(2536) 劇場版「きのう何食べた?」
【監督】中江和仁
【出演】西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗、チャンカワイ、マキタスポーツ、梶芽衣子、田山涼成
【制作】2021年、日本
よしながふみの同盟漫画が原作のドラマの劇場版。同棲している二人の男性の日常を描いている。
弁護士の筧史朗(西島秀俊)と美容師の矢吹賢二(内野聖陽)は同棲中。史朗は賢二の誕生祝いにと京都旅行を企画。賢二は夢のような時間を喜びつつも、史朗が優しすぎるあまり、別れ話を切り出されるのではないかとか、史朗が病気で死が近いのではないか、と不安になる。史朗はそれを否定しつつも、母親の久栄(梶芽衣子)から、史朗が賢二を実家に連れてくることに苦しさを覚えており、賢二を連れてこないでほしいと言われたことを明かし、賢二に詫びる。賢二は気にしないように言うが、内心は傷ついていた。史朗は実家に赴き、正月に実家に帰らず賢二と過ごすことを宣言。おせち料理を作って正月を賢二と過ごす。
美容室で若いスタッフの田渕(松村北斗)から、頭頂部が薄くなっていると指摘された賢二は、頭髪外来に赴く。そんなことは知らない史朗は、賢二の様子がおかしいと感じて賢二を尾行。不治の病にかかっているのではと不安になる。髪を短くして金髪に染めて帰宅した賢二に、史朗は不安を口にするが、理由を聞いてほっとする。史朗は母親から肉団子の作り方を教わり、母親から家族を大事にするよう言われる。史朗と賢二は桜の下、ビールで乾杯しながら肉団子をつまみ、花見を楽しむのだった。
ちょっとしたすれ違いをコミカルに描きながら、丁寧な料理シーンを織り交ぜたほのぼの映画。同性愛者のおじさんが登場する点は「おっさんずラブ」と同じだが、それよりは肉体的なからみが控えめで、ちょっと手を重ね合う程度なので、嫌悪感は低かった。同性愛者の差別を深刻に扱うより、ほのぼのしているのは悪くなかった。
【5段階評価】3
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