« (2703) 荒野の決闘 | トップページ | (2705) 桜色の風が咲く »

2024年6月15日 (土)

(2704) プロメア

【監督】今石洋之
【出演】松山ケンイチ(声)、早乙女太一(声)、堺雅人(声)、佐倉綾音(声)、小清水亜美(声)
【制作】2019年、日本

炎を発する特異体質の人間と消火活動に命を賭ける青年の戦いを描いたアニメ作品。

怒りの感情が炎として吹き出す人体発火現象が世界各地で発生。都市プロメポリスの救命消防隊バーニングレスキューに所属するガロ・ティモス(松山ケンイチ)は、炎で都市を荒らす過激派組織マッドバーニッシュのリーダー、リオ・フォーティア(早乙女太一)を捕らえる。リオは一度、収監されるが、仲間を救出して脱走する。彼らが潜伏しているのを発見したガロだったが、リオに拘束される。リオは、プロメポリスが発火現象を起こす存在バーニッシュを人体実験に用いていると伝え、ガロを置いて逃走する。
ガロは、自分を炎から救った人物として慕っていた司政官クレイ・フォーサイト(堺雅人)に真相を尋ねる。クレイは、ガロに、滅亡寸前の地球からワープ航法で10,000人の人類を脱出させるためにバーニッシュを燃料として使うという恐ろしい計画を明かすと、反抗するガロを幽閉する。
リオはクレイの計画阻止のため都市を攻撃。自由になったガロはリオを捕らえる。バーニングレスキューのガロの仲間、アイナ(佐倉綾音)は興奮するガロとリオを凍結湖に叩き落とす。湖の底には謎の建造物があった。中にはコンピュータに保存されたプロメス博士(古田新太)の意識が残されており、ガロたちは、クレイがプロメス博士を殺して博士のバーニッシュ研究成果を横取りし、人類移送計画を実行しようとしていることを知る。プロメス博士によると、バーニッシュを使ったワープ実行は地球を滅亡に導くという。ガロとリオは、プロメス博士の遺した巨大兵器デウス・エックス・マキナに乗り込み、クレイに立ち向かう。一度は強力なマシンに乗ったクレイに二人は倒され、リオがワープ燃料として捕らえられてしまうが、ガロがリオを救出。クレイの野望を打ち砕き、地球の滅亡は防がれるのだった。

正方形や光線形の模様を多用した独特の造形で、自然より人工物の描写が多いアニメーションが特徴的。物語は完全なフィクションだが、決して理解不能ということはなく、最初に敵だと思ったリオが実は正義の人で、好人物と思っていたクレイが実は悪人だったという話の転換も分かりやすく描かれていた。一方で、物語の設定が、何か現実社会の問題を象徴的に扱っているかというと、そうでもなかったので、心にぐっとくるものは感じられなかったのと、個人的にはアニメの画風がチカチカしていて見づらかった。声優陣は豪華。

【5段階評価】3

|

« (2703) 荒野の決闘 | トップページ | (2705) 桜色の風が咲く »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価3の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (2703) 荒野の決闘 | トップページ | (2705) 桜色の風が咲く »