(2503) 遠い空の向こうに
【監督】ジョー・ジョンストン
【出演】ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン、クリス・オーウェン、
【制作】1999年、アメリカ
ロケット打ち上げに挑む高校生を描いた作品。実話に基づいている。
炭坑で働く父(クリス・クーパー)を持つ高校生、ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)は、ソ連のスプートニク1号の打ち上げ成功を知り、ロケットに興味を持つ。父親のジョンは、アメフトに奮闘する長男ジム(スコット・トーマス)を目にかけており、ホーマーがロケットにうつつを抜かすことに反対。ホーマーは、父親に認められていないことを知りつつ、クラスメートのクエンティン・ウィルソン(クリス・オーウェン)や、親友のロイ・リー・クック(ウィリアム・リー・スコット)、シャーマン・オデル(チャド・リンドバーグ)とともに、ロケット作りを始める。女性教師ライリー(ローラ・ダーン)は科学コンテストに優勝すれば奨学金が得られる、とホーマーを応援する。
失敗続きのロケット作りだったが、ついに空高くロケットを飛ばすことに成功する。しかし、近所で山火事があり、落下したロケットが原因だとしてホーマーたちは逮捕されてしまい、ロケット作りは頓挫。さらにジョンが炭坑で大けがを負い、働けなくなったため、ホーマーは嫌がっていた坑夫になることを決意し、高校も退学してしまう。しかし、ライリー先生に励まされてロケット作りを再開。嫌いだった数学の勉強をして、ロケットの落下地点を計算して山火事の冤罪を晴らす。ホーマーら4人は科学コンテストに出場。地区大会で優勝する。本戦に進んだホーマーだったが、展示物が盗まれてしまう。そのことを知った母親のエルシー(ナタリー・キャナーデイ)は、ジョンを説得して息子のロケットの部品を作り直すことに協力させる。その結果、ホーマーは見事にコンテストで優勝する。
ホーマーは、父親に感謝の言葉を伝える。ジョンは、ホーマーが憧れていたブラウン博士に会えたことを知り、「ヒーローに会えてよかったな」と言うが、ホーマーは、ブラウン博士は偉大な人だが、僕のヒーローじゃないと答える。ホーマーにとってのヒーローは、強い意志で炭坑の仕事を続ける父親だったのだ。その後、4人は別々の道に進むが、ホーマーはNASAの技術者として大成するのだった。
最後のホーマーのロケット打ち上げの場所に、これまで一度も見に来たことのなかった父親がやってくるシーンが感動的。原題の「October Sky」は「Rocket Boys」のアナグラムになっている。邦題が「ロケットボーイ」じゃなくてよかった。
【5段階評価】5
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