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2024年4月26日 (金)

(2654) ナチュラル

【監督】バリー・レビンソン
【出演】ロバート・レッドフォード、グレン・クローズ、キム・ベイシンガー、ロバート・デュバル、ウィルフォード・ブリムリー
【制作】1984年、アメリカ

16年の空白期間を経て大リーガーになった男の活躍を描いた作品。

父親のエド・ホッブス(アラン・ファッジ)に野球を仕込まれた少年ロイ(ポール・サリバンJR.)は、若くして父親を亡くす。成長したロイ(ロバート・レッドフォード)は、ピッチャーとしてカブスの入団テストに招かれ、恋人のアイリス(レイチェル・ホール)と喜ぶ。テストに向かう汽車の給水中、ロイは大物スラッガーのワーマー(ジョー・ドン・ベイカー)と勝負する機会を得、彼から見事に三球三振を取る。それを見ていた黒ずくめの女性ハリエット・バード(バーバラ・ハーシー)は、宿泊先のホテルでロイに「最高の選手になるの? 」と問い、ロイが「ああ」と答えると、突然銃を取り出してロイを撃ち、ロイは倒れる。ハリエットは大物スポーツ選手を連続的に襲っていた人物で、ロイを撃った後、自死する。
16年後、負け続けの大リーグ球団NYナイツに、定位置ライトの野手としてロイ・ホッブスが現れる。監督のポップ(ウィルフォード・ブリムリー)は、中年デビューの男をいぶかしみ、全く試合に起用しないが、ライトのレギュラー、バンプ・ベイリー(マイケル・マドセン)が試合中にフェンスに激突して事故死し、ロイにレギュラーの座が渡る。ロイはホームランを量産して大活躍。ポップの姪メモ(キム・ベイシンガー)が彼に接近し、ロイとの交際が始まるが、とたんにロイはスランプに陥る。ロイの活躍を新聞で知ったアイリス(グレン・クローズ)は彼を球場に応援に行き、それを機にロイはスランプを脱出。チームはプレーオフに進出する。ところが、銀の銃弾が腹部に残っていたロイは腹痛を起こして入院。ナイツのオーナーで判事(ロバート・プロスキー)は、ナイツの負けに賭けており、ロイの戦列離脱を喜ぶが、ロイは怪我を押してプレーオフに出場。特大のホームランでチームをリーグ優勝に導くのだった。

最初は、銃殺された野球選手が亡霊となって球界で活躍するファンタジーものかと思ったが、そういうことではなかった。だとすると、ピッチャーだったのがスラッガーになって戻ってきたのが謎だし、途中でピッチングもすごいことが判明するシーンがある割に、ピッチャーとして活躍する流れはないなど、挿話が回収されずに放置されているのはなんだかな、だった。撃たれるのもなんだか唐突で、シリアルキラーに狙われているようなハラハラ感もない。スポーツものは感動に震える作品がいろいろある(「メジャーリーグ」とか「コッホ先生と僕らの革命」とか)が、本作はそうでもなかった。
ただ、サウスポーのロバート・レッドフォードの野球シーンは堂に入っていた。野球の特待生として大学に進学した経歴があるだけのことはあった。

【5段階評価】3

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