(2585) オーバー・ザ・レインボー
【監督】アン・ジヌ
【出演】イ・ジョンジェ、チャン・ジニョン、チョン・チャン
【制作】2002年、韓国
記憶喪失になった男が、自分の愛する女性を探す恋愛映画。
天気キャスターのジンス(イ・ジョンジェ)は交通事故で記憶の一部を失ってしまう。車の中に、光の加減で顔の写っていない髪の長い女性の写真が残っており、ジンスは、自分が思いを寄せていたはずの、その女性の正体を探る。ジンスは留守番電話にメッセージをくれていた学生時代の知り合い、カン・ヨニ(チャン・ジニョン)に会う。彼女はジンスの家の前の住人サンイン(チョン・チャン)に電話をしており、ジンスに用があって電話をしたのではなかった。ジンス、ヨニ、サンインは大学時代の写真部仲間。ヨニはジンスの女性探しに協力する。考古学科のユナ(イ・ヨンジュ)も、演劇学科のギョンヒも目指す女性ではなかった。ジンスはヨニと時間をともに過ごすうち、彼女に惹かれていく。ある日、ジンスの家でジンスの撮ったスライドを確認していたジンスとヨニは、キスする一歩手前まで行くが、サンインからの電話がそれを妨げる。一度近づいた二人の距離は、再び少し離れる。
ある日、職場の駅で働いていたヨニは、同僚のウンソン(オム・ジウォン)が改札窓口で誰かから渡された手帳を受け取る。そこには古いジンスの写真とスライド写真が入っていた。それを手渡したのはサンインだった。かつて、ジンスが兵役に行くのを見送ったサンインは、ジンスが落とした手帳に気づき、それを隠し持っていたのだ。ヨニが好きだったサンインはジンスとヨニが両想いになるのを恐れ、それを隠したままヨニと付き合っており、ヨニとサンインが会っているのを目撃したジンスはヨニへの愛を諦めていた。しかしサンインとヨニは性格が合わずに破局。サンインは今になってヨニに手帳を渡したのだった。ヨニはジンスが自分を思っていてくれていた学生の頃を思い出す。同時に、別の場所にいたジンスも記憶を取り戻していた。二人は学生時代に一緒だった校舎で再会。二人の恋愛が始まるのだった。
虹をキーワードに物語が展開。雨のシーンが多いがハッピーエンドのさわやかな作品。ただ、思いの相手がヨニでした、という、もっともシンプルな種明かしというのが今一つ感動に欠けたのと、過去と現在が交錯し、物語がわかりにくいのも残念だった。
【5段階評価】3
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