【監督】チャド・スタエルスキ
【出演】キアヌ・リーブス、マーク・ダカスコス、エイジア・ケイト・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン
【制作】2019年、アメリカ
組織に狙われた暗殺者の死闘を描いた作品。「ジョン・ウィック: チャプター2」の続編。
タブーであるコンチネンタルホテルでの殺人を行ったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、暗殺者組織からの追放処分を受け、1,400万ドルの懸賞金を懸けられる。ジョンは暗殺者からの猛攻を返り討ちにしながら、妻ヘレンとの思い出を胸に生き続ける道を探る。ジョンを手助けしたかどで、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークの支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)と、犯罪組織の王バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)は、裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)から7日以内の地位の退任を求められる。
ジョンは、つてをたどりながら、モロッコの砂漠で主席連合のボス(サイード・タグマウイ)に会う。ボスは主席連合への忠誠と、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークの支配人ウィンストンを殺害するよう命令。ジョンは左手の薬指を切断し、指輪をボスに渡して忠誠を誓うとニューヨークに向かう。ジョンはウィンストンに再会。そこに裁定人が現れ、二人の意志を問う。ウィンストンはウィンストンは退任を拒否し、ジョンもウィンストンの殺害を否定。両者の意志を確認した裁定人は、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークを聖域指定を解除する。
殺人が可能となったホテル内に、ジョンとウィンストンを目指して暗殺者が侵入。さらに、裁定人が送り込んだ暗殺者ゼロ(マーク・ダカスコス)とその一味もそこに加わる。ジョンとホテルのコンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)が彼らを迎え撃ち、ジョンは死闘の末、ゼロを倒す。結果を知った裁定人はウィンストンに協議を求める。それに応じたウィンストンは、シャロンを伴ってホテルの屋上で裁定人と協議を始める。ジョンも屋上に現れる。ウィンストンは改めて主席連合への忠誠を誓い、裁定人はそれを受け入れる。裁定人に、ジョンはどうするのかと聞かれたウィンストンは、彼には死んでもらうと言ってジョンに銃弾を浴びせる。ジョンは屋上から道路に落下するが、路上にあるはずのジョンの遺体は消えていた。裁定人の退任要求を否定し、顔や体に7つの傷を負ったバワリー・キングが生きており、手下を使って彼を自分のもとに運んでいたのだ。バワリーが主席連合に怒りを持つか聞くと、ジョンは血まみれの顔で「ああ」と答えるのだった。
過去作同様、相手の頭部を集中的に狙う独特の激しいアクションが見どころで、相手を即死させようという動きには迫力があり、暗殺者の得意技が投げナイフや斧だったり、銃だったり、短刀だったり、バイクチェイスだったりと、バリエーションをつける工夫があった。とは言え、「ジェイソン・ボーン」シリーズなんかに比べると作り物感が強く、雑魚キャラは無為無策だし、やたらガラスを割る派手なアクションが続いたり、銃で行けばいいのに刃物や素手で攻撃したり、というのも目立った。
後半は敵の防弾性能が上がるのだが、何発か撃たないと敵が倒れなかったり、急所を撃たないと敵が死なず、火力をアップすると敵を一発で倒せるようになるあたりは、カプコム辺りのシューティングゲームの乗りだった。前作のコメントでは、キアヌ・リーブスの動きがおじさんぽくて続編は厳しいかも、なんて失礼なことを書いたが、本作は、ちょっと太っているなとは思うもののアクションの切れは悪くなかった。
挿入曲としてきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が使われているのだが、エンドロールで「KYARY PAMYU PAMYU」になっていた。Carryじゃないんだ。
【5段階評価】4
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