【監督】ドン・E・ファンルロイ
【出演】クリスタル・アレン、カリン・スタンチュー、リンデン・アシュビー、ジョン・リス=デイビス、エミール・ホスティナ
【制作】2009年、アメリカ
巨大蛇と戦う人々を描いた動物パニック映画。「アナコンダ3」の続編。
癌を患う資産家マードック(ジョン・リス=デイビス)の指示により、東欧のカルパチア山脈付近で不死の蘭を育成していた研究者ピーター(ゾルタン・バトク)が、飼育していた巨大蛇に襲われる。巨大蛇は強力な再生能力を手に入れていた。ピーターと連絡が取れなくなったマードックは、ピーターが自分を裏切ったと考え、ユージーン(エミール・ホスティナ)を100万ドルで雇い、不死の蘭エキスの獲得とピーターの殺害を依頼。関係者のアマンダ(クリスタル・アレン)も、邪魔であれば殺害するよう指示を出す。不死の蘭と巨大蛇の撲滅をもくろむアマンダは、古生物学者のアレックス(カリン・スタンチュー)と出会い、行動を共にする。アマンダは不死の蘭を育てている小屋を発見するが、巨大蛇に襲われる。洞窟の落盤により巨大蛇の攻撃は免れるが、アマンダははしごを踏み外して気絶。アレックスは自分の車に戻る。しかし、車の鍵を落としてしまっており、アレックスは車の中で夜を過ごすことしかできなかった。
その近くの採掘現場には、ジャクソン(リンデン・アシュビー)、その恋人のヘザー(アナ・ラウル)、リーダーのスコット(ダニー・ミッドウィンター)、ウェンディ(アンカ・アンドローン)、ローランド(アレクサンドル・ポトチェアン)らが向かっていた。ジャクソンは、先発隊が無残な死体となっているのを発見。採掘現場にも死体が転がっていた。
目が覚めたアマンダは、アレックスの車の鍵を持って小屋から脱出。巨大蛇に襲われていたアレックスとともに逃走する。その様子をユージーンの部隊とジャクソンらが発見。アマンダとアレックスを助けようとしたローランドが蛇に食い殺される。アマンダ、アレックス、ジャクソン、スコットらは、何とか採掘部隊のキャンプに戻る。
アマンダの居場所を突き止めたユージーンは、彼らを脅してエキスを入手するよう脅迫。片腕を失った状態だったパトリック(アレクサンドル・ポトチェアン、二役)と、逃げようとしたウェンディは撃ち殺されてしまう。アマンダはスコットとともに、ユージーンの手下二人とエキスを取りに、ピーターのいた小屋に向かう。アマンダとスコットは濃縮エキスを発見。ユージーンの手下は蛇の餌食となり、スコットもアマンダを逃がすため、犠牲となる。アマンダがキャンプ地に戻ると、そこにはマードックがいた。マードックはユージーンの裏切りに遭うが、その場に居合わせたジャクソンがユージーンの胸にナイフを突き立てる。マードックはアマンダに自動小銃を突きつけ、エキスを要求。アマンダはエキスをマードックに渡し、ジャクソン、アレックス、ヘザーとともに車でキャンプを脱出。マードックは手に入れたエキスを自分の体に注射器で注入し、つかの間の全能感を味わうが、現れた巨大蛇に食い殺される。胸を刺されたユージーンは起き上がり、アマンダ達の乗るジープに追いつき、彼らに襲いかかる。巨大蛇が追いすがる中、アマンダはユージーンを車から突き飛ばし、ユージーンは手榴弾とともに巨大蛇と爆死。蛇は木っ端みじんとなり、アマンダらはその場を後にするが、巨大蛇は生き残っているのだった。
ホラー映画によくある、真の恐怖は過ぎ去っていないという余韻を残しているが、一応の完結編を迎える。蛇はCG感丸出しだが、前作の目が黄色で肌がピンクみたいなアニメ風ではなく、茶褐色のリアルな色合いになっていた。一方で、アレックスが車の鍵を落としたり、ジャクソンが無線機を落としたり、スコットが濃縮エキスの入った試験管を落としたり、と、物を落としすぎなのと、やたら分かれて逃げたり夜中に一人で建物の外に出たり、と、死亡フラグが立ちすぎ。マードックに至っては、無防備な屋外で自らにエキスを注射し、全能感を謳歌して大声で叫んだ結果、直後に蛇に襲われて死ぬという無能ぶり。蛇より人間の方が頭が悪い展開は、B級ホラーならではだった。
【5段階評価】3
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