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2023年8月28日 (月)

(2484) 白鯨

【監督】ジョン・ヒューストン
【出演】グレゴリー・ペック、リチャード・ベイスハート、レオ・ゲン、フレデリック・レデブール
【制作】1956年、アメリカ

巨大鯨と船乗りの死闘を描いた作品。

イシュメル(リチャード・ベイスハート)は、捕鯨を体験するため、エーハブ船長(グレゴリー・ペック)の捕鯨船ピークォド号に乗り込むことにする。銛打ちのクィークェグ(フレデリック・レデブール)と船に乗ろうとすると、イライジャという預言者が現れ、「島もないのに島のにおいがする日、エーハブは死ぬ。だが、すぐによみがえり、皆を手招きするだろう。一人を残して全員が死ぬ」と警告する。
船には、自分より大きなものを憎む三等航海士フラスク(シーモス・ケリー)、アラバマ出身の黒人少年ピップ(タンバ・アレン)、物静かな鯨とり名人スターバック(レオ・ゲン)、陽気な二等航海士スタッブ(ハリー・アンドリュース)など、様々な人間が乗り込む。ピークォド号は順調に捕鯨を続けるが、エーハブ船長は、かつて自分の脚を失う原因となった巨大な白鯨モビー・ディックにすさまじい恨みを抱いており、その情報を耳にすると、捕鯨を打ち切って白鯨を追う。スターバックは利益を得るための捕鯨に徹し、私怨にかられないよう進言するが、エーハブ船長は聞き入れない。
ついに白鯨を発見したエーハブ船長は自らボートに乗り込み、白鯨を狙うが、白鯨は逃げてしまう。嵐の中、船員は必死に白鯨を追う。嵐を抜けると、船員たちは島のにおいに気づく。白鯨が現れ、船員たちは次々に白鯨に銛を打ち込むが、白鯨は激しく暴れまわる。エーハブ船長は白鯨の背に乗り、積年の恨みを銛に込めて何度も打ち付けるが、白鯨は海に潜り、再び浮上した時には、エーハブ船長は綱に絡まって白鯨の背で息絶えていた。白鯨の動きに合わせて、エーハブ船長の手が、まるで手招きをしているように動く。逃げ腰だった船員たちは蛮勇をふるって白鯨に挑むが、ボートはおろかピークォド号も沈没してしまう。生き残ったのはイシュメルただ一人。預言者の言葉通りになるのだった。

海洋パニック映画の古典と言える作品。白鯨との格闘シーンにはミニチュアも使われている。物語は、白鯨にいどんで負ける、という単純な展開だが、エーハブの狂気やスターバックの苦悩などを織り交ぜて、展開に厚みを持たせていた。

【5段階評価】3

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