(2679) 猫忍
【監督】渡辺武
【出演】大野拓朗、藤本泉、佐藤江梨子、船越英一郎、江本明、麿赤児
【制作】2017年、日本
猫とともに生きる抜け忍の運命を描いた作品。テレビドラマ「猫忍」の劇場版。
忍者の息子、陽炎太(鈴木福)は、父親の久世剣山(船越英一郎)と離れ離れとなる。成長した陽炎太(大野拓朗)は父親が消えた直後に見つけた赤鼻の猫を父親と信じ、ともに生きるようになる。桂木(麿赤児)の組織から抜けた陽炎太は青目(渋川清彦)の軍勢に追われ、宿に潜伏する。くノ一の紅葉(佐藤江梨子)は、仲居になりすまして陽炎太に接近。陽炎太の弱点が猫にあると気づき、彼女の手引きで青目は陽炎太を捕らえる。
剣山が盗み出した変化の術の巻物を探す桂木は、陽炎太を牢に入れて情報を引き出そうとするが、陽炎太は牢を脱出。幼馴染の燕(藤本泉)とともに父親猫を探しに行くが、その先で、家老となった剣山を発見。剣山は忍びの仕事のない泰平の世に、桂木一族を守るため、依頼主側に潜入し、出世していたのだった。陽炎太が父親と信じていた猫は、ただの猫だった。それでも陽炎太は、父親猫を取り戻すため、桂木のもとに向かう。そこに剣山が現れ、桂木に巻物を返す。そこには「人ハ変ハレル」とだけ書かれていた。桂木の執着は霧消し、一同は笑いに包まれる。父親との再会を果たした陽炎太だったが、父とは別々の道を進むことにするのだった。
コメディ調の作品だが、ナンセンスなギャグなどはなく、物語はしっかりしていた。「猫侍」も猫を取り入れた時代劇だが、こちらも物語は真面目。意外な共通点だった。
【5段階評価】3
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