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2024年5月18日 (土)

(2676) Father, Son and the Beach

【監督】許傑輝(シー・ジェーフイ)
【出演】姜仁(ジャン・レン)、洪瑜鴻(ホン・ユホン)
【制作】2020年、台湾

海に遊びに行く約束をした少年と父親の様子を描いた作品。19分の短編映画。

父子家庭の少年(姜仁)は、父親(洪瑜鴻)の仕事を手伝いをがんばっている。明日は少年が父親に海に連れて行ってもらう日。父親は少年をトラックに乗せて海に向かうが、途中の配達の仕事で怪我をしたり、急な用事で引き返したりする。少年の不安は的中し、時刻は3時に。父親が、またにしようと言ったため、少年は怒って車を降り、泣きながら海に行くと言って歩き出す。困った父親は工事現場を発見。工事現場に人はおらず、工事用の砂が積まれていた。父親はそこを砂浜に見立て、少年を出迎える。父親と砂遊びや水鉄砲で遊んだ後、満足したかと聞かれた少年は、波がない、と答える。父親はトラックの荷台に水を張っており、そこに息子を乗せて車を前後に動かすと、荷台に大きな波が生まれ、少年は大喜びするのだった。

海に連れて行ってもらうのが待ちきれず、行けないとわかって落ち込み、怒り、泣き出す少年の演技がとても自然。父親が母親と喧嘩して別れたか別居してるんだろうな、といった情報が会話の中でほのめかされたりするのも無駄がない。砂遊びが終わってエンドロールに入り、これで終わりかぁとややすっきりしないでいるとエンドロールが巻き戻り、息子が波がないと不平を言ってトラックの荷台の波のシーンになるという、遊び心のある演出もよかった。

【5段階評価】3

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