(2644) とんがり頭のごん太 -2つの名前を生きた福島被災犬の物語-
【監督】西澤昭男
【出演】石川由依(声)、斉藤暁(声)、ブリドカットセーラ恵美(声)、神尾佑(声)
【制作】2022年、日本
東北大震災で被災した一家と、はぐれた飼い犬との再会を描いたアニメ作品。
2011年3月11日、浪江町で食堂を営む富田家は東北大震災に見舞われ、店主の清(斉藤暁)や息子の正樹(神尾佑)夫婦らは飼い犬のごん太を置いて避難せざるを得なくなる。関西出身の大学生、吉野由紀(石川由依)は、被災したペットを保護するボランティアに参加し、福島の街を徘徊していたごん太を保護する。
由紀はごん太にピースと名付け、保護した他の犬とともに世話をする。ごん太は悪性リンパ腫を患っており、ごん太を飼い主に引き合わせたい由紀は、マスコミに掛け合ってごん太を記事に取り上げてもらう。掲示板でごん太を見つけた清は正樹に報告。正樹が家族とともにごん太に再会する。やがて清とも再会したごん太は、余命1か月と言われながらも1年近く生き続けるが、2012年2月8日、由紀らに看取られて息を引き取る。雑誌記者の中井(岩田光央)の計らいで、ごん太を偲ぶ会が開かれ、清は感謝の言葉を、由紀はペットの保護活動を続ける言葉を語るのだった。
実話に基づく作品のように見えて、最後に「この物語はフィクションです」と出る。エデュテイメント作品であり、ボランティアにまつわるダークな部分などは描かれず、一人クレーマーのような婦人が登場するが、善人ばかりが登場する。泣ける話ではあったが、ちょっと話が長かった。
【5段階評価】3
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