼンは全くオーナーに響かない。ニックはビリーを説得してチームに連れ戻し、ビリートニックの話術でピザ店を説得。フランチャイズ店となりうる魅力的な店への営業が成功し、ニックとビリーのチームは大逆転勝利を収めるのだった。

失敗と挫折を繰り返し、嫌みなライバルに馬鹿にされながらも、最後に勝利をつかみ取るというよくあるサクセスストーリー。定番物なだけに普通に楽しめるが、アプリの開発(酔った人が正気を保てているか確認できるアプリ)やピザ店の営業獲得などは、アイディアの素晴らしさが伝わってこず、もう少し盛り上げてほしかった。この作品自体が、グーグルのステマのようでもあった。

【5段階評価】3

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2021年9月24日 (金)

(2357) ゴーストバスターズ

【監督】ポール・フェイグ
【出演】クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース
【制作】2016年、アメリカ

ニューヨークの幽霊を退治しようと奮闘する女性四人の活躍を描いた作品。「ゴーストバスターズ」のリブート。

ニューヨークの大学で物理学教師の終身雇用を目指していたエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は、かつて超常現象の本を共著した仲間、アビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)と、その同僚ジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)とともに、幽霊屋敷で幽霊に遭遇。そのときの動画が原因で大学教師を首になったエリンは、アビーとともに幽霊駆除会社を興す。地下鉄職員のパティ・トラン(レスリー・ジョーンズ)、イケメンだが頭の弱いケビン(クリス・ヘムズワース)を仲間に加え、幽霊駆除に奔走する。
ニューヨークの幽霊を活性化させ、世界を混乱させようと企むローワン・ノース(ニール・ケイシー)により、ニューヨークに幽霊が大量発生。エリンらはジリアンの開発した装置を駆使してゴースト退治に成功。彼女らの活躍に感謝したニューヨーク市は、彼女らに資金を提供。エリンたちは研究拠点を手に入れるのだった。

オリジナルに比べて特撮はパワーアップしているが、ストーリーにはあまりひねりがなかった。ケビンが音を防ぐのに耳ではなく目を塞ぐのが、何かの伏線(実は目で音を聞くお化けだったとか)なのかと思ったら、単に頭が悪いことを表現しているだけだった。
ゴーストバスターズ」に出演していたビル・マーレイやダン・エイクロイド、シガニー・ウィーバー、アーニー・ハドソンらがちょい役で出演しているのは、オリジナルを知っている人には楽しい趣向だった。

【5段階評価】3

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2021年8月16日 (月)

(2354) シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ

【監督】アンソニー・C・フェランテ
【出演】アイアン・ジーリング、タラ・リード、マシエラ・ルーシャ、デビッド・ハッセルホフ
【制作】2016年、アメリカ

アメリカ内陸部を襲う巨大トルネードと鮫との戦いを描いたテレビ映画。「シャークネード エクストリーム・ミッション」の続編。

シャークネードを無力化するシステムを開発したアストロX社の社長、アストン・レナルズ(トミー・デビッドソン)は、ラスベガスに鮫をテーマにしたホテルを建設。しかし、ラスベガスで巨大竜巻が発生。ホテルの鮫が巻き上げられ、シャークネードになる。シャークネードは砂を巻き上げたサンドネード、岩を巻き上げたボルダネード、油田の油を巻き上げたオイルネード、それに引火したファイアネード、発電所を巻き込んだライトニングネード、原子力発電所を巻き込んだニュークリアネードと姿を変え、大暴れする。フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は家族を救うため、姪のジェム(マシエラ・ルーシャ)や息子のマット(コディ・リンリー)らと奮闘する。
東海岸のシャークネードで死んだと思われていたフィンの妻、エイプリル(タラ・リード)は、父親のウィルフォード(ゲイリー・ビジー)によってサイボーグとして再生されていた。エイプリルはフィンらと合流し、息子のギル(クリストファー・ショーン、ニコラス・ショーン)を救出。ナイアガラの滝で量子箱を起動させてシャークネードを無力化する。安堵した一同のもとにエッフェル塔が飛んでくる。そこにはパリに渡っていたノバの影があるのだった。

西海岸、東海岸と来て、今回は中央アメリカ。オープニングの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」から「オズの魔法使」や「アイアンマン」、「ターミネーター」も入っていたようだが気づかなかった)、悪乗り感もあった。原発が破壊されてニュークリアネードになるという展開は、日本だと不謹慎だなんだと言われて謝罪沙汰になりそうだが、この辺りのエンタメへの寛容さはアメリカらしい。

【5段階評価】3

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2021年8月15日 (日)

(2353) シャークネード エクストリーム・ミッション

【監督】アンソニー・C・フェランテ
【出演】アイアン・ジーリング、タラ・リード、キャシー・スケルボ、ライアン・ニューマン、フランキー・ムニッズ
【制作】2015年、アメリカ

アメリカ東海岸一帯を襲う巨大トルネードと鮫との戦いを描いたテレビ映画。「シャークネード カテゴリー2」の続編。

ワシントンD.C.に巨大シャークネード(鮫を巻き上げたトルネード)が発生。シャークネードは東海岸全体に広がっており、フィン・シェパード(アイアン・ジーリング)は、ユニバーサルスタジオを訪れている家族を守るため、ワシントンからユニバーサルスタジオのあるオーランドに向かう。途中、ロスの「シャークネード」でともに戦ったノバ(キャシー・スケルボ)と合流。シャークネードを無力化できる巨大な火柱を発生させるため、フィンはNASAに勤めていた父親ギルバート(デビッド・ハッセルホフ)に協力を仰ぐ。フィンはギルバート、妻のエイプリル(タラ・リード)とともにスペースシャトルに乗り込み、宇宙からの熱光線でシャークネードを消滅させる。ギルバートは宇宙服の燃料切れで地球に戻れなくなるが、エイプリルとフィンは宇宙に飛んできた巨大鮫の腹に入った状態で大気圏に突入し、地上に生還。鮫の中でエイプリルは身ごもっていた息子を産む。再会を喜ぶ家族だったが、空から落ちてきたスペースシャトルの破片がエイプリルに激突する直前で作品は終わる。

空から降ってくる鮫が宇宙に現れるというおバカ映像だが、流れは比較的無理がなく、意外と楽しめた。作品にはアメリカで活躍する芸能人などのカメオ出演が多く、アメリカ人はより楽しいのだろう。本作は自動録画で取りこぼしてしまったため、初めてAmazon Primeの有料版で視聴した。

【5段階評価】3

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2021年7月23日 (金)

(2347) ノア 約束の舟

【監督】ダーレン・アロノフスキー
【出演】ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、レイ・ウィンストン
【制作】2014年、アメリカ

ノアの方舟の伝説を映画化したファンタジー作品。

アダムの子孫ノア(ラッセル・クロウ)は神の啓示を受け、洪水から動物たちを救い、未来に継承させるため、方舟の建設を始める。ノアの父(マートン・チョーカシュ)を殺した王トバル・カイン(レイ・ウィンストン)は、方舟を乗っ取ろうと大群で攻め込むが、岩の姿をした見守りの天使たちがそれを追い払う。舟の中で、ノアは子ども達に、未来に生き残るべきは動物たちであり、人間は滅ぶのだと説くが、旅の途中で助けた少女イラ(エマ・ワトソン)は、ノアの長男セム(ダグラス・ブース)の子を授かる。それを知ったノアは、女児が誕生したら直ちに殺すと宣言する。果たして、イラが産んだのは双子の姉妹だった。ノアは二人の赤子を殺そうと剣を突き立てようとするが、思いとどまる。ノアは神の啓示に背いた自分を責めるが、イラは、神はノアに選択を与え、ノアが慈悲を選んだのだと説く。ノアは心を入れ替え、息子たちに「産めよ。増やせよ。地を満たせ」と語りかける。空には大きな虹が輝くのだった。

ジェニファー・コネリーやアンソニー・ホプキンスなどの名優が登場し、壮大な特撮を織り交ぜた大作のはずなのだが、チープ感がつきまとう作品だった。中盤、方舟に乗り込もうと押し寄せる人々を、ノアが問答無用に惨殺するシーンがあるのだが、たとえばここでノアが「赦してくれ」と泣き叫びながら人々を振り払っていれば、ノアの苦悩や葛藤を表現できたはず。本作では単純なアクションシーンになっていて深みがない。幼少時に腹部を負傷し、子どもを産めない体になっていたイラが、ノアの祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)の力で子どもを産める体になるシーンは唐突で、必然性や脈絡が感じられなかった。家族のもとを離れて旅立つハム(ローガン・ラーマン)についても、新しい出会いの予感などを描くこともできるのに、何も救いもないままほったらかして終わる。唯一、剣を突き立てようとしていたノアが赤子に口づけをするシーンだけは感動的だった。

【5段階評価】3

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2021年7月12日 (月)

(2343) JOKER

【監督】トッド・フィリップス
【出演】ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン
【制作】2019年、アメリカ

バットマン」の悪役JOKERの誕生秘話を描いた作品。

老いた母親ペニー(フランセス・コンロイ)と二人で暮らすアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、笑いが止まらなくなる精神疾患を抱えていた。彼はピエロの仕事をしながらコメディアンを目指していたが、街の不良少年から暴行を受け、仕事仲間のランドル(グレン・フレシュラー)から護身用にと拳銃を渡される。しかし、慰問先の病院の子ども達の前で持っていた拳銃を落としてしまい、雇い主に首を宣告されてしまう。ピエロ姿のまま電車に乗っていたアーサーは、無神経なビジネスマン3人が、若い女性にちょっかいを出しているのを見かける。アーサーはそこで笑いの発作が起きてしまい、気づいたビジネスマンから暴行を受けるが、持っていた銃で彼らを撃ち殺す。事件は富裕層に不満を持つ貧困者の犯罪とされ、ピエロは富裕層打倒のシンボルとなる。殺されたビジネスマンは、街の名士トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の会社の社員だったことから、トーマスは犯人や貧困層を激しく非難する。
アーサーは同じアパートに住むシングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)と親しくなり、自分のステージを見に来てもらう。ステージの映像が、憧れのコメディアン、マレー・フランクリンの番組で取り上げられ、アーサーは喜ぶが、マレーはアーサーのつまらないネタを笑いものにしているだけだと知り、アーサーは失望する。
母親ペニーから、トーマスが自分の父親だと聞かされたアーサーは、トーマスに会いに行くが、ペニーは狂った女で自分とは何も関係はなく、アーサーはペニーの養子だと聞かされる。アーサーは病院の記録を調べ、トーマスの言葉が真実だったことを知る。ソフィーと親しくなったこともアーサーの妄想だった。アーサーは自分に嘘を突き続けていたペニーを病室で窒息死させる。ペニーの死を知ったランドルは、小人症の仲間ゲイリー(リー・ギル)を連れてアーサーの様子を見に来るが、彼の本当の目的は、警察の捜査が自身に及んだことによる口裏合わせだった。自分を失職に追いやった恨みからアーサーはランドルを惨殺する。
マレーの番組で流れたアーサーの映像が意外な反響を呼んだため、アーサーはマレーの番組出演が決まる。アーサーはマレーの番組で、自分がビジネスマン3人を殺害した犯人だと告白。彼を責めるマレーを撃ち殺し、その場で逮捕される。パトカーに乗せられたアーサーは、街が暴動によって混乱状態に陥っている様子を目にする。すると暴動を起こす市民によって護送中のパトカーが襲われ、アーサーはパトカーから救い出される。運命にもてあそばれるように、彼は暴動の主導者、ジョーカーとして担ぎ上げられるのだった。

猟奇的犯罪者として描かれがちな悪役ジョーカーを、度重なる不幸な運命に翻弄される悲劇の人として描いている。これまで大きな主役を務めた実績のなかったホアキン・フェニックスが、悲しいことが起きても笑いがこみ上げるという怪演を見せて高く注目され、アカデミー賞主演男優賞を射止めた。異色のアメコミ作品と言えるが、物語としては想像を超えてくるほどの内容ではなかった。
なお、本作はテレビ無料録画ではなく、Amazon Primeで視聴した。

【5段階評価】3

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2021年7月 5日 (月)

(2342) GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

【監督】押井守
【出演】田中敦子(声)、大塚明夫(声)、山寺宏一(声)、榊原良子(声)
【制作】2008年、日本

士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」の映画化作品。1995年公開の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のリニューアル版。

サイボーグが実現した近未来世界。光学迷彩を纏った暗殺者が外交官を暗殺する事件が起き、内務省公安9課の草薙素子(田中敦子)は相棒のトグサ(山寺宏一)やバトー(大塚明夫)と捜査に乗り出す。事件の裏に、「人形使い」と呼ばれるハッカーの存在が浮かび上がる。
ある日、女性型の義体が公安9課に持ち込まれる。義体の頭脳の中に人形使いの意識が入り込んでいることが判明。義体は自らを生命体だと主張し、亡命を希望する。そこに外務省の手を引く部隊が乱入し、義体を持ち去ってしまう。素子は義体を追い、銃撃戦の末、義体を手に入れると、バトーが見守る中、義体の頭脳に「ダイブ」し、義体の意識と対話をする。その後、外務省の狙撃部隊により義体は破壊されるが、バトーが咄嗟に庇ったことで、素子の頭脳は損傷を免れる。バトーが闇ルートで入手した義体に頭脳を移した素子は、再びネットの世界に消えていくのだった。

ブレードランナー」の世界観の影響を色濃く受けていることは間違いなく、サイボーグは自我を持つのか、生命として認められるのかというテーマが取り上げられている。文学性の高い内容である一方で、登場人物の背景や、なぜ外務省が黒幕として動く理由などの説明が不足していて、物語に関しては、よく言えば想像力をかき立てられる、悪く言えば何となくしか理解できない作品だった。

【5段階評価】3

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2021年6月28日 (月)

(2339) ニセコイ

【監督】河合勇人
【出演】中島健人、中条あやみ、池間夏海、島崎遥香、DAIGO
【制作】2018年、日本

古味直志の漫画「ニセコイ」の実写映画化作品。恋人同士を演じることになった二人の恋の行方を描いたラブコメディ。

ヤクザ集英組の二代目、一条楽(中島健人)は、凡矢理高校に通う高校生。彼は幼い頃、ロミオとジュリエットの絵本を持つ少女と、錠と鍵のペンダントを分け合い、再開したら結婚しようという約束をしていた。ある日、楽は、登校時に校門に飛び込んできた女子生徒に膝蹴りを食らう。その子は、楽のクラスの転校生、桐崎千棘(中条あやみ)。彼女はニューヨークのギャング「ビーハイブ」のボス(団時朗)の娘。ビーハイブと集英組が抗争寸前の状態となったため、集英組の親分(宅麻伸)はビーハイブのボスと一計を案じ、楽と千棘が恋人同士を演じることで、血気にはやる構成員を鎮めることにする。楽と千棘はしぶしぶその作戦に乗ることになる。千棘は楽をもやしと呼び、楽は千棘をゴリラ女と呼んで、互いにいがみ合っていたが、ビーハイブの幹部クロード・リングハルト(DAIGO)は二人の関係を怪しみ、監視を怠らないため、二人は仲睦まじい恋人同士を演じざるを得なくなる。
楽は、クラスの同級生、小野寺小咲(池間夏海)に片思いをしており、彼女がペンダントの相手であることを夢見るが、実は彼女が本当に鍵のペンダントの持ち主だった。小咲は楽がペンダントの相手であることを知っており、彼に気づいてもらうため、文化祭の出し物をロミオとジュリエットにすることを提案。ロミオ役は楽に決まり、小咲は自分がジュリエット役になろうとするが、千棘が抜擢されてしまう。しかし、千棘は小咲がペンダントの相手であることを知り、演劇が終わると、楽を小咲に譲り、アメリカ行きの飛行機に向かう。楽は小咲が運命の相手であることを知るが、自分の愛する女性が千棘であることに気づく。小咲も楽の思いを受け入れる。楽は千棘を追って空港に向かい、千棘に愛を告白。二人は空港で口づけをかわすのだった。

漫画のような設定で漫画のようなラブコメディ。原作は漫画なんですけども。ばかばかしい作品ではあるが、千棘と小咲以外にも、楽に言い寄る美少女、橘万里花(島崎遥香)も登場したりして、恋の展開はそれなりに面白く、肩の凝らない娯楽映画として楽しめる部類だった。

【5段階評価】3

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