(2746) ドラゴン・ブレイド
【監督】ダニエル・リー
【出演】ジャッキー・チェン、ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディ、リン・ポン
【制作】2015年、中国
シルクロードの覇権を巡る民族の争いを描いた歴史ドラマ映画。
シルクロードの守護隊長フォ・アン(ジャッキー・チェン)は、ローマから部隊を率いてきたルシウス(ジョン・キューザック)と、フォ・アンが守る砦を巡って一騎打ちとなる。ルシウスの兵は疲弊しており、容態の思わしくない子供を連れていた。砂嵐が来たのを見たフォ・アンは、ルシウスの部隊を砦に招き入れ、子供を治療する。その子供はローマの執政官の息子プブリウス(ジョゼフ・リュウ・ウェイト)だった。フォ・アンとルシウスは意気投合し、協力して砦の建設を完了する。プブリウスはフォ・アンを百人隊長に任命し、短刀を授ける。
シルクロードの覇権を狙うティベリウス(エイドリアン・ブロディ)の軍勢がルシウスを追って現れる。ティベリウスは支配権を得るため、父や兄弟を殺し、プブリウスの目に毒を盛って失明させた男。彼はルシウスを捕らえ、拷問の末、目を潰してしまう。虫の息のルシウスを発見したフォ・アンは、あの世行きを望むルシウスに、涙ながらにとどめを刺す。
ティベリウスの軍勢に対し、フォ・アンの部隊はあまりにも貧弱だったが、シルクロードの周囲にいる多くのフォ・アンらに協力し、戦いは膠着状態になる。そこにローマの女王(ロリー・ペスター)が現れ、ティベリウスに戦いをやめるよう命令。ティベリウスを止め、友であるルシウスのかたきを討つため、フォ・アンは一騎打ちを挑む。戦いで負傷したフォ・アンは圧倒的なティベリウスの攻撃力を前に劣勢となるが、ルシウスのバンダナでティベリウスの喉をかき、致命傷を負わせる。ティベリウスはフォ・アンの短刀を奪うと自らの胸を刺し、絶命する。シルクロードに平和が訪れるのだった。
さっきまでの敵が仲間になるという「ドラゴンボール」システムで劣勢の主人公が活躍。映像に金はかかっているが中身は薄いという中国映画らしい作品。ジャッキー・チェンがアクション監督を務めており、戦闘シーンの剣術や棒術の動きが、通常のチャンバラ作品よりは見ごたえがあった。
【5段階評価】3
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