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2024年1月 5日 (金)

(2543) 雨のニューオリンズ

【監督】シドニー・ポラック
【出演】ロバート・レッドフォード、ナタリー・ウッド、ケイト・レイド、チャールズ・ブロンソン、メアリー・バダム
【制作】1966年、アメリカ

鉄道会社の調査員と宿屋の女主人の娘との恋を描いた作品。

ドッドスンという町の宿屋に、オーエン・リゲート(ロバート・レッドフォード)という男がやってくる。宿屋の女主人ヘイゼル・スター(ケイト・レイド)は、彼を部屋に泊めることにする。ヘイゼルの長女アルバ(ナタリー・ウッド)はグラマラスな年頃の美女で、宿屋の酒場は鉄道会社の従業員をはじめ、彼女目当ての大勢の男性で賑わっていた。アルバは思わせぶりな態度でオーエンに接近するが、オーエンは連れない態度を取り、アルバは立腹する。一方、アルバの妹ウィリー(メアリー・バダム)は、オーエンにアイスをおごってもらい、喜ぶ。
オーエンの仕事は、鉄道会社の従業員に解雇を告げる調査員だった。それを知ったアルバはオーエンに抗議するが、オーエンはアルバに口づけをして口を塞ぐ。二人は恋仲となり、オーエンは彼女が夢と語ったニューオリンズ行きの切符を購入する。しかし、ヘイゼルは生活の安定のため、金持ちの中年男性ジョンソン(ジョン・ハーディング)がアルバに首ったけなのを利用し、アルバとの結婚を餌にジョンソンと家族3人でメンフィスに行くことを決める。アルバはそれに猛反対するが、その話を聞きつけたオーエンは、アルバの話も聞かず、アルバを罵倒してチケットを投げつけ、単身でニューオリンズに行ってしまう。自暴自棄になったアルバは、ヘイゼルの恋人J.J.(チャールズ・ブロンソン)がアルバに惚れていることを逆手にとり、ジョンソンと母親の目の前でJ.J.を誘惑して彼に結婚を約束させ、メンフィス行きの話を破談にした挙げ句、J.J.と結婚した翌朝に彼の持ち金を盗んでニューオリンズに渡る。
ニューオリンズでアルバに再会したオーエンは、彼女に謝罪。二人は新しい生活を始める。ところが、二人の家に母親が現れ、アルバがJ.J.と結婚した翌日に彼の金を盗んだことをオーエンにばらす。絶望したアルバは、大雨の降る外に飛び出してしまう。その後、アルバは肺病で亡くなり、ウィリーは孤児となったのだった。

雨に唄えば」のようなタイトルなので楽しい作品かと思ったら、壮絶な悲恋の物語だった。中盤、シャワーを浴びているアルバにオーエンが「だましたなアバズレ」などと最大級の罵倒をしたところでは、「これはアルバが下劣なオーエンに捕まらなくてよかったという展開なのか」と思ったが、そうではなかった。ニューオリンズで再会したオーエンが「悪かった」と謝罪して二人の中は修復。ロバート・レッドフォード級の男前はどれだけひどいことを言っても一言でなしにできるのか、というのが不可解。また、アルバが、清純な娘と言えるわけではないところも、悲劇のヒロインと見なすほどの感情移入が難しい一因だった。

【5段階評価】3

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