(2630) 舞妓はレディ
【監督】周防正行
【出演】上白石萌音、長谷川博己、草刈民代、田畑智子、富司純子、竹中直人、濱田岳、岸部一徳
【制作】2014年、日本
舞妓を目指す少女と、その育成をする大学教員を描いた作品。
津軽弁と鹿児島弁のなまりのきつい少女、西郷春子(上白石萌音)が、舞妓になりたいと言って、京都のお茶屋、万寿楽を訪ねてくる。常連の北野織吉(岸部一徳)は、彼女のきつい訛りを聞いて舞妓は無理だと言い、方言を研究している京野法嗣(のりつぐ)(長谷川博己)は、彼女を舞妓にしてみせると言って、二人は賭けをすることにする。
春子は稽古を頑張り、京野の教えもあって次第に舞妓の技術を習得していく。厳しい稽古で声が出なくなったりしつつも、正式に舞妓の小春としてデビューするのだった。
タイトルで気づくべきだったが、「マイ・フェア・レディ」のパロディ。「マイ・フェア・レディ」同様、ミュージカル仕立ての映画だ。舞妓のうんちくシーンがあまり面白くなかったり、俳優のミュージカルシーンがあまり上手じゃないのとで、特に中盤は退屈。母親がかつてお茶屋にいた一春だったということが明らかになる落ちも、盛り上がりに欠けた。映画監督の思いついたダジャレを壮大に見せられた感じだ。
とは言え、千春(富司純子)の少女時代を演じた大原櫻子の歌と踊りは別格で聞き惚れた。上白石萌音の歌声もよかった。ラストシーンで、竹中直人と渡辺えりがペアで踊り出すのは、周防正行監督作品「Shall we ダンス?」のセルフオマージュで、おもわず「おっ」と笑ってしまった。
【5段階評価】3
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