(2636) 現代やくざ 与太者の掟
【監督】降旗康男
【出演】菅原文太、待田京介、山城新伍、若山富三郎、安部徹
【制作】1969年、日本
やくざの世界で生きる男の運命を描いた作品。
やくざに絡まれた女性(藤純子)を助けようとして傷害罪で服役していた勝又五郎(菅原文太)が出所。五郎は電車内でスリ(大辻伺郎(しろう))に有り金を掏られ、職員に捕まるが、荒尾組の福地鉄男(待田京介)が乗車賃を貸し、五郎を助ける。五郎が金を返しに福地を訪ねると、福地は組長の荒尾(安部徹)に鉄砲玉を命じられたところだった。五郎は勝手に福地に加勢。福地は五郎を気に入り、二人は兄弟分の関係となる。
五郎はヤッパの政(山城新伍)の率いるチンピラ集団に兄貴と慕われ、銀行でパクリ屋を成功させる。荒尾はパクった手形を横取りしようとし、福地は五郎をかばうが、荒尾に親子の盃と兄弟の盃とどちらが大事かと問われ、五郎と闘わざるを得なくなる。その場は荒尾の兄弟分の五代竜三(若山富三郎)が収めるが、荒尾はなおも五郎たちの手に入れた手形を取り上げようとする。福地は親子の盃に背くことはできず、五郎との戦いにわざと負けて仁義を通し、果てる。五代は荒尾組に乗り込み、荒尾に挑みかかるも何発も銃弾を浴び、絶命。五郎は単身で荒尾組に乗り込み、満身創痍になりながら荒尾を葬るのだった。
銃のある時代にドス一本で大勢のヤクザに向かっていくという、戦術の合理性が皆無の様式美だけの戦いが延々と繰り返される内容。つまらないかもなあと思いながら観てみたが想像以上につまらなかった。若く髪の豊かな石橋蓮司や小林稔侍が見られるのが数少ない見どころか。
【5段階評価】2
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