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2024年6月17日 (月)

(2706) 昭和残侠伝

【監督】佐伯清
【出演】高倉健、池部良、三田佳子、松方弘樹、梅宮辰夫、江原真二郎、三遊亭圓生、水島道太郎
【制作】1965年、日本

極悪非道な組織の横暴に耐えかねた組長の復讐劇を描いた作品。

昭和21年。浅草の露天商を仕切る神津組は、新興勢力の新誠會のチンピラに商売を妨害される。神津組の政(松方弘樹)はチンピラに喧嘩を挑むが多勢に無勢で歯が立たず、そこに通りがかった風間重吉(池部良)が政に加勢し、新誠會を追い払う。神津組の四代目親分、川田源之助(伊井友三郎)は、客人として重吉をもてなす。
新誠會は商売敵の源之助を銃撃。源之助は、寺島清次(高倉健)を五代目にすることと、争いごとをしないことを遺言にして死亡する。戦地から戻ってきた清次は五代目を就任。新誠會に数々の妨害を受けてもじっと耐え、商売に精を出す。清次には、戦地に赴く前に思いを寄せ合っていた綾(三田佳子)という女性がいたが、彼女は清次の帰りを待ちきれず、石岡組を仕切る西村恭太(江原真二郎)と結婚していた。清次は誠実な恭太と綾の結婚を祝福する。
神津組の五郎(梅宮辰夫)は、目をかけていたみちよ(水上竜子)が新誠會の男に搾取されているのを見て、男に殴りかかったため、新誠會に惨殺されてしまう。五郎を探して神津組を訪ねてきたみちよを見て、重吉は驚く。みちよは、重吉の探していた妹、美代だった。美代は重い病を患っており、重吉の看病もむなしく他界する。
新誠會は露天商のために屋根付きのマーケットを建設すると触れ込み、神津組の世話になっていた露天商もいくつか新誠會に寝返る。恭太も新誠會の新商売に乗ることにしていたが、ついに新誠會が本性を現し、追加の会費の請求や露天商の締め出しを始める。新誠會のやり口に業を煮やした恭太は、単身で新誠會に乗り込み、惨殺される。浅草の隠居、大谷(三遊亭圓生)は問屋たちと共同で資金を集め、清次にマーケット建設を請け負わせる。
神津組はマーケット建設に勤しむが、新誠會は神津組の建設資材に火を放ち、マーケットは全焼。神津組の六兵衛(潮健児)が撃ち殺される。堪忍袋の緒が切れた清次は、新誠會に単身で乗り込むことにする。道中には、妹に先立たれた重吉が待っていた。二人は新誠會に殴り込みをかける。清次を追ってきた政も加勢し、清次は新誠會の親分、岩佐(水島道太郎)の息の根を止める。重吉と政は帰らぬ人となるが、神津組のマーケットは無事に完成し、神津組の江藤昌吉(菅原謙二)や大谷、綾たちは、一命を取り留めた清次の帰りを待つのだった。

悪者の悪行三昧に耐えに耐えた主人公が、怒り心頭に発して復讐を果たすという、ヤクザ映画の典型。主人公の盟友が加勢するというのもよくあるパターンで、同じく高倉健主演の「新網走番外地」と構成が似ていた。この手の作品、あまり好きではないのだが、シリーズ9話が全て録画されたので、一気見してみる。

【5段階評価】2

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