(2515) ゴージャス

【監督】ビンセント・コク
【出演】ジャッキー・チェン、スー・チー、トニー・レオン、ブラッドリー・ジェームズ・アラン、エミール・チョウ
【制作】1999年、香港

香港の大富豪と台湾の飲み屋の娘の恋を描いた作品。

台湾の飲み屋の娘プウ（スー・チー）は、近所の青年ロンギー（リッチー・レン）からプロポーズされる。迷うプウがイルカと戯れていると、海に浮かぶ瓶を発見。中には「君のことを待ってる。香港、アルバート」と書かれた紙が入っていた。プウは香港に渡り、アルバート（トニー・レオン）を探し出すが、彼はゲイで、ビンの手紙は昔の彼氏に宛てたものだった。プウは失望するが、香港に残ることを決め、メイクアップアーティストのアルバートの仕事の手伝いを始める。ある日、船上での撮影に同行したプウは、別の船で一人の男（ジャッキー・チェン）が襲われているのを発見。男の名はチェン。彼は幼なじみのロウ（エミール・チョウ）が経営する会社の株を買い占める計画を進める大富豪。彼はロウの手下に襲われ、奮戦するも海に落ちる。プウはボートを出してチェンを救出する。チェンはプウを自宅に招く。プウはチェンが大富豪で優しい心の持ち主だと知る。チェンもまた、飾らないプウの性格に心を引かれる。プウはアルバートに協力してもらい、暴漢に襲われるギャングの女になりすましてチェンに接近する。
チェンとプウが貸し切りのレストランで食事をとろうとしていると、店にロウが現れる。ロウはチェンをこらしめようと、格闘技に長けたアラン（ブラッドリー・ジェームズ・アラン）を雇い、チェンと戦わせる。チェンは善戦するが、トレーニングを怠っていたためアランに倒される。ロウの部下は大喜びするが、ロウは心が晴れないまま、その場を去る。その様子を見ていたプウは笑顔でいれば勝てるとチェンを励ます。二人はともにトレーニングをして過ごす。
ある日、プウがチェンの工場に行くと、そこにはプウがなりすましていたギャングの女がいた。チェンはプウが嘘をついていることを知っていたのだ。プウは二人で過ごした日々が偽りだったと知り、ショックで台湾に戻る。チェンはプウがいなくなった生活にむなしさを感じる。そんなとき、ロウの会社が倒産し、ロウの部下達とアランがチェンのもとに現れる。アランはチェンに再戦を挑み、トレーニングを積んだチェンはアランを打ち負かす。チェンはロウが焼身自殺しようとしているのを思いとどまらせ、一緒に紙再生の事業を立ち上げようと言って仲間にする。プウのことが忘れられないチェンは台湾に渡り、プウに愛を告白。二人は結ばれるのだった。

公開当時ジャッキー・チェン45歳の作品。脂ののりきった30代の頃の作品に比べると、アクションはやや物足りないが、恋愛映画としては上品で心地よいできばえ。見所は船上でのドタバタアクションと、アランとのボクシング対決。

【5段階評価】3