(2647) ボロボロな人
【監督】だいたひかる
【出演】水野透、阿部智則、黒田アーサー
【制作】2007年、日本
企画に困ったテレビスタッフが、息子の家庭内暴力を題材にする姿を描いた作品。
テレビスタッフの吉田茂(水野透)は、やらせ取材が上司(黒田アーサー)にばれ、視聴率20%超えの企画を考えないと首にすると言われる。困った茂は、息子の守(阿部智則)が自分に家庭内暴力を働く姿を隠し撮りすることにする。怪我をしながら息子に暴力をふるわれる映像に上司は満足し、茂は第2弾を期待される。テレビ局を出ると、外にはBMWに乗った守が待っていた。実は家庭内暴力の映像は狂言で、茂が怪我をしているのは嘘だった。茂は守に感謝の言葉を述べ、第2弾への協力を頼むと言って肩を叩くと、守は茂の腹を力任せに殴り「任せとけって、くずやろう」と言い、茂を乗せて車を走らせるのだった。
30分という短い作品。やらせ取材をして首になりそうな男が、身を削る迫真映像を撮ったと見せかけて、それもやらせでした、という落ちを見せながら、息子は父親に協力的な素直な子だったと見せかけて、実は本当に父親を馬鹿にしている息子でした、という再どんでん返しが用意されていた。どうしてもPOISON GIRL BANDの阿部という姿がちらついた。ハンディカメラの映像の素人くささを、それを逆手に取った設定ではあるが、それでもやっぱり素人くさい作品だった。
【5段階評価】2
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